22/07/17
高騰する「電気代」を徹底的に安くする方法5選
![高騰する「電気代」を徹底的に安くする方法5選](https://d1m4pyqttof4cg.cloudfront.net/images/mocha/3316.jpg)
暑い時期や寒い時期に心配になるのが電気代の高騰です。電気代の高騰は生活費も圧迫するため、できるなら電気代を安くしたいと考えている方も多いでしょう。そこで今回は、電気代を徹底的に安くする方法、節約するコツについて解説します。
昨年より月2,000円程度電気代が値上がり
東京電力エナジーパートナーの資料から、2021年6月・7月・8月の電気料金と、2022年6月・7月・8月の電気料金(平均モデル)を比べると、次のように値上がりしています。
●電気料金の平均モデル
2021年6月:6,913円→2022年6月:8,565円(前年比+1,652円)
2021年7月:6,973円→2022年7月:8,871円(前年比+1,898円)
2021年8月:6,960円→2022年8月:9,118円(前年比+2,158円)
(従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月の場合)
たとえ電力使用量は変わっていなかったとしても、電気代は月2,000円程度値上がりしています。このままでは、電気代だけで年2万円〜3万円程度増えてしまう可能性があります。
電気代を安くするために、普段からこまめに節電している方も多いでしょう。しかし、もっとも効果的な方法は、固定費の削減です。固定費を削減すれば、少ない労力で年間1万円以上も電気代が安くなる可能性があります。そこで今回は、電気代を徹底的に安くする方法を5つ、ご紹介します。
電気代を安くする方法1:アンペア数を減らす
電気代は、基本料金と電力量料金で構成されています。そして、契約しているアンペア数を減らせば、基本料金を安くすることができます。以下の表は、東京電力の契約アンペア数ごとの基本料金です。
●東京電力の契約アンペアごとの基本料金
![](https://d1m4pyqttof4cg.cloudfront.net/images/mocha/3316_1.jpg)
筆者作成
契約アンペア数を減らすと、基本料金は大幅に安くできます。たとえば、毎月40アンペアの契約を30アンペアに減らすと月286円、年間で3,432円の節約に。20アンペアに減らせば月572円、年間6,864円の節約が可能です。
契約アンペア数の変更は簡単で手間もかかりませんが、契約アンペア数を減らしすぎると、使える電力量も限られ、ブレーカーが上がる原因になってしまいます。無理のない範囲で減らすことを考えましょう。
電気代を安くする方法2:電力のプランを変える
電力のプランを変えることで、電気料金は下げられます。特に、電量会社と契約する際にあまり深くプランを検討していなかった場合や契約当時と生活状況が変わった場合は、適切な電力のプランを選ぶことで、電気代が安くなります。
たとえば、東京電力の場合、大きく分けると以下の3つのプランがあります。
・プレミアム…月々の電気使用量が多い家庭向け。5人家族以上を想定。
・スタンダード…昼も夜も電気を使う家庭向け。1人〜4人家族を想定
・夜トク…夜間に電化製品を使うことが多い家庭向け
家族が5人以上いる場合や日中もエアコンや洗濯機などを使うのであれば、プレミアムプランを選べば問題ありません。しかし、進学や就職などで同居する家族の人数が減った場合は、より料金を抑えられるスタンダードプランの利用をおすすめします。
また、仕事などで夜しか在宅していないケースが多い方は、スタンダードプランを契約するよりも夜トクプランに変更した方が、料金を抑えられるでしょう。
このように、家族の人数やライフスタイルに合わせて、より料金が安いプランへの変更も検討してみてください。
電気代を安くする方法3:電力会社を変える・ガスとのセット割を活用する
電力自由化により自由に電力会社と契約を結べるようになりました。従来の電力会社をそのまま使うよりも新電力会社の方が料金を安く抑えられます。電気代が安い電力会社に切り替えるのもいいでしょう。
さらに、ガスと一緒に契約すると月額料金が安くなる電力会社もあります。たとえば東京ガス「基本プラン・ずっとも電気3」では、戸建て3人世帯の場合、東京電力のプランに比べて年1万200円の電気・ガス代の節約が可能(新規申込時の電気代基本料金3ヶ月無料を含む)。お住まいの地域で電気とガスのセット割が利用できるか、確認してみましょう。
電気代を安くする方法4:省エネ家電に取り替える
家電が古い場合は、最新の家電に取り替えるのをおすすめします。なぜなら、最新の家電は、省エネ効率が高いからです。経済産業省の資源エネルギー庁のポータルサイトによると、
・冷蔵庫は10年前のものよりも約40〜47%の省エネ
・電球形LEDランプは一般電球と比べると約86%の省エネ
・テレビは9年前のものよりも約42%の省エネ
・エアコンは10年前のものよりも約17%の省エネ
という具合に、省エネになっているのです。省エネ家電の導入はかなりの節電効果が見込めます。複数の製品を省エネ家電に取り替えれば、年間1万円以上の節約も可能です。
電気代を安くする方法5:家電の使い方を見直す
電気代を抑えるためには、固定費を減らすだけでなく、普段から家電の使い方について考える必要があります。そこで、電気代を節約する5つのコツを紹介します。毎月数十円から数百円以上節電できるので、ぜひ参考にしてみてください。
●電源やスイッチはこまめに切る
実は家電製品はコンセントにつないでいるだけでも電気を消費し続けています。エアコンやテレビのように長時間電源を付け続ける必要がない家電については、電源やスイッチはこまめに切りましょう。また、コンセントから電源プラグを抜くのも有効な方法です。
●エアコンは長時間使わない場合のみ電源を消す
エアコンは多くの電力を消費する家電の1つです。そのため、こまめに電源を切った方が良いと考える方も少なくないでしょう。しかし、長時間外出する場合はともかく、こまめに電源を消すのは逆効果なので注意しなければなりません。なぜなら、エアコンは起動時に多くの電力を消費するからです。
●エアコンの温度を気温に近づける
エアコンは、夏と冬に大幅に電気代が高くなります。その理由は部屋の温度とエアコンの設定温度に差があるほど、消費電力が増えるからです。
電気代を下げたいのであれば、温度を上げすぎたり下げすぎたりしないようにしましょう。夏場ならば、エアコンと扇風機を併用するのもおすすめ。東京電力によると、エアコンの温度を26度から27度に1度上げて、扇風機を併用すると9%の省エネにつながると紹介しています。
●照明をLED照明にする
LEDは、消費電力が白熱電球よりも20%、蛍光灯よりも30%少ないといわれています。また、製品寿命も40,000〜60,000時間と白熱電灯(1,000〜2,000時間)や蛍光灯(6,000〜12,000時間)よりも長いため、買い換える費用も抑えられます。ただし、LED照明自体の価格はやや高いため、長期的な節電と考えましょう。
●電力の消費量を確認する
電気代を節約したくても、実際に効果が現れているのかわからなければ、継続しにくくなります。また、普段の何気ない行動が実は電気代が高くなっている原因かもしれません。そこで、ワットチェッカーを用いて、電力の消費量を確認するのをおすすめします。ワットチェッカーは、コンセントに差すだけで簡単に消費電力を測れる機器です。金額表示が可能な製品を使えば、いくら電気代がかかっているのかも把握しやすくなります。
まとめ
夏や冬に消費電力量を考えずに、家電を使いすぎると、電気代は高くなります。電気代を安くするためには、電力会社自体やプランの変更も検討しましょう。特に、ガス代とセットで契約したりキャンペーンを利用したりすれば、実質的に電気代を抑えられます。また、固定費だけでなく、普段から電力の消費量を確認した上で、こまめに節電するのをおすすめします。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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