22/10/02
楽天モバイル「0円廃止」で乗り換えるべきはどんな人?おすすめの乗り換え先は
「1GB以下0円」のプランで話題になった楽天モバイルでしたが、2022年7月に0円のプランを廃止しました。そして、キャッシュバックやポイント還元の移行措置を経て、2022年11月より本格的に有料になります。有料化をきっかけにキャリア変更を考えている人もいるのではないでしょうか。今回は、2022年11月以降、どのような人が他のキャリアへ乗り換えるべきなのか、解説します。
楽天モバイルが0円を廃止したことで契約者数が22万人減少
楽天モバイルは2022年7月1日から新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」の提供を開始しました。「Rakuten UN-LIMIT VI」のユーザーは、データ容量が0GB〜1GBなら0円で使えていましたが、自動的に新プランに移行。データ容量が0GB〜1GBでも料金がかかるようになりました。
●楽天モバイルの料金体系
筆者作成
新プランが発表されたのは2022年5月のことでした。楽天グループの2022年度第2四半期決算説明会の資料によると、2022年6月末時点の楽天モバイルの契約者数は568万人から546万人に、約22万人も減少しています。楽天モバイルの契約者数が四半期ベースで減少したのは初めてのことです。もちろん、そのすべてが新プランによるものではないかもしれませんが、かなり大きな影響があったとはいえるでしょう。
とはいえ、新プラン移行後も、データ容量が1GB以下のユーザーは、月額料金が実質無料となっています。具体的には、
・7月と8月は1GBまで料金無料
・9月と10月はプラン料金相当分の楽天ポイントプレゼント
しかし、11月以降はこれらの特典がなくなるため、解約して他社キャリアへ乗り換えるユーザーも増える可能性があります。そこで、楽天モバイルからの乗り換え先の考え方を紹介します。
楽天モバイルから乗り換えるべきはどんな人?
2022年11月以降、楽天モバイルから他のキャリアへ乗り換えた方が良い人は、やはり毎月のデータ利用量が少ない人です。0円廃止により、楽天モバイルでは最低でも毎月1,078円かかります。データ容量が少ない人は、楽天モバイルを使い続けるよりも他社キャリアに乗り換えた方が月額料金を抑えられます。
●楽天モバイルよりも料金を抑えられる主なキャリア
筆者作成
KDDIの「povo2.0」は基本料金0円。高速データ通信をしたい場合はオプションでデータトッピングを行う形式です。トッピングをしなくても低速での通信はできますし、Wi-Fiを利用するならばデータ容量も消費しないのですが、180日間トッピングやオプションを購入しないなどの場合、契約解除になる場合がある点には注意が必要です。
ソフトバンクの「LINEMO」は、LINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ電話の際のデータ消費がゼロになる「LINEギガフリー」が付帯しています。また、IIJmioの「ギガプラン」は、余ったデータ容量を翌月に繰り越せます。
さらに料金を抑えたいなら日本通信SIMの「合理的シンプル290」。1GB290円で利用できます。HISモバイル「自由自在290プラン」も、月のデータ容量が100MB未満なら1GB290円、それを超えても1GBまでは550円となります。
楽天モバイルを継続して使い続けた方がお得な人
一方で、楽天モバイルをこれからも使い続けた方が良い人もいます。
●毎月のデータ容量を多く使う人
毎月のデータ容量を多く使う人は、楽天モバイルを使い続けた方が月額料金を抑えられます。特に楽天回線エリア内ならどれだけ使っても3,278円の料金で利用可能です。他社キャリアではデータ容量を無制限に使おうとすると楽天モバイルよりも高くなります。Wi-Fiのない場所でも動画を見るなどのヘビーユーザーならば、楽天モバイルを使うのもいいでしょう。
●楽天経済圏を活用している人
楽天経済圏で楽天ポイントを効率的に貯めるために、楽天モバイルを契約している人もそのまま使い続けましょう。楽天モバイルユーザーであれば、楽天グループの「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」によって、楽天市場での買い物で貯まる楽天ポイントが+1倍されます。SPUでは、他の楽天グループのサービスを併用することで、楽天市場の買い物で貯まる楽天ポイントが最大+14倍になります。加えて2022年11月以降、楽天モバイルの契約プランや会員ランクに応じてSPUのポイント倍率が最大+3倍されるようになります(これにより、SPUの倍率は最大+16倍になります)。
たくさん貯めた楽天ポイントは、そのまま月額料金の支払いに使えます。他社へ乗り換えると、楽天ポイントが貯まりにくくなるので、楽天経済圏を活用している人は解約する必要はないでしょう。
まとめ
楽天モバイルの0円廃止は、データ通信量をほとんど使っていないユーザーからすると、悲しいニュースです。今後も毎月のデータ通信量が多くないユーザーや楽天経済圏を活用していないのであれば、他社キャリアへの乗り換えを検討しましょう。
一方で、データ容量を多く使う人や楽天経済圏を活用している人は、今後も楽天モバイルを使い続けるメリットが大きいでしょう。自分に合ったキャリアを選んで、通信料を抑えていきましょう。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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