17/05/10
住宅ローンはいくらまで借りられる? 住宅ローン審査について知ろう
住宅ローンを利用するには申し込み、審査、契約などいくつかの流れがあります。申し込みをする前に、住宅ローンを利用するまでの流れと、特に大切な審査について知っておきましょう。
住宅ローン利用の流れを知っておこう
(1) 審査申し込み → (2) 審査 → (3) 審査結果の確認 → (4) 契約 → (5) ローン実行
基本的にはこの流れでローン実行まで手続きを進めていきます。
銀行のローンの場合は、約2週間、フラット35の場合は約1ヶ月の時間が必要です。また、ローンの実行日は銀行だけでなく、不動産業者との調整も必要となりますので、出来るだけ早い時期に実行日を決め、その日に向け、早めに動いていきましょう。
審査の一番のポイントは「返済比率」
審査の結果を出す際に最も重要なのは「返済比率」です。これは、申し込み時点で簡単に計算できますので事前に計算してみましょう。
銀行にもよりますが、返済比率は年収に応じ30%~35%程度に設定されています。この返済比率には、住宅ローン以外に借り入れがある場合はその返済も含めての計算となります。また、返済比率の計算は実際に適用となる金利ではなく、その銀行が出している一番高い金利、ほとんどの場合固定金利の一番長い期間が一番高い金利となりますので、その金利で計算しましょう。
例えば、希望借り入れ額3000万円、返済期間35年、年収600万円、金利4%、毎月車のローンの返済を2万円支払っている場合で計算してみましょう。
住宅ローンの毎月の返済額は13万2832円となり、これに現在支払っている車のローン2万円を足すと、毎月のローン返済額は15万2832円となりますよね。年間だと、183万3984円となり、年収600万円で割ると、返済比率は30.5%となり、3000万円の借り入れであれば問題ないと判断できるわけです。
他に見られる審査のポイントは?
銀行によっては、勤続年数に規定があり、その基準に満たないと申し込みも出来ない場合があります。2年以上勤めている事が条件となるケースが多いでしょう。
また、物件に関しては独身の場合、一人で住むにはあまりにも広い家、また逆にワンルームマンションの購入については賃貸に出す可能性がないか、勤務地からの通勤に不便な場所の物件を購入する場合等、その物件を購入する理由の確認がある場合があります。
審査中は連絡がとりやすい状態にしておく
申し込みをしてから、審査をしている間は保証会社から銀行に色々な問い合わせが入り、申込者にも銀行から様々な確認の連絡が入る場合があります。その期間は連絡が取りやすい状態にしておき、スムーズに審査が進むようにしておきましょう。
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田中 麻依 ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。
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