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16/05/02

保険

持病があっても加入できる医療保険の注意点

病気やケガで入院・手術することになってしまったら、心配なのは体のこと、家族のこと、仕事のこと…。そして、お金のことも気になりますよね。治療代もかかるし、いろいろ出費もかさみそう。そんな心配に対応するには、医療保険に入っていれば安心!と思っている方が多いのではないでしょうか。
でも、よく考えてみましょう。日本には、全国民が加入している「健康保険制度」があります。この制度により、医療費はある程度抑えられるのです。
今回は「高額療養費制度」など、健康保険制度について解説し、その上で、民間の医療保険に加入した方が良いケース、医療保険の選び方をお伝えします。

誰もが加入している公的健康保険はこんなにも手厚い

現在の健康保険制度のもとでは、誰もが保険証1枚で、どの医療機関にもかかることができ、70歳未満の方であれば、費用は三割負担です。勤務先や職業、住所などで保険証の種類が違っても、受けられる保障はほぼ共通しています。
例えば、風邪などで病院に行き、会計で3,000円支払ったとしたら、実際には10,000円の治療を受けているということ。7,000円分は公的保険から給付されています。
では、大きな病気やケガで入院して、医療費が100万円だった場合は、30万円の自己負担になるでしょうか。答えはNOです。そこで登場するのが「高額療養費制度」です。これにより、自己負担には一定の上限額が設定されます。上限額は収入金額により決められていて、たとえば月収35万円であれば、ひと月の負担は約80,000円程度というわけです。

しかも、この上限額に達した月が、直近12ヶ月以内に3回以上あれば、4回目からは上限額がさらに引き下げられ、負担をもっと軽くすることができます。これを「高額療養費の多数回該当」と言います。
三割負担→高額療養費→多数回該当、と負担を軽くする制度が整っているのですね。

医療保険に加入した方が良いケース

健康保険制度がこんなに手厚いのであれば、民間の医療保険に加入する必要はない、そう考えるのは早計です。大きな病気やケガの場合にかかる費用は、保険適用の治療費だけではないからです。
たとえば、差額ベッド代、自分や家族の交通費、入院準備のための雑費などは全額自己負担です。
また、療養中に仕事を休めば収入が減り、一方で生活費は増加する傾向があります。収入は、自営業やフリーランスであればダイレクトに減る職種もありますし、会社員でも有給休暇を使いきればダウンします。生活費は、食費など買ってすませるものが増えますし、住居費、光熱費、通信費などは待ったなしで支払い続けなくてはなりません。
さらに、先進医療を受ければ、その分も全額自己負担です。先進医療とは、厚生労働大臣が定めた高度な医療技術を用いた療養のことで、受けられる医療機関は限定されています。その中でもがん治療の粒子線治療は300万円ほど。
医療保険は、入院したら1日○○円、手術をしたら1回○○円、先進医療を受けたら○○円、というように給付金が受け取れる保険です。公的保険だけではカバーしきれない経済的リスクに備えるには、医療保険は必要と言えるでしょう。

医療保険に入るには健康状態の条件がある

医療保険は治療に心強い味方ですが、契約するには健康状態の条件があります。保険契約の申込みをする時には、最近の健康状態を告知しなければならないのですが、これを「告知義務」といいます。多くの場合、最近3ヶ月、2年、5年の間に医師の治療を受けたか、健康診断で指摘されたことはないかが問われます。そして、治療を受けたのであれば病名や治療内容、経過なども詳しく告知しなくてはなりません。健康診断の結果も同様です。
この告知(告知書)をもとに、保険会社が契約を引き受けるかどうかを判断します。保険は、同じ条件の人がお金を出し合って助け合う仕組みなので、公平性がとても大切なのです。
今まで大きな病気もケガもなければ、保険契約には問題ないのですが、何かしらの治療があれば、それによっては保険に入れないこともあります。そういう場合に、病気でも入れる保険を検討することもひとつの選択肢です。

持病があっても入れる保険 引受基準緩和型医療保険

病気やケガで入院・通院治療をした経験があれば、医療保険のよさを実感している方もいることでしょう。
持病があっても入れる保険は、「引受基準緩和型医療保険(以下、引受緩和型)」と言われます。引き受ける基準を緩やかにする、という保険です。
さて、持病があっても入れる保険があるなら安心!と思うかもしれませんが、注意しなければならないことが大きく3つあります。
一つ目は、保険料が高いこと。同じ保険会社の、通常型の医療保険と比べると、約1.5~2倍です。
二つ目は、契約後1年間は保障される金額が半額です。入院1日5,000円の保険でも、初めの1年間は、1日2,500円に減額されます。
三つ目は、保障範囲が限定的です。保険契約前の病気が悪化しても給付金が受け取れるのは良いのですが、通常型の医療保険と比べると付けられる特約が限られています。がん治療などの保障を上乗せするなどは、できないことが多いようです。

