20/06/09
ゴールドからプラチナカードにすると得なのか? プラチナカードに乗り換えるべき人はこんな人
ゴールドカードのさらに1ランク上のクレジットカードであるプラチナカード。
高いステイタスを誇るプラチナカードには、豊富な特典がついてきます。とはいえ、それらをきちんと活用できなければ、年会費が高いだけで、宝の持ち腐れになってしまいます。
今回は、プラチナカードなどの上位カードのポイント還元やサービス、付帯する保険を通常カード・ゴールドカードなどと比較してご紹介。ずばり、プラチナカードなどの上位カードに乗り換えるべき人はどんな人か、その条件を解説します。
ポイント還元率を比較してみよう
たとえば、三越伊勢丹グループのエムアイカードゴールドとエムアイカードプラスゴールドの基本の還元率はどちらも1%(100円で1ポイント)です。しかし、エムアイカードプラスゴールドの場合、三越伊勢丹グループの百貨店で利用すると初年度8%、2年目以降は年間の購買実績に応じて最大で10%のポイント還元が受けられるのです(3000円(税込3300円)以上の商品購入時)。
エムアイカードゴールドは年会費5,500円(税込)、エムアイカードプラスゴールドは年会費11,000円(税込)です。
仮に初年度、三越伊勢丹グループの百貨店で年間80,000円買い物したとすると、エムアイカードゴールドは800ポイント、エムアイカードプラスゴールドは6400ポイント還元されます。これでポイントの差が5600ポイントと、年会費の差額より大きくなります。つまり初年度は年間80,000円以上使うなら、エムアイカードプラスゴールドにしたほうがいいということになります。
とはいえ、プラチナカードとゴールドカードでは、ポイント還元率にさほど差がないことも多くあります。
オリコカードのゴールドカード「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」とプラチナカードの「Orico Card THE PLATINUM」の基本の還元率は1%(100円で1ポイント)。プラチナカードの場合は、入会特典として3000ポイントが付与され、誕生月の還元率が2%となります。
しかし、年会費はゴールドカードが1,986円(税込)、プラチナカードが20,370円(税込)。入会特典のポイントを差し引き、約15,000円の差をポイント還元だけで埋めようとすると、誕生月だけで150万円使わなければならないことになります。これは、あまり現実的ではないでしょう。
プラチナカードとゴールドカードの特典の違い
還元率でプラチナカードとゴールドカードの差がつかないのであれば、プラチナカードにしかない特典をどれだけ活用できるかがプラチナカード乗り換えのポイントになります。
「JCBプラチナ」では、JCBゴールドにないサービスとして、国内の厳選したレストランで1名が無料になる「グルメ・ベネフィット」や、全国の高級ホテル・旅館に宿泊できる「JCBステイプレミアムプラン」等のサービスが用意されています。
たとえば「グルメ・ベネフィット」では、フレンチや鉄板焼きの高級店からリーズナブルな居酒屋までの国内の飲食店が2名様以上のご利用で1名が無料となります。たとえば、丸の内のイタリア料理店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」では28,000円(税別、サービス料込)のディナーコースが1名分無料に。これだけで十分元がとれてしまいます。
また、24時間365日利用可能な「プラチナ・コンシュルジュデスク」では旅行の予約、ゴルフ場・チケット・レストランの案内、その他の相談を専任スタッフにすることができます。まるで秘書のようにお手伝いを依頼できてとても便利です。
年会費はJCBゴールドが11,000円(税込)、JCBプラチナが27,500円(税込)です。年会費の差は16,500円ありますが、国内のグルメをお得に楽しみたい方、旅行・レジャー・エンタメの情報を効率的に手に入れ、予約の手間を省きたいという方は、その差を補って余りあるカードとなるでしょう。
「三井住友カード プラチナ」も同様に、プラチナカード限定の特典が盛りだくさん。一流レストランで2名以上のコース料理を利用する際、会員1名分が無料になる「プラチナグルメクーポン」、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの待ち時間を短縮する「ユニバーサル・エクスプレス・パス」の付与、首都圏へのヘリクルーズ、満足度の高いホテル・旅館のみを厳選した宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」の優待割引など、とても充実しています。もちろん、コンシェルジュサービスも利用可能です。
年会費は三井住友カード ゴールドが11,000円(税込)、三井住友カード プラチナが55,000円(税込)。特典を使いこなし、時間を有意義に使いたい方におすすめの一枚です。
プラチナカードなら付帯保険の金額もアップ
プラチナカードは付帯保険の補償も充実しています。
「アメックス」と呼ばれてステイタス性の高い「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」(アメックスプラチナ)と「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」(アメックスゴールド)の付帯保険を比較してみましょう。
アメックスゴールドに比べ、アメックスプラチナは各保険の上限額が大きく引き上げられています。それに加えて、所持している電化製品やPC、カメラ等の故障(火災、盗難、破損、水濡れなどの偶然な事故)のときに購入金額の50~100%を補償してくれる「ホームウェア・プロテクション」という保険が付帯します。ホームウェア・プロテクションは、アメックスプラチナで購入していないものでも補償の対象になるので、非常に強力です。
また、他人の物を壊した時やケガをさせた時などの「個人賠償責任保険」が1事故につき1億円付いていること、ゴルフ・テニス・スキーの際の保険がついているなど、充実しています。
アメックスゴールドの年会費は31,900円(税込)、アメックスプラチナは143,000円(税込)と今回紹介したカードの中でもっとも高額ですが、力強いサポートが魅力です。
同様に、「MUFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」(MUFJプラチナ)の付帯保険も「MUFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」(MUFJゴールド)と以下のように違います。
海外旅行傷害保険は5倍、国内旅行傷害保険は2.5倍、ショッピング保険は3倍の補償額となります。
更にMUFJプラチナには、MUFJゴールドには無い「犯罪被害傷害保険」が付帯されます。「犯罪被害傷害保険」は国内・海外で第三者による加害行為によりケガをした場合に入院・手術・通院保険金や万が一の時の死亡・後遺障害保険金が給付される安心の保険です。
MUFJゴールドの年会費は2,095円(税込)、MUFJプラチナは22,000円(税込)です。
これだけの保険に年間2万円で加入できると考えると、よく旅行に行く方やカードで買い物する方にとってお得なカードと言えるでしょう。
まとめ
プラチナカードは特に特典のグルメや各種サービス、付帯保険による補償を充実させたい方に魅力的なカードです。年会費が気になる方もいらっしゃるとは思いますが、特典を有効活用できている場合は、年会費に見合った価値があります。
ポイント還元率、特典や付帯保険などが、「年会費を支払ってもなお自分に魅力がある内容か」を判断して利用しましょう。
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田中あさみ ファイナンシャルプランナー(AFP)
大学の経済学部在学中にファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を取得。
卒業後は製薬会社の営業を始め医療系の仕事に携わる。MR認定資格(医薬情報担当者)、簿記3級保有。記事を通し、女性に役立つ情報や金融リテラシー向上を目指しライターとして活動中。田中あさみのブログ
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