24/12/09
年金生活でも無理なく節約する5つのアイデア
総務省の家計調査(2023年)によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の平均収入は24万4580円(うち年金等の社会保障給付は21万8441円)。年金生活は決してゆとりあるものとは言えず、節約は必要です。
とはいえ、高齢者に労力や体力が必要な節約は難しいことが多いでしょう。そこで今回は、年金生活でも無理なく実践できる節約のアイデアや考え方をお伝えします。
年金生活の節約のアイデア①:買い物の回数を減らす
何も考えずにスーパーに買い物に出かけると、つい余計なものを買ってしまいがちです。そもそも、高齢になると頻繁に買い物に行く体力もなくなってきます。買い物の回数はできるだけ減らしましょう。食材の買い出しは週に2回などと決めておくのがいちばんです。
買い物にはネットスーパーも活用しましょう。ネットスーパーならカートに入れた段階で合計金額がわかるため、予算内にもおさめやすくなります。重たい物を買っても、自宅まで持ってきてもらえるのも便利です。
年金生活の節約のアイデア②:友人との交流や習い事にはオンラインを活用
年金生活で孤独にならないために、友人・知人と交流する時間は大切です。しかし、頻繁にランチやカフェに行っておしゃべりしていては、支出がどんどん増えてしまいます。Zoomなどのビデオ通話を利用したオンラインお茶会やオンライン飲み会も活用しましょう。
オンラインを活用すれば、家にいながらヨガや英会話、料理などの習い事もできます。オンライン習い事は対面型の習い事よりもリーズナブルで、通うための交通費もかかりません。ぜひいろいろなことにチャレンジしてみましょう。
年金生活の節約のアイデア③:シェアやレンタルを利用してみる
たまにしか使わないものは、シェアやレンタルのサービスの利用がおすすめです。たとえば、車を手放して必要なときだけカーシェアリングを利用すれば、車にかかっていた維持費や駐車場代、税金などを節約できます。
そのほかに、フォーマルウェア、キャンプ用品、自転車、家電など、さまざまなもののシェア、レンタルが可能です。シェアやレンタルを活用すれば、メンテナンスや片付けの手間もかかりません。高齢になったら、できるだけモノを持たない暮らしを実践しましょう。
年金生活の節約のアイデア④:光熱費を手間なく減らす方法を知っておく
生活する以上、必ずかかってしまうのが光熱費です。しかし、こまめに電源を切るなどの節約は、高齢者には向いていません。1回の手間で光熱費を減らせる方法を知っておきましょう。
ガス会社や電力会社を切り替えするだけで光熱費が減らせる可能性があります。まだ検討したことがない人は、一度シミュレーションしてみましょう。そのほかに、古い家電を省エネ家電に買い替えるのもおすすめ。東京都環境局「家庭の省エネハンドブック」では10年前の冷蔵庫を買い換えると年間の電気代が3864円~5474円、エアコンを買い換えると4862円、電球を白熱灯からLEDに切り替えると2960円の節約になると紹介されています。
年金生活の節約のアイデア⑤:レジャーはお金がかからず健康維持に役立つものを
旅行やドライブ、外食などのレジャー費は、油断すると金額が大きくなってしまうものです。できるだけお金がかからないレジャーを楽しみましょう。たとえば、登山やハイキングなら、健康維持にも役立ちます。屋外で食べれば、シンプルなおにぎりやお弁当でも美味しいので、外食費も減らせるでしょう。
カラオケも高齢者におすすめのレジャーです。最近はカラオケボックスの料金も安く、ドリンクバーも付いていてカフェと同様にも使えます。カラオケで大声を出せば、ストレス解消など心身への健康効果も大きいと言われます。カラオケは、一人でも大勢でも楽しめるのもメリットです。
年金生活における節約はポイントを押さえて
年金が少ない場合、生活費が足りなくなるのではないかと不安になることもあるでしょう。しかし、節約ばかりするようでは老後が味気ないものになってしまいます。年金生活における節約のポイントを知っておき、楽しみながら支出を減らすことを考えましょう。
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森本 由紀 ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士・離婚カウンセラー
Yurako Office(行政書士ゆらこ事務所)代表。法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、自らの離婚・シングルマザー経験を活かし、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。
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