21/09/13
楽天、SBI、マネックス…3社の米国株をお金のプロが徹底比較
※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
海外の会社(外国籍の会社)が発行する株を外国株といいます。外国株は、たとえば米国株(アメリカの株)ならば米国の証券取引所といった具合に、各国の証券取引所に上場しています。日本の証券会社の中には、そうした外国株に投資できる証券会社があります。
外国株というと、それだけで敬遠する方もいるかもしれません。しかし、米国株ならば、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)といったおなじみの会社にも投資可能。経済的自立と早期リタイアを目指す「FIRE」でも注目されています。また、中国やASEAN諸国などの、成長著しい会社の株を購入することもできます。
そこで今回は、数ある証券会社のなかから、外国株、特に米国株への投資でおすすめできる楽天証券・SBI証券・マネックス証券の3社を徹底比較。また、米国株に詳しいマネーコンサルタントの頼藤太希さんとファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに、楽天証券・SBI証券・マネックス証券の3社の米国株サービスのおすすめポイントを教えてもらいました。
●教えてくれたのは…
頼藤太希さん
Money&You代表/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめての資産運用』(宝島社)『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
高山一恵さん
Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。著書は『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)、『税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)など多数。ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級FP技能士
米国株を5つのポイントで完全理解!
●米国株のポイント1:成長著しい会社がたくさん
世界には、日本では考えられないような成長を遂げる会社がたくさんあります。外国株に投資することで、それらの有望な会社に直接投資できます。また、米国のように右肩上がりの成長を遂げている国に投資することで、成長の恩恵を受けやすいと考えられます。
●米国株のポイント2:少額から購入できる
日本株は基本的に100株単位で購入しますので、株価×100倍の資金が必要になります。しかし、米国株は1株単位で購入できるため、より少額の資金で投資をスタートできます。
●米国株のポイント3:株主還元に積極的
株を持っていることで受け取れる配当金。日本は年2回配当を行う会社が一般的ですが、米国は多くの会社が年4回配当を出しています。さらに、高い配当金を出す「高配当株」や、配当金の金額を増やし続ける「連続増配株」もたくさんあります。
●米国株のポイント4:自社株買いで株価アップ
米国の会社は「自社株買い」をよく行います。自社株買いをすると、市場に出回る株の数が減るため、1株あたりの株の価値が上昇します。株の価値が上昇するということは、株価も上がりやすくなると考えられます。
●米国株のポイント5:為替レートには注意
米国株に限らず、外国株の購入時・売却時には為替レートの変動の影響を受けます。購入時よりも売却時のほうが円高になると、株価が値上がりしても為替で損してしまいます(為替差損)。もっとも、逆に円安になれば、株価の値上がり益と為替の利益(為替差益)の両方を受け取れます。
外国株の取り扱い銘柄数や取り扱いのある国、サービスなどは、証券会社によって大きく異なります。そもそも外国株の取引ができない証券会社もありますし、外国株の取引ができても購入したい銘柄を取り扱っていない、ということもあります。
その点、今回紹介する楽天証券・SBI証券・マネックス証券では、多数の外国株を取り扱っていますし、お得なサービスも活用できます。そこで、米国株に適した証券会社として、楽天証券・SBI証券・マネックス証券を紹介します。
米国株おすすめ証券会社1:楽天証券
●楽天証券の米国株概要
・購入できる外国株
米国株(4000銘柄以上)・中国株(900銘柄以上)・ASEAN株
・売買通貨 日本円・米ドル
・売買手数料(米国株) 約定代金の0.495%(最低0ドル・上限22ドル)(税込)
・為替手数料(米国株) 片道25銭
楽天証券は、2021年5月に口座開設数が600万口座を突破。多くの人に選ばれているネット証券です。米国株・中国株に加え、ASEAN株(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)も売買可能。ETF(上場投資信託)も300本以上扱っています。外国株だけでなく、国内の株式投資・債券・投資信託・FX・金投資など、主だった投資はひととおりできます。つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)も好評です。
●楽天証券の米国株のメリット
・米国株・ETFを積立購入できる「米株積立」
・楽天ポイントを米国株の購入代金や手数料として利用可能
・国内株と同じスマホアプリ「iSPEED」で米国株への投資・資産管理が可能
・投資家に定評のあるトレードツール「マーケットスピード」でも米国株に投資できる
・楽天銀行との「マネーブリッジ」で入出金の手間が省け、預金金利が最大年0.1%に
・米国株の取引手数料の1%がポイントバックされる(超割コース)
・9銘柄(VT,VOO,VTI,SPY,RWR,GLDM,AIQ,FINX,GNOM)の米国ETFは購入手数料が無料
・投資情報の提供も充実
楽天証券では米国株・ETFを積立購入できる「米株積立」を利用することで、あらかじめ設定した条件で自動的に米国株・ETFを買い付けることができます。また、楽天ポイントは米国株の購入代金や手数料としても利用可能。1ポイント=1円として、ポイント投資ができます。
楽天証券での米国株投資は国内株と同じスマホアプリ「iSPEED」でできます。また、パソコンであれば投資家に定評のある「マーケットスピード」でも米国株に投資できます。米国株の買付代金は、楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、証券口座にお金を移動する手間を省けるうえ、預金金利のアップにも役立ちます。
