21/04/22
ブラックカード所有者はどんな人?所有難易度や驚きのサービスを紹介
クレジットカードのなかでも最上位に位置するのがブラックカードです。他のカードとは異なり、限られた人しか招待されないため、くわしい情報について公開されていないこともあります。では、どうすればブラックカードに招待されやすくなるのでしょうか?
今回は、ブラックカードのメリット、持つための条件、代表的なブラックカードを紹介いたします。
ブラックカードってどんなカード?
ブラックカードとは、ほとんどのクレジットカード会社で最上位ランクに該当するカードのことです。
●クレジットカードのランクと主な特徴
他のランクのカードとは異なり、カード会社から招待(インビテーション)を受けた人しか利用できません。
ブラックカードを持つ条件も厳しく、年会費だけで数十万円かかるカードもあります。ブラックカードの保有者でしか受けられないサービスもあるようです。カードの素材も一般的なプラスチック製ではなく、強度が強く錆びにくいチタンでできているものもあります。
ブラックカードで得られる3つのメリット
ブラックカードで得られるメリットは、主に3つあります。
●ブラックカードのメリット1:専任のコンシェルジュがつく
ほとんどのブラックカードでは、365日24時間体制で専任のコンシェジュがつきます。コンシェルジュは、以下のような要望に応えてくれます。
・飛行機やホテルの手配
・レストランの予約
・人気スポーツのチケット手配
・パーティーの会場探し など
特に繁忙期になると行きたいホテルが満室になるケースもありますが、コンシュルジュに依頼すれば、満足の行くホテルを手配してくれる可能性があります。さらに、言語の問題で予約がしにくい海外のホテルや航空券も問題なく探してくれるので、手続きの手間が煩わしい方でも安心です。
●ブラックカードのメリット2:ホテルやレストラン、航空券などの優待サービスを受けられる
ブラックカードを持っていれば、ホテルやレストランを優待価格で利用できます。また、たとえばホテルで普通の部屋を予約した場合もスイートルームにアップグレードされるなど、充実した待遇を受けられるので、より快適に宿泊可能です。
●ブラックカードのメリット3:ブラックカード保有者限定のイベントに参加できる
クレジットカード会社から、ブラックカードの保有者限定のイベントに招待されることがあります。内容は時期によりさまざまですが、
・有名な美術館や世界遺産の神社などでの貸切イベント
・予約が取れないような名店でのフルコースの食事会
・スポーツイベントのVIP観戦ツアー
などがあるようです。
グルメや芸術などに興味のある方なら、満足のいくサービスを受けられるでしょう。
ブラックカードを持つための条件とは?
ブラックカードを持つためには、カード会社から招待を受けなければなりません。とはいえ、招待される条件については、公表されていません。一般的に招待を受けるためには以下のような条件をクリアする必要があるといわれています。
●年収が1000万円以上
ブラックカードを持つためには、年収が高くなければなりません。一般的には1000万円以上は必要ですが、カード会社によってはそれより少なくても招待が届くケースもあります。また、年収だけではなく、社会的なステータスも求められるため、外資系企業の社員や医者などの方が招待を受けやすい傾向があります。
●年間利用額が多い
ブラックカードを持つためには年間利用額が多くなければなりません。カード会社は、より多くの金額を利用してくれる上客にしかブラックカードの案内をしないからです。最低でも年間200万円以上、なかには、年間1000万円以上は使う必要があると言われるブラックカードもあります。
●一定期間取引をしている
一般的にカードの利用期間が長いほど招待を受けられる可能性は高くなります。長く利用していれば、カード会社からの信用も上がるからです。長い間、上客であり続けることが大切なのです。
●返済の遅れがない
返済の遅れが一度でもあると、ブラックカードの招待を受けられない可能性があります。ブラックカードは信用力が高く、利用額も高い限られた人しか招待しないため、返済が遅れると、信用を失うからです。
これらを踏まえると、ブラックカード所有者は総じてお金持ちであることはもちろん、普段からクレジットカードをきちんと使い、カード会社との縁をきちんと築いている人だといえるでしょう。
ブラックカードを手に入れるために、下位のカードをたくさん使う
ブラックカードを手に入れるためには、クレジットカード会社からたくさん利用してくれるだけでなく、毎月返済をきちんと行う人だと思われなければなりません。そのためには、ゴールドカードを持ち、毎月多くの金額を利用して返済し続ける必要があります。利用し続けていれば、プラチナカードの招待が届くので、さらに実績を積み上げてください。すると、カード会社からブラックカードの招待を受けることがあります。
ブラックカードを発行している主なカード会社とは?
