22/01/07
【2022年版】つみたてNISAでも使える「クレカ投資サービス」厳選5社
近年若年層や投資初心者を中心に注目を集めている「クレカ投資サービス」。投資信託や株式をクレジットカードで購入できるサービスです。今回はクレカ投資サービスとはどのようなものかをご説明したうえで、各種サービスの特徴をご紹介します。
クレカ投資サービスってどんなもの?
クレカ投資サービスは投資信託や株式の購入代金をクレジットカードで決済できるサービスです。現在展開されているサービスは、すべて積み立てによる購入が対象となります。
クレカ投資サービスは毎月こつこつ少額から積み立てられるので、これから資産形成をしていこうという若年層や投資初心者に向いています。さらに積立額や積み立て回数に応じてクレジットカードのポイントが貯まるのも魅力のひとつ。投資しながらポイントも貯まるのでお得感がありますね。
クレカ投資サービスで利用できるクレジットカードはサービス毎に決まっているため、どのクレジットカードでも決済できるというわけではありません。
あなたにぴったりのサービスはこれだ!クレカ投資サービス一覧
2021年12月13日時点では5つのクレカ投資サービスが存在します。それぞれの特徴について見ていきましょう。
●「tsumiki証券」:投資初心者にやさしいサービス
丸井グループが運営する証券会社「tsumiki証券」では、同じくマルイグループのクレジットカード「エポスカード」で投資信託を自動で積み立てることができます。
tsumiki証券は投資初心者に特化したサービスが魅力。積み立てできる商品は厳選された4商品のみなので、選ぶのに迷わなくて済みます。積立額は月100円から50,000円までの範囲で設定可能。少額から投資を始めたい方にぴったりです。スマホアプリからカンタンに操作できますよ。
投資信託では通常売却時の利益に対して約20%の税金が引かれますが、tsumiki証券では年間40万円までの投資で得られた運用益が非課税になる制度「つみたてNISA」も利用可能なので節税効果を得ることもできます。
また年間積立金額に対して年1回、0.1~0.5%相当のエポスポイントが還元されます。継続年に応じて還元率が上がっていくので継続すればするほどお得です。さらに貯まったエポスポイントは1ポイント=1円でポイント投資も可能。カードで積み立てしている方も利用できます。
購入時の手数料は無料ですが、保有期間中にかかる信託報酬と一部商品では解約時に信託財産保留額がかかります。
●「セゾンポケット」:業界初!クレカで株式のつみたて
フィンテック企業「Finatext」の子会社、株式会社スマートプラスと株式会社クレディセゾンが協業して展開する「セゾンポケット」では、セゾンカードおよびUCカードによる積み立て投資が可能です。
積み立て対象は投資信託と株式。クレカで株式のつみたてができるのは業界初です。投資信託は月1000円から5万円までの範囲で投資可能。株式は月5000円から積み立てできます。
投資信託はクレディセゾンのグループ会社が運営する2本のみ。商品数が限られているので何を選べばよいかわからない人でも安心です。またどちらの商品もつみたてNISAの対象です。
株式は上場企業の株式およびETF(上場投資信託)の約140銘柄から選べます。
セゾンポケットではカード決済による積み立て6回ごとに永久不滅ポイントが貯まります。6回の積立累計額5000円ごとに1ポイントが還元されるしくみです。またクレカ利用で貯まった永久不滅ポイントは100ポイント(450円相当)から投資信託の購入にも利用できるので無駄がありません。
投資信託と株式の積み立てにはそれぞれ手数料が発生します。
投資信託は、購入時の手数料は無料ですが、保有期間中にかかる信託報酬(年0.58~1.54%程度)と解約時にかかる信託財産保留額(0.1%)がかかります。また株式は購入時・売却時ともに約定金額の0.55%の手数料がかかります。
●「タカシマヤの投資信託」:豊富なラインナップで100円から投資可能
タカシマヤとSBI証券が提携してサービスを展開する「タカシマヤの投資信託」では、2020年7月からタカシマヤカードで投資信託の積み立てができる「カード積立」を開始しました。
毎月最低100円から投資できるので手軽に始めることができます。商品ラインナップはSBI証券が取り扱う約2600本と豊富。多くの商品から投資先を選びたい人にはおすすめです。またタカシマヤおすすめの推奨8銘柄もあるので、投資初心者の方でも安心して選ぶことができます。つみたてNISAも利用可能です。