引受緩和型に入る必要はなく、条件付きで通常型に加入する手も

引受緩和型の保障内容は、基本的に入院、手術、先進医療の給付です。各社の例をあげて、引受緩和型と通常型の医療保険の保険料を比べてみましょう。

保険料、高いですよね。引受緩和型には入らずに、病気が治ってから通常型の医療保険に入ったほうが安くすみます。しかし病気が完治したと判断されるには、無治療の期間が5年経過しなければなりません。5年たつまで通常型の医療保険に加入できない期間ができてしまいます。それは心配ですよね。
実は、もっといい方法があります。医療保険は、入れるか入れないかの二つにひとつではありません。病気やケガで治療したところだけを保障の対象にしないことで、条件付きで通常型の医療保険に入ることができます。例えば、半年前に胃炎で入院したことがあった場合、その後の経過によっては、「胃に関することで入院や手術をしても、○年間は給付金の受け取りはできませんよ」となるのです。その期間が過ぎれば保障の対象になるし、保険料も安くすむので、病気があっても、まずは条件付きで通常型の医療保険を検討するのがよいでしょう。

医療保険選びの3ステップ

シンプルに、3つのステップで考えてみましょう。

ステップ1 必要な保障内容を絞りましょう
入院、手術の基本保障に加えて、特約をあれこれ付けすぎると、分かりにくい上に毎月の保険料が高くなってしまいます。三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で保険料の支払いが免除になる特約はよさそうですが、免除になるには180日以上の労働の制限がされているなど、条件が厳しいことに注意が必要です。また通院特約は、通院治療が終わってからの給付金請求になることが多いです。

ステップ2 給付内容がわかりやすいか確認しましょう
いざ給付金の請求をする時になって悩むような保険では困ります。入院は日帰りから保障になりますか。手術は入院か外来かで金額が変わることがあります。また、一時金が受け取れる保障は、診断されれば受け取れるもの、入院したら受け取れるもの、手術したら受け取れるものなど、各社共通ではないことにも気をつけましょう。
私は、がんで診断一時金を受け取りましたが、手術が条件のものでした。手術の前に高額な抗がん剤治療があったので、経済的に乗り切るのに一苦労でした。保険料が安かったので比較的助かりましたが、早めに受取れる一時金だとよいと思います。

ステップ3 保険料を比較しましょう
ここまできたら、複数の保険会社の保険料を比べます。保険料は毎月払うもので、今だけではなく将来の経済的見通しも踏まえて、無理のない設定にする必要があります。自分に必要かつ十分な保険を探してください。

もしも私が選ぶなら、引受緩和型はここに注目

私はがんの治療歴があるので、今からでは通常型の医療保険には、条件付でも入れません。そのため引受緩和型には関心がありますが、それもまだ無理です。告知書の「過去5年以内に、がんで入院したこと、または手術をうけたことがありますか」、に当てはまり、加入が難しいからです。告知書は、各社比べると若干の違いがありますが、たいていこの質問はあります。
けれども、私が今後もし選ぶとするなら、入院・手術の保障はもちろん必要ですが、先進医療特約に注目していきたいと思っています。これからの医療の進歩や高齢化に伴う医療制度の変化につれて、治療費の負担が高額になっていくことが考えられます。新しい治療や薬が開発されても、治療費がないからとあきらめてしまうのは、本当に辛いことです。備えがあれば、どのような治療を受けるのか、選択肢が広がるのです。

病気やケガの治療をすることになったら、その時に必要なのは、お金だけではありません。いざという時に助け合える友人や家族との信頼関係、主治医に自分の希望を伝えられるコミュニケーション力、公的保障の知識など、様々な備えが必要になります。それでも、やはり経済的な備えは必要不可欠です。
私は、自分の治療を通じて、つくづく実感しました。身体だけではなく、経済的なピンチも抱えてしまっては、前向きな気持ちになるのは難しいものです。これからの医療は、選ぶ時代です。納得の医療を受けるためにも、保険でしっかり備えておきたいですね。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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はじめまして、20代OLです。
がん保険と医療保険はどちらかに加入をした方が良いのでしょうか。または、どちらの保険商品にも加入しない方が良いのでしょうか。アドバイス頂けたら幸いです。

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