ブラックカードを発行しているクレジットカード会社は限られています。ブラックカードを発行している代表的なカード会社を3社紹介します(なお、以下年会費はすべて税込です)。
●アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードのブラックカードは年会費38万5000円に加えて55万円の入会金もかかります。保有者の希望を最大限の努力で叶えてくれると評判。本当に限られた人しか保有できない、ステイタス性の高い1枚です。
海外旅行に行く際にコンシェルジュ経由でビジネスクラス以上の航空券を予約すると、自宅と空港間や、海外の空港とホテル間の送迎を無料でしてもらえます。特に海外ではリムジンでの送迎を行っている地域もあるので、ラグジュアリーな気分を感じながらゆったり移動できます。
さらに、ルイヴィトンなどのブランド店を利用する際に事前予約をすれば、閉店後も会員限定で買い物を楽しめるサービスもあります。ブラック会員になることで、IHGリワーズクラブやOne Harmonyのホテルアップグレードやレイトチェックアウトも可能になるなど、特典も豪華になるのです。
【主なサービス】
・365日24時間対応のコンシェルジュに加え、専任のコンシェルジュが対応
・国内航空券のアップグレード
・自宅、空港、ホテル間の送迎サービス
・国内の高級ホテルのスイートルームが50%OFFで泊まれる
・ルイヴィトンなどのブランド店で閉店後もショッピングが可能
・チェックインやチェックアウトの時刻を遅らせることができる
●Mastercard Gold Card
Mastercard Gold Cardは「ゴールドカード」という名前がついていますが、同ブランドの最上位カードとなっています。年会費は22万円。券面は24金コーティングがなされたこだわりの一枚です。なお、Mastercard Gold Cardの下位に「Mastercard Black Card」(年会費11万円)があります。こちらは自分で申し込むことが可能。ブラックカードをたくさん使うことで、ゴールドカードに招待される可能性があります。
Mastercard Gold Cardを持てば、ポイント還元率が他社より高めの1.5%になります。そのうえ、高級ホテルやバーラウンジで会員限定のワインのティスティングイベントを3000円前後で楽しめます。同伴者1名まで無料なので、恋人や家族とゆったり過ごせますし、会員同士での交流もできるのです。
ほかにも、提携する国立美術館の入館料が企画展も含めていつでも無料、TOHOシネマズで毎月3回まで無料で映画を鑑賞できるなど、家族向けのサービスも多く利用できます。
【主なサービス】
・コンシェルジュが24時間365日対応
・キャッシュバック1.5%、最大還元率3.3%の賞品交換
・高級ホテルやバーラウンジのワインのティスティングイベントに参加可能
・提携する国立美術館の鑑賞が無料
・TOHOシネマズで毎月3回まで無料で映画を鑑賞可能
●JCB THE CLASS(ザ・クラス)
JCB THE CLASSはJCBカードの最上位のカードです。JCB THE CLASSの年会費は55000円と他社のブラックカードよりも低い値段設定ですが、毎年カタログギフトがもらえ、レストランのコースメニューが1名分無料になるサービスがあるなど充実。高級レストランで食事をする方や高級ホテルを利用したい人にはぴったりです。また、東京ディズニーリゾートの会員ラウンジにも入れ、特別なサービスを受けることができます。
【主なサービス】
・コンシェルジュサービスが受けられる
・プライオリティ・パスの最上位ランクが利用できる
・提携レストランのコースメニューが1名無料になる
・会員限定の有料グルメイベントへの参加
・東京ディズニーリゾート会員ラウンジへ入れる
まとめ
クレジットカードのブラックカードは、手厚いコンシェルジュサービスを受けられたり、ブラックカード保有者しか体験できない特別なイベントに招待されたりするなど、メリットの多いカードです。しかし、ブラックカードを手に入れるには、基本的にクレジットカード会社からの招待を待つしかありません。所有難易度のとても高いカードです。
ブラックカードへの招待の基準は公表されていませんが、手に入れたいのであれば、カードをたくさん使って、カード会社との関係を深めていくことが必要です。上客と認められれば、きっと招待が届くでしょう。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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