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18/12/03

資産運用・経済

12月に多くなる「IPO」。IPOでチェックしたいポイントや購入方法を解説

2018年も終わりにさしかかり、大型のIPO(新規公開株)が世間を賑わせています。株式投資はIPOだけしか狙わないという人がいる一方、そもそもIPOって何のこと?と思う人もいるでしょう。

今回は、12月によく行われるIPOについてご紹介します。

株式を証券取引所に上場させるIPO

IPOは、企業が新たに証券取引所に上場することです。新規公開株とも言われています。
IPOの特徴は、上場前に応募者の中から「抽選」によって株式を購入できる人が選ばれること。購入するときの金額(公募価格)や売り出される株式数も前もって決まります。

IPOは、購入できる人が限られることや企業への期待感が高いことから、公募価格より上場時に初めてつく 「初値」が高額になるケースもよくあります。
例えば、6月に上場したZUU(4387)。公募価格が1600円だったのに対し、初値は5550円と、約3.5倍の値上がりです。公募価格で100株買って初値で売れば、それだけで40万円近い利益が得られたのです。

上場した後は、誰もが自由に売り買いできますが、新規公開のチャンスは1度きり。そのため、人気のIPOでは、当選確率を上げたいと、複数の証券会社を使って応募する人もいるほどです。口座開設には1週間程度の時間がかかります。できれば、IPOの多い時期を避けて口座開設しておくと、抽選機会を逃さずに済みそうです。

5年間(2014年から2018年)のIPOをまとめると、図のようになりました。

過去5年間のIPO件数

図を見ると、例年3・6・9・12月に上場が集中しています。2018年も、大きな注目を集めた「メルカリ(4385)」上場は6月、「ワールド(3612)」再上場は9月でした。そして12月は、例年IPOの多い時期。今年は年の瀬に大型のIPOが控えています。

ソフトバンクが上場予定

12月19日、ソフトバンク(9434)が東京証券取引所に上場の予定です。ヤフーやソフトバンクホークスを傘下に持つ「ソフトバンクグループ(9984)」はすでに上場済み。新規に上場するのは、ソフトバンクグループの通信子会社で携帯電話事業を行っている会社です。

今回、ソフトバンクの総売出株式数は、なんと 16億369万3700株(予定)。メルカリが、1億3533万1322株(予定)だったのに比べると、いかに大きな規模かわかりますよね。
テレビコマーシャルやネット広告まで行うチカラの入れようです。

IPOでチェックしたいポイント

私が証券会社に勤務していたころに、お客様にお伝えしていたこと。それは、IPOで調達したお金を何に使うのかを確認してほしいということです。事業の発展か、負債の返済か。経営状況はどうなのか。こうしたことを知るために、目論見書(もくろみしょ)をしっかり見るようにしましょう。

IPOは申し込みの前に必ず目論見書が配布されます。これには、上記の事項はもちろん、投資判断をする際の判断材料が多数記載されています。最近では絵や図が入って随分と見やすくなりました。ソフトバンクに限らずIPOを申し込むときは、内容をしっかり確認することをおススメします。

IPO株の購入方法

IPOの購入は、次の順番で進んでいきます。

1. 証券会社で口座を作る

IPOごとに、購入できる証券会社が決まっています。取り扱いの証券会社が複数ある場合、そのうちの1社から数社が代表として「主幹事証券会社」になり、それ以外が「幹事証券会社」となります。ソフトバンクを例にとると、主幹事はSBI証券・野村証券など6証券。主幹事にはIPOの配分が多くなる傾向があり、個人投資家への当選数もその分多くなります。IPO株は抽選に当たらないと購入できません。IPO株に当選する確率の高い証券会社に絞って口座を作ることをおススメします。

2. 抽選に申し込む

抽選に当たりやすくするために複数の証券会社で申し込む人もいますが、基本キャンセルはできません。キャンセルできたとしても、今後「1ヶ月間」はIPOの申し込みができなくなるなどペナルティがある場合も。当選した時のことも考えて、無理のない範囲で申し込むようにしてください。
1株の売出価格は仮条件で提示されます。上限と下限が例えば「1000円から1200円」のように設定されるので、その範囲内で「1000円で200株」など金額と株数を決めて申し込むのが一般的です。

3. 公募価格の決定

公募価格より申し込んだ金額が低い場合は落選です。例えば、1200円で決定した場合、1000円で申し込んでいると抽選にすら参加できないということです。どうしても購入したいIPOなら、売り出し価格の上限で申し込んでおくといいでしょう。希望者が多ければ、抽選となります。

4. 抽選に当選していたら、その株を購入する

5. 上場日になると、自由に売り買いできるようになる


上場初日の初値で売却するのが一般的なIPO投資なのでしょう。ですが、公募価格より初値が下がる場面もときにはあります。株はキホン長く持つもの。できれば、末永く付き合える会社を選んで投資をしてほしいものです。

辻本 由香 おふたりさまの暮らしとお金プランナー

企業の会計や大手金融機関での営業など、お金に関する仕事に約30年従事。27歳で阪神大震災、43歳で乳がんを発症した経験から、備えることの大切さを伝える活動を始める。現在は奈良で独立系のFP事務所を開業。セミナーを主としながら、子どものいないご夫婦(DINKS・事実婚)やシングルの方の相談業務、執筆も行っている。著書『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(河出書房新社)。

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