21/10/07
暴落でも淡々と積立を続けるのが正解なワケ
リスクを抑えながら堅実にお金を増やすためには、「長期投資」「積立投資」「分散投資」「低コスト」「税金無し」の5点セットが重要です。
でも5点が揃っていても、マーケットが暴落した時には資産は下落します。そもそも絶対に下落しないという投資資産はありません。
しかし、こういう事実を理解し、5点セットでiDeCoやつみたてNISAを始めても、暴落があれば不安になるのが人間です。
今回は改めて、暴落があっても継続する大切さを一緒にみていきたいと思います。
思考停止の方が結果としてむしろ儲かる!
投資は安いときに買って高いときに売れば儲かります。しかし、実際は高値で買ってしまったり、売る前に値下がりしてしまったりと、そう簡単にうまくはいきません。
そこでおすすめなのが、タイミングを気にせず少しずつ買う積立投資です。
著書「そのままやるだけ!お金超入門」より
積立投資は、毎回決まった金額で行うと、ドルコスト平均法の効果が得られます。
ドルコスト平均法のおかげで、価格が安いときにたくさん買い、高いときには少ししか買わなくなります。結果として、平均購入単価が下がるので、少しでも値上がり利益が出やすくなります。
著書「そのままやるだけ!お金超入門」より
株式や投資信託は、積み立てで取り組むことができます。たとえ少額でも、コツコツ続けて複利運用することで、資産を堅実に増やせるでしょう。
積立投資を淡々と続けていれば、資産を堅実に増やせる
投資でのリスクは「危険性」ではなく、投資したことで得られるリターン(損益)のブレ幅、という意味があります。リスクは投資先によって異なります。預貯金にはリスクがほとんどないため、減らないし、増えないというわけです。
リスクが比較的高い商品でも、長期・分散・積立投資によって、リスクを抑えつつリターンを得る期待ができます。
著書「そのままやるだけ!お金超入門」より
これまでも度々マーケットは暴落を経験してきました。暴落後は必ずマーケットは回復してきました。今後も暴落は起きることでしょう。
いつ暴落が起きるかはわかりませんが、暴落が起きた時も慌てずに淡々と続けることが大切です。
著書「そのままやるだけ!お金超入門」より
実際、2008年のリーマンショック時から毎月1万円ずつ積立投資をしたら、資産総額は約2.8倍になっている計算。たとえ一時暴落しても、積立投資を淡々と続けていれば、資産を堅実に築いていくことができるでしょう。
著書「そのままやるだけ!お金超入門」より
『そのままやるだけ! お金超入門 貯金ゼロから100万円を最速でつくる超実践ガイド』 頼藤太希 著
本書はマネー知識がゼロに近い人にぴったりのお金の超入門書。
従来のマネー本に「それでも難しい」と感じてなかなかはじめられずにいた読者に、現実的なノウハウを今までにないレベルでやさしく紹介します。
具体的には、実際にあるさまざまな金融機関、サービスの中で、「初心者ならこれにしなさい」と言えるコスパのいいリスクの低い商品だけに絞り込んで紹介。
最初の目標はズバリ「最速で100万円を貯める」。そのために必要な基本知識、給与明細書の見方などからスタートし、その人にあった貯め方を徹底指南。
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頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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