米国の投資週刊誌「バロンズ」誌のダイジェスト版が読めるなど、米国株式の情報提供も充実しています。またウェブサイト「トウシル」でも、投資初心者から上級者まで役立つさまざまな投資情報を発信しています。
購入手数料が無料の米国ETFには、バンガード社のETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)や「バンガード・S&P500 ETF」(VOO)などが含まれます。いずれも1本買うだけでさまざまな株に分散投資するのと同様の効果が得られる、人気の高い商品です。
「超割コース」で米国株の取引手数料を支払った場合、手数料の1%の楽天ポイントがポイントバックされます。楽天ポイントは、楽天証券内での国内株式や投資信託などの買付に使えるほか、楽天市場などでの買い物でも利用できます。楽天経済圏を持つ楽天証券ならではの取り組みですね。
>>楽天証券はこちら
米国株おすすめ証券会社2:SBI証券
●SBI証券の米国株概要
・購入できる外国株
米国株(4000銘柄以上)・中国株(1000銘柄以上)・韓国株・ロシア株・ASEAN株
・売買通貨 日本円・米ドル
・売買手数料(米国株) 約定代金の0.495%(最低0ドル・上限22ドル)(税込)
・為替手数料(米国株) 片道25銭(SBI住信ネット銀行を利用すると片道4銭)
SBI証券はネット証券最大手の証券会社。2020年には長らく国内最大手だった野村證券を口座数で抜き、600万口座を突破しています。
SBI証券の外国株サービスでは、米国・中国はもちろん、韓国・ロシア・ASEAN(ベトナム・インドネシア・シンガポール・タイ・マレーシア)の株まで、幅広く扱っています。
SBI証券でも、米国株だけでなく、さまざまな投資ができます。株式投資ではIPO(新規公開株)の幹事を多数務めているほか、iDeCoのサービス提供実績も15年以上と、定評があります。
●SBI証券の米国株のメリット
・「米国株アプリ」で米国株の情報収集・株の検索・注文ができる
・SBI住信ネット銀行を利用すると為替手数料を片道4銭にできる
・「米国株式・ETF定期買付サービス」で米国株・ETFの積立購入ができる
・「米国貸株サービス」で貸株金利が受け取れる
・9銘柄(VT,VOO,VTI,IVV,SPD,EPI,DHS,DLN,DGRW)の米国ETFは購入手数料が無料
・米国株の情報提供が充実
SBI証券では「米国株アプリ」を使うとスマホで簡単に米国株の売買ができます。米国株売買時の為替手数料は25銭ですが、SBI住信ネット銀行を使うことで4銭にできます。
米国株やETFの積立投資にも対応しているので、コツコツと資産を増やすことも可能。保有している米国株・ETFを貸し出すことで金利も得られます。
主要銘柄の情報を1ページにまとめた「One Pager」や決算情報の情報を網羅した「決算発表スケジュール」など、米国株の情報提供も充実しています。
「米国株式・ETF定期買付サービス」では、毎月・毎週・毎日の好きなタイミングで米国株式・ETFを一定額ずつ積立投資できるサービス。ドルコスト平均法の効果を生かして、平均購入単価を下げつつ投資するのに便利ですね。
米国貸株サービスはSBI証券独自のサービス。保有している米国株・米国ETFを貸し出すだけで、年0.5%〜2%の貸株金利を受け取ることができます。貸株金利を受け取りながら、同時に配当金も受け取ることができるのでお得です!
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米国株おすすめ証券会社3:マネックス証券
●マネックス証券の米国株概要
・購入できる外国株
米国株(4000銘柄以上)・中国株(2000銘柄以上)
・売買通貨 日本円・米ドル
・売買手数料(米国株) 約定代金の0.495%(最低0ドル・上限22ドル)(税込)
・為替手数料(米国株) 買付時0銭、売却時25銭
昔から米国株・中国株投資に定評のあるマネックス証券。米国株と中国株、合わせて6000銘柄以上を取り扱っています。マネックス証券に口座開設すると、外国株取引口座も自動的に開設されるため、口座開設後すぐに米国株・中国株を売買できます。
もちろん、マネックス証券では外国株だけでなく、国内の株式投資、債券、投資信託、FXなど、さまざまな投資が可能です。つみたてNISA・iDeCoの扱いもあります。
●マネックス証券の米国株のメリット
・買付時の為替手数料が無料
・「米国株定期買付サービス」で米国株・米国ETFの積立投資ができる
・「配当金再投資サービス」で配当金の再投資ができる
・9銘柄(VT,VOO,VTI,IVV,SPD,EPI,DHS,DLN,DGRW)の米国ETFは購入手数料が無料
・「米国株デビュー応援プログラム」で手数料全額キャッシュバック(最大3万円まで)
・「銘柄スカウター米国株」で米国株の分析ができる
マネックス証券では、米国株・米国ETF購入時の為替手数料が無料(売却時は25銭)となっているため、手数料を抑えた取引ができます。「米国株定期買付サービス」では選択した日付に指定した金額で米国株・米国ETFに積立投資が可能。さらに「配当金再投資サービス」を利用すると、得られた配当金で自動的に同じ銘柄を購入できます。
「銘柄スカウター米国株」は米国企業の業績推移をグラフでわかりやすく表示。ニュースも充実しています。
米国株・米国ETFに積立投資できるのはもちろん、配当金も自動的に投資に回せますので、お金が新たなお金を生み出す複利効果を受けながらお金を増やせます。効率よくお金を増やせる、ありがたいサービスですね!
マネックス証券に口座開設し、初回入金日から20日間以内に米国株・米国ETFに投資すると、取引手数料が最大3万円分までキャッシュバックされます。たくさん取引したいと考えている人におすすめです。
まとめ
楽天証券・SBI証券・マネックス証券の3社の米国株のサービスを比較してきました。「この証券会社がいい」と思ったら、ぜひ口座開設をして、投資をスタートするのがおすすめ。知っているだけでは、お金は増えません。具体的に行動して、お金を増やしていきましょう。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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