17/05/18
住宅ローン審査後も油断は禁物! やってはいけない4つ
住宅ローンの審査が通ったにもかかわらず、審査結果が取り消されるという事はまずありません。審査後に取り消されてしまう事があると、不動産会社や中古の場合は家を売る人も困ってしまいます。また、銀行の信用の問題にもなります。ただ、審査時の申し出に基づいて審査が行われる事を意識し、特に分割実行をする方は注意が必要です。
住宅ローンやってはいけない4つ
(1) 申し込み時にうその記載をする
団体信用生命保険の告知事項に記入漏れや、保証人に婚約者と書いたのに実はただの知人、物件の書類が正確でない、など、正確な審査が出来ない事を申し込み時に記載した事がわかると、わかった時点でローンは再審査となり、また、内容によっては信用問題となりますので、再審査の申し込みが出来ない場合もあります。
団体信用生命保険の告知事項はわかりにくい部分もあると思いますので、必ず銀行の担当者に確認をしながら記入しましょう。そして、物件に関する書類は不動産会社にも確認しましょう。
(2) 無断で転職
住宅ローンを組む際に、土地の購入後、少し時間をあけて建物の購入をする分割実行を行う場合、その都度、申し込み時に書かれた会社に勤めているか確認がある場合があります。
始めの審査では、申し込み時に書かれた会社にこれからも勤める事を前提に審査を行っていますので、途中で転職してしまうと再審査となり、建物分の借り入れが出来ない事もあります。銀行によっては勤続年数を重視しているところもあり、転職をし、勤続年数が短くなる事で再審査の申し込みさえできない事もあります。
途中で借り入れが出来なくなってしまうと大変です。転職予定のある方、また可能性のある方は始めに相談しましょう。
(3) 住宅ローン審査後のカードローンやオートローンの借り入れ
よく、ローンの審査後にオートローン等の借り入れをすると審査結果が取り消されると聞きますが、審査する時点の状況で審査をしますので、審査結果が出た後に借り入れ金額の増額を希望するなど、「再審査」が行わなければ問題はありません。ただし、住宅ローン手続きの途中で増額する事もあるかもしれないので、できるだけ、家の購入が終わるまでは新たな借り入れは増やさないようにしましょう。
(4) 不動産業者との契約内容に注意
不動産業者との契約内容はローン申し込み前によく確認しておきましょう。「ローン特約」と言われるもので、いつまでにどこかの銀行でローンの審査が通らなかった場合はこの契約は無効になるといった内容です。必ずその日までにローンの結果が出ないと、もしローンが通ってもその家は買うことができず、別の物件を決めてから再度、ローンの申し込みをし、再審査となります。
銀行も手間がかかってしまい、あまり良い印象になりません。
また、家の購入を決めた時点で不動産業者に手付金を支払う契約となっている場合、その手付金は戻らず、新しい物件を決めた際には、再度支払いが必要となってしまいます。
住宅ローンの審査が通らなかったらどうするか?
銀行によって審査基準は異なります。ほとんどの方は、2つ程度の銀行に審査を出しています。1つの銀行で審査が通らなくても他の銀行で通る事もありますので、不安のある方はいくつかの銀行に審査を出しましょう。
また、審査が取り消されてしまった場合、銀行や不動産業者の担当者はこのあたりでどの銀行ならその条件で通る可能性があるか知っていますので、すぐに相談をして急いで他の銀行に審査を依頼しましょう。
住宅ローンは銀行との信頼関係が大切です。不安な事、今後の予定など不安な事は必ず初めの段階で申し出ましょう。
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田中 麻依 ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。
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