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23/11/27

資産運用・経済

金利0.60%の「変動10年国債」10年持っていたら利息の合計はいくら?

金利0.60%の「変動10年国債」10年持っていたら利息の合計はいくら?

国が毎月発行する個人向け国債の金利が、じわじわと上昇しています。2023年11月7日(火)から募集が始まった、個人向け国債・変動10年(第164回)の金利は「0.60%」となっています。そこで今回は、個人向け国債・変動10年を100万円購入して、10年持っていたら利息の合計はいくらになるのか解説します。

個人向け国債とはどんな商品なの?

債券は、借用証書の意味をもつ有価証券の一種です。国、地方公共団体、企業などが資金を集めたいときに発行します。個人向け国債も国が発行する債券の1つで、個人に買いやすくしたものです。国債を購入することは、国に投資することになるため、定期的に利子が受取れます。個人が購入できる国債の商品は、以下の3種類があります。

・「変動10年」:10年で満期を迎えます。半年毎に適用利率が変わるため、利息が増えることがあります。
・「固定5年」:5年で満期を迎えます。満期まで利率が変わらないので、発行した時点で受け取る利息がわかります。
・「固定3年」:3年で満期を迎えます。利率と受け取る利息は「固定5年」と同じです。

個人向け国債は、国が発行しているだけに、最も安全な金融商品です。さらにくわしく、特徴をみていきましょう。

●個人向け国債の利率はどうなの?

変動10年の適用利率は半年ごとに見直されます。最近の利率の推移は、2023年7月募集分が「0.28%」、8月募集分が「0.39%」、9月募集分が「0.43%」、10月募集分が「0.51%」、11月募集分が「0.60%」と、5か月連続上昇しています。
利率が見直されるのは、変動10年だけですが、個人向け国債はその種類に限らず、金利の下限が「0.05%」と設定されており、それを下回ることはありません。

●個人向け国債が満期になるまでにお金が必要になったら?

個人向け国債を購入した後に、「やっぱり、売却したい」、「急にお金が必要になり、解約したい」ということがあるかもしれません。その際は「中途換金」ができます。
ただし、中途換金をするには、1年が経過した後でなければいけません。また、中途換金時には、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれる点も注意しましょう。とはいえ、購入した額面金額と直前2回分の利息以外は保証されます。

中途換金は、全額ではなく、1万円単位でも可能です。必要分だけを中途換金して、残りは満期まで置いておくこともできますので、柔軟に考えるとよいでしょう。この中途換金の制約は、固定5年・固定3年も同じです。

●個人向け国債はどこで購入できるの?

個人向け国債は、毎月募集され、1回あたり1万円から購入できます。ゆうちょ銀行、メガバンク、地方銀行、ネット銀行など多くの金融機関で購入可能です。財務省の個人向け国債のHPにも詳しい情報が掲載されています。

変動10年を10年持っていたときの利息額はいくら?

個人向け国債・変動10年は、6か月ごとに利息がつきます。仮に、冒頭で紹介した変動10年(金利0.60%)を100万円分購入し、以後金利がまったく変わらなかった場合、10年後までに受け取れる利息は「6万円」になります。ただし、受け取った利息から、税率20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%)が差し引かれるので、実際の手取りは利息から「6万円×20.315%=1万2189円」の税金を差し引いた、4万7811円となります。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

変動10年の利率が見直されたら?おおよそどのくらいになるの?

とはいえ、変動10年の利率は、半年ごとに見直されます。そのため、購入時よりも利率が高くなることもあれば、低くなることもあります。

先ほどの例と同じく、変動10年(金利0.60%)を100万円分購入したとします。この金利が、仮に毎年0.1%ずつ増えた場合、毎年の元本+利息の金額はいくらになるのか試算してみましょう。

●金利「0.60%」が毎年0.1%ずつ増えたら?

・1年後 :100万円×1.006=100万6000円
・2年後 :100万円×1.007+6000円=101万3000円
・3年後 :100万円×1.008+1万3000円=102万1000円
・4年後 :100万円×1.009+2万1000円=103万円
・5年後 :100万円×1.01+3万円=104万円
・6年後 :100万円×1.011+4万円=105万1000円
・7年後 :100万円×1.012+5万1000円=106万3000円
・8年後 :100万円×1.013+6万3000円=107万6000円
・9年後 :100万円×1.014+7万6000円=109万0000円
・10年後:100万円×1.015+9万円=110万5000円


満期時の利息の合計は「10万5000円」です。ここから20.315%の税金である「2万1330円」が差し引かれ、実際に受け取る利息は「8万3670円」となります。

では、反対に金利が毎年0.1%ずつ減った場合、毎年の元本+利息の金額はいくらになるでしょうか。

●金利「0.60%」が毎年0.1%ずつ減ったら?

・1年後 :100万円×1.006=100万6000円
・2年後 :100万円×1.005+6000円=101万1000円
・3年後 :100万円×1.004+1万1000円= 101万5000円
・4年後 :100万円×1.003+1万5000円= 101万8000円
・5年後 :100万円×1.002+1万8000円=102万円
・6年後 :100万円×1.001+2万円=102万1000円
・7年後 :100万円×1.0005+2万1000円=102万1500円
・8年後 :100万円×1.0005+2万1500円=102万2000円
・9年後 :100万円×1.0005+2万2000円=102万2500円
・10年後:100万円×1.0005+2万2500円=102万3000円

個人向け国債の金利は最低でも0.05%が保証されているので、7年後から先は金利が下がりません。満期時の資産の合計は102万3000円ですから、利息は「2万3000円」です。ここから、20.315%の税金である「4672円」が差し引かれ、実際に受け取る利息は「1万8328円」となります。

金利が見直されて変動する「変動10年」がおすすめ

個人向け国債の中では、金利が変動して、将来受け取る利息が増える可能性のある「変動10年」がおすすめです。
購入に際しては、50万~100万円以上国債を購入するとキャッシュバックされるキャンペーンを行っている金融機関があります。ある程度のまとまった金額で購入を検討する方は、キャンペーン情報もチェックしてみましょう。ただし、購入は「無理のない範囲で行う!」が鉄則です。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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