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23/05/28

相続・税金・年金

自動車税と固定資産税はクレジットカード、スマホ決済、電子マネーどれがお得?

自動車税と固定資産税はクレジットカード、スマホ決済、電子マネーどれがお得?

5月といえば、車や不動産を持っている方に自動車税・固定資産税の納付書が届く時期。自動車税や固定資産税は現金や口座振替だけでなく、クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済で支払えることをご存じでしょうか?

今回は自動車税、固定資産税のキャッシュレス決済で「クレジットカード」「スマホ決済」「電子マネー」のどれがお得なのか、比較していきます。自分にとってお得なキャッシュレス決済で納税しましょう。

大きな金額でも支払える「クレカ払い」

2023年4月より全国すべての自治体で地方税のクレジットカード払いができるようになりました。クレジットカード納付のメリットは何といっても、クレカ決済のポイントが貯まること。1000万円未満の納付に対応しているので、納税額が高い方も安心です。還元率の高いカードで支払えば、よりお得さは増すでしょう。

クレジットカード納付では地方税お支払サイトを利用します。納付書に記載されているeL-QR(QRコード)の読み取り、またはeL番号(納付書番号)を入力することで手続きできますよ。

ただし一部のクレジットカードでは税金支払いのポイント還元率が通常より低くなるものもあるので注意が必要です。また自動車税、固定資産税ともにクレジットカード納付では以下の手数料(システム使用料)がかかります。

・最初の1万円までは37円(税別)
・以降1万円ごとに75円(税別)

上記のシステム使用料とクレカ決済でもらえるポイントを比較して、クレカのポイントのほうが多ければお得に納税できます。地方税共同機構の「クレジットカード納付サイト」でシステム利用料が試算できるので、参考にしてみてください。

「スマホ決済」はクレジットチャージがお得

スマホ決済でも自動車税、固定資産税の支払いが可能です。2023年4月以降に発行される納付書に印刷される「地方税統一QRコード(eL-QR)」を、スマホ決済アプリの「請求書払い」機能で読み取ることで納付できるようになりました。こちらも全国の自治体の地方税に対応しています。
au PayやPayPay、楽天payなどの各種スマホ決済サービスで支払えます。

なお、従来の納付書に印刷されているバーコードを読み取る方法でもスマホ決済できます。こちらは自治体によって対応しているスマホ決済サービスが異なるので、納付する自治体のウェブサイトなどで調べてみましょう。

スマホ決済でもポイントは貯まりますが、税金払い(請求書払い)はポイントが付与されないサービスが多くなっています。PayPay、d払い、楽天Pay、auPayの請求書払いは基本的にポイント付与の対象外です。ただクレジットカードからのチャージでクレカ側のポイントが貯まるので、スマホ決済で納税するならクレカチャージがお得です。

またスマホ決済サービスには一回当たりの支払い上限額もあります。支払い上限額を超える納税はできないので、他の方法を利用しましょう。

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セブンイレブンやミニストップのユーザーは「電子マネー」での支払いも

セブンイレブンやミニストップでは、以下の電子マネーで自動車税、固定資産税を支払えます。

nanaco:自動車税、固定資産税ともにセブンイレブンで支払い可能
WAON:一部の自動車税(含む軽自動車税)のみミニストップで支払い可能

使える電子マネーとコンビニは限られますが、普段セブンイレブンやミニストップでこれらの電子マネーを使っている方ならお得で便利に支払える可能性があります。

注意点としては、nanacoもWAONも税金支払い自体にポイントはつかないことです。スマホ決済同様、クレジットチャージでクレカ側のポイントが貯まるので、こちらの還元率でほかのキャッシュレス決済と比較してみましょう。

また、コンビニで納付できるのは1枚あたりの合計金額が30万円までの納付書(バーコードがあるもの)に限られています。そのうえ電子マネーにはチャージできる上限額もあります。nanacoは5万円、WAONは5万円または2万円が上限となっているため、この点にも注意が必要です。

お得さや便利さを比較してみよう

ここまで紹介したそれぞれのキャッシュレス決済の特徴やメリット・デメリットを下表にまとめました。

●各種キャッシュレス決済の比較(自動車税、固定資産税)

このように納付額やサービスによっては自動車税、固定資産税の支払いに対応していないものもあります。まずは自分が使っているキャッシュレスサービスで納税できるかどうか確認しましょう。そのうえで、総合的に見てお得になる方法を選ぶことをおすすめします。

なお、クレジットカード払いとスマホ決済では領収書が発行されないため、車検などで納税証明が必要な場合は自治体に申請して発行してもらう必要があります。納税証明の発行には1週間~10日程度かかるので、すぐに必要な場合はコンビニまたは金融機関などの窓口で支払いましょう。

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まとめ

自動車税、固定資産税の支払いは、ポイントがもらえるキャッシュレス決済がお得です。2023年4月から「地方税お支払サイト」と「地方税統一QRコード」により、全国の自治体でクレジットカードおよびQRコード決済による納付が可能になりました。今までこれらの納付方法に対応していない自治体も多かったので、より多くの方がキャッシュレスでお得に納税できるようになったのはうれしいですね。

キャッシュレス決済と一口にいっても、「クレジットカード」「スマホ決済」「電子マネー」でそれぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。自分がお得になるサービスを活用しましょう。

鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com

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