17/06/17
固定金利期間が終わった時の、住宅ローン金利見直しのコツ
固定金利で住宅ローン契約している方が悩むのは、固定金利期間が終わった後の金利プランではないでしょうか。初めに契約した時とは金利の状況や、金利プランも変わっていることもあるのでじっくりと検討する必要があります。
固定金利見直し時にチェックする事
まず、用意するものは一番始めの契約をした当時の契約書と、最新の返済予定表です。
チェックする箇所は、契約書の金利引き下げ率、返済予定表の現在適用されている実際の金利と、残りの残高、年数です。金利の引き下げ率は店頭に出ている金利から何%低くなっているかです。最近では、最大1.85%程度の引き下げとなる金融機関が多いですが、数年前は最大でも1.5%程度でした。
今の金利プランを調べよう
利用している銀行のホームページ等で現在の金利プランを調べましょう。最大どの程度金利が引き下げられているか確認し、今利用しているプランよりも大きな引き下げ率のプランがある場合は固定金利期間が終わる前に銀行に電話し、今よりも大きな引き下げ率のプランが使えないか交渉してみましょう。
他の銀行の金利プランを調べよう
今利用している銀行を利用し続けるよりも、他の銀行に借り換えてしまった方がお得になる可能性もあります。
他の銀行の金利プランを確認し、今の銀行のプランより1%以上差がある場合はその銀行への借り換えも検討した方が良いでしょう。
現在利用している銀行に、他の銀行では何%の金利で利用できると言われたと伝えると、今の銀行でもそれに近い金利にしてもらえる事もあります。
現在の銀行で住宅ローンを継続する場合、どの金利プランにする?
住宅ローン利用者のうち、変動金利を利用しているかたは7割と言われています。
一概にどのプランが良い、とは言えないので、子供の年齢や現在の家計状況等を考えて決める事が大切です。
変動金利がおすすめの方は、
(1) 今、とにかく毎月の支出を減らしたい
(2) 子供の年齢的に今が一番お金がかかる
(3) 10年程度で完済の予定がある
固定金利がおすすめの方
(1) 今よりもこの先の家計状況に不安がある
(2) これから先も子供にお金のかかる期間が続くので、先の返済計画を計画的にしたい
(3) 返済期間が長く残っている
マイナス金利のニュースが多く放送されていた時は今までよりも固定金利にしたいとの相談が多くありました。みなさんにお話を聞くと、金利が低いうちに固定金利にし、今後金利が上がっても低い金利を利用できるようにし、これから先の返済計画をわかりやすくしておきたい、という意見が多くありました。
固定金利、変動金利、どちらを選ぶかはそれぞれの考え方がありますが、今の家計状況をよく考え、無理のない返済計画を立てましょう。
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田中 麻依 ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。
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