タカシマヤのカード積立では、毎月の積立額の0.1~0.3%相当のタカシマヤポイントが還元されます。継続年数に応じて還元率がアップしていきます。
購入時の手数料は原則無料ですが、保有期間中に信託報酬が、解約時に信託財産保留額がかかります。
●「クレカ積立」:三井住友カードでもクレカ投資ができる
SBI証券では三井住友カードと提携して、2021年6月末から三井住友カードを利用した「クレカ積立」をスタート。「タカシマヤの投資信託」同様、SBI証券で積立投資可能な全銘柄をクレカ投資で購入できます。つみたてNISAも使えます。購入時の手数料は原則無料ですが、保有期間中に信託報酬が、解約時に信託財産保留額がかかります。
クレカ積立では、三井住友カードのVポイントというポイントが200円につき1ポイント貯められます。Vポイントは、1ポイント=1円で買い物の際に使えるポイントです。三井住友カードも、普段の買い物では還元率0.5%ですが、セブンイレブン・ローソン・マクドナルドなどで使うと+2%の還元があります。
●「楽天証券」:とにかくポイントが貯まりやすい!
楽天グループのネット証券「楽天証券」でも楽天カード決済による投資信託の積み立て購入が可能。月100円から50000円の範囲で積立額を設定できます。商品ラインナップは約2500種類と豊富ですが、ランキングから積み立て向きの商品を選ぶことができます。
楽天証券では、楽天キャッシュを利用した投信積立と、楽天カードクレジット決済による投信積立が可能です。
楽天キャッシュでは、楽天カードから電子マネーで楽天キャッシュにチャージしたお金で投資信託を購入可能。一律0.5%の楽天ポイント還元が受けられます。
楽天カードクレジット決済では、楽天証券が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)未満の投資信託を購入した場合に楽天ポイントが0.2%(500円ごとに1ポイント)、手数料年率0.4%(税込)以上の投資信託を購入した場合には楽天ポイントが1%もらえます。
また楽天銀行に口座をお持ちなら楽天証券との連携がおすすめ。楽天銀行のお客さま優遇プログラム「ハッピープログラム」に登録すると、投資信託の残高がはじめて一定額に達したときに、10ポイントから500ポイントの楽天ポイントがもらえます(達した金額によりもらえる楽天ポイントの額は異なります)。
投資信託の積み立てには、購入時・保有期間中・解約時にそれぞれ手数料がかかります。手数料は商品によって異なりますが、つみたてNISAでは販売手数料が無料の商品が選定されているので、費用面でもお得ですよ。
楽天証券のコールセンターの受付時間は通常、平日8時30分〜17時ですが、投資信託やつみたてNISAの設定に関しては「投信NISA 週末専用ダイヤル」で土曜・日曜の9時~17時(年末年始を除く)にも電話で問い合わせできます。平日忙しい方でも相談しやすいですね。
マネックス証券でもクレカ投資サービスがスタート予定
2022年1月以降、大手ネット証券のひとつ、マネックス証券でもクレカ投資サービスがスタート予定。毎月最大5万円まで、マネックス証券で積立可能なすべての投資信託に投資可能。もちろん、つみたてNISAにも対応予定とのことです。
マネックス証券のクレカ投資サービスを利用すると、1%のマネックスポイントが付与される予定。貯まったマネックスポイントはAmazonギフト券やdポイントなどに交換したり、マネックス証券での株式売買手数料にあてたりできます。続報に期待したいですね。
まとめ
5つのクレカ投資サービスをご紹介しました。筆者は楽天カードユーザーなので、楽天証券のつみたてNISAを利用して楽天ポイントを貯めています。
少額からこつこつ積み立てながらクレジットカードのポイントも貯まるクレカ投資サービス。つみたてNISAが利用できるサービスも多いので税金面でもお得です。これから投資を始めてみようと考えている方は手軽に始められるクレカ投資サービスを利用してみてはいかがですか?
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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