24/11/10
お金が貯まらない人に共通する「頻繁に訪れる場所」「無駄なお金の使い方」「クレカの枚数」
就職・転職、ひとり暮らし、結婚に出産、子育て…。
これから様々なライフイベントに向き合う20代、30代は、今後の人生についてしっかり考えたい時期。人生プランと切っても切れない「お金」の問題に不安を感じている人も多いかもしれません。
今回は、お金が貯まらない人に共通する「頻繁に訪れる場所」「無駄なお金の使い方」「クレカの枚数」をご紹介。心当たりありませんか?
「お金が貯まらない人」から「お金が貯まる人」になる絶好のチャンスとして利用してください。
お金が貯まらない人が、思わず行ってしまう「2つの場所」を避ける
お金が貯まらない人に共通するのが「コンビニ貧乏」。
ここはおやつや飲み物の種類が豊富。お昼の弁当も夜食もここ。海外からの旅行客にも、日本のコンビニは美味しいもの、必需品、可愛いもの、最新のもの、何でもあるワンダーランドと大人気です。
値段も数百円だから、考えずに買ってしまう。これ、満足感のないお金の使い方の典型。そのペットボトル、環境に悪いよ! そのチョコレート、皮下脂肪になるよ!
コンビニで使っているお金を計算してみましょう。1日500円なら、1ヵ月1万5000円。ちょっとした日帰り旅行が楽しめます。1年で18万円。海外旅行に行けます。
小さな無駄遣いを減らすことで、こんな大きな結果が出るのです。
著書「【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと」
(ダイヤモンド社)より
もう1つの誘惑はカフェ。朝の一杯、ランチ後の一杯、帰宅途中の一杯。気分転換に最適です。
カードローンの返済が苦しくなってFP相談に来られた30代女性。原因の1つがカフェ代でした。会社帰りにお気に入りの店で今月のコーヒー、ときにスイーツ。1回1000円を月に22日。月2万2000円で年26万4000円となります。
コンビニとカフェの両方に心当たりがあれば年44万円です。
ゼロにする必要はないけど、まず半分に。そして4分の1に。満足感を変えずに、出費を減らす作戦を立てましょう。
人生が豊かになる1万円の使い方を考える
金持ちはムダなお金を使いません。自分が好きなこと、納得できることには出費を惜しまないけれど、ムダなお金は1円も使わない。だから金持ちになったのです。
自由に使える月1万円があったら、あなたは何に使いますか?
20代の私はヨットに使いました。おしゃれにもグルメにも目もくれず、海に行く交通費、デッキシューズ、小型船舶免許4級をとるために。後悔は日焼け止めを買わなかったこと。35歳をすぎてシミになってしまいました。これだけは節約しないことを勧めます。
著書「【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと」
(ダイヤモンド社)より
満足できない出費をやめれば、人生はもっと楽しくなる!
「ムダづかいをなくすこと」は「味気ないつまらない生活」ではありません。
世界中の企業の作戦は、必要でないものを必要だ、ほしくないものをほしいと思わせて、買わせること。そのマーケティングに騙されてはいけません。人に見せなくても自慢しなくても、SNSに投稿しなくても満足できることを見つけましょう。
それは、海に潜ることかもしれない、アメリカでベースボールゲームを見ることかもしれない。ピアノを弾くこと、小説を書くこと、パンを焼くことかもしれない。
それを見つけて実行したら、あなたの人生はぐんと豊かになります。1万円から大きな満足を得られるのです。
お金が貯まらない人はクレジットカードを4枚以上保有
借金がよくない、というのは、誰でも知っているはず。ところが「私は借金はありません」という人に、実は借金があるんです。クレジットカードの利用残高がまさに借金です。クレジットは「信用」と訳されますが、別の言葉では「借金」。そのカード、借金カードなんです。
借金カード何枚持っていますか? 多いほど罠に落ちやすいので気をつけてください!
買い物してカードで払うと、カード会社が店に代金を立て替えて払います。その瞬間、あなたはカード会社からお金を借りたことになります。決済日に代金を払い終えるまでは借金。たいていはその前に次の買い物をするから、借金は途切れることがありません。
1回払いやボーナス払いは利息がつかないから、1~5ヵ月の後払い、といえないこともありません。ところが、何かの拍子に一括で払えず、リボ払いや分割払いに変更する人がたくさんいます。「お得なリボにしませんか」「ポイントをたくさんプレゼント♪」とカード会社から滝のような勧誘も…
リボを使わずともカードがたくさんあると、借金は膨らみます。借金の悩みで相談に来る人はたいてい4枚以上使っています。カードごとに締め日も支払い日も違います。請求書が届いて「残高が足りない!」とキャッシングに走ったり、残高不足で決済できなかったりすることもあります。決済日に払えないと(数日の猶予があることもあるけど)ブラックリストに載ってしまいます。するとその後、カードが使えない、新しいカードを作れない、住宅ローンが借りられないことになりかねません。
カードが複数枚あると、1枚落としても盗まれても気づきにくい。すぐに届け出れば、被害額は補償されますが、不正利用されて長く届け出ないと、本人負担になることもあります。
著書「【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと」
(ダイヤモンド社)より
危険な目にあわないためには、クレジットカードは1枚だけに絞りましょう。日本でも海外でも、VISA系かMastercard系どちらかがあれば困ることはありません。1枚では不安というなら、2枚までよしとしましょう。
でも、3枚以上は管理できなくなるリスクがとてもとても高いのです。「私は大丈夫