19/01/03
旅行に出かけるなら入っている? 旅行保険の加入率と選ぶ基準
着替え・化粧品・おやつ・おこづかい…海外旅行ならパスポートなど旅行に行く前に準備している時からわくわくするものですね。しかし、旅行保険は事前に準備していますか?慣れない土地で万一のことがあると心配ですが、旅行保険は実際のところどれくらい加入しているのでしょうか?
旅行保険の加入率は18%
マイボイスコムの「旅行保険に関する調査」(2018年11月発表)によると国内旅行の時に加入した」が6.2%、「海外旅行の時に加入した」が11.8%で国内・海外合わせて旅行の際に旅行保険に加入したのは合計18%となっています。
国内で万一のことがあっても、家族に連絡がとりやすく、日本語で様々なピンチを乗り切ることができそうですが海外旅行となるとそうはいきません。
旅行保険に入っているとどんな場合に助かる?
海外旅行に行って困ったことはありませんか?
損保の仕事に携わったことのある筆者は、海外旅行保険に行って何度も助かったことがあります。実例を2つ紹介しましょう。
●[盗難]ホテルのベランダに置いておいた双眼鏡が盗難に
インドネシアのバリは、日本人観光客も多いので油断しがちですが治安はいいとは言えません。ホテルの自分の部屋のベランダだからと景色を眺めるために置いておいた双眼鏡が外出から帰宅するとなくなっていました。自分の荷物を何度も調べ、同伴者も置いていったことを覚えていたためホテルのスタッフに言いましたがらちがあかず。
現地の警察に盗難証明を書いてもらい帰国してから、買った当時の双眼鏡の領収書を添付して2万円ほど保険金をもらいました。
●[病気]子どもが高熱で病院へ
ハワイに到着してすぐ観光に連れまわしたせいか2歳だった子どもが急に発熱。体温計は持っていませんでしたが明らかに体中熱い。当時加入していた海外旅行保険のサービスセンターに連絡するとホテルから一番近い日本語通訳のいる病院を紹介してもらい、海外旅行保険証券を提示してキャッシュレスで治療してもらえることに。海外の病院代はかなり高額でその時で約4万円くらいだったようです。もらった飲み薬はかなり強いものだったようですぐに効き楽しく旅行を続けることができました。
このように、日本でならすぐに対応できることも海外となると言葉の壁があったり、とっさにどのように対処していいかわからなくなったりと困ることばかりです。海外旅行の場合は、保険に加入しておいた方がよいといえるでしょう。
【結論】旅行保険は加入するべき!ではどのような保障が必要?
死亡に関する生命保険は国内外問わず対象になるので、死亡保障を旅行の際新たに加入する必要はありません。海外旅行の場合、このような保障は準備しておいた方がよいでしょう。
・治療費用(病院にかかった時の治療費。病院紹介などのサポートあり)
・携行品損害(盗難にあったり、壊してしまった場合)
・キャンセル費用(旅行をやむを得ずキャンセルしなくてはいけなくなった場合の費用)
・個人賠償(ホテルの備品など不注意で壊してしまったなど賠償義務が生じた場合)
・救援者費用(自分に万一のことがあった時家族が旅行先に駆け付ける費用)
旅行保険に加入する前にチェックしたいのが、自分の持っているクレジットカードの加入者特典です。旅行費用をそのカードで支払った時のみ対象になる、保障内容に治療費用が含まれていない、18歳未満の家族の海外旅行保険も含まれているなどクレジットカードによって保障内容は異なります。旅行保険に加入する前に確認してみましょう。
加入する場合、旅行会社からご案内されるセットプランは割高なことが多いので、インターネットで安く必要な保障だけ加入できる保険会社を選ぶと安く抑えることができます。
まとめ
旅行保険にせっかく加入しても、いざという時にどう使っていいかわからないとお守りの役目を果たさなくなってしまいます。保障内容、旅行先からの連絡先、万一のことがあった場合現地でもらっておく必要のある書類は何かは、旅行前の荷物準備と一緒に確認しておきたいものです。楽しいはずの旅行が苦い思い出にならないよう、自分を守る準備も忘れずに。
稲村 優貴子
ファイナンシャルプランナー(CFP)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。
記事提供:moneliy
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「すべての女性を笑顔にする、マネーケア。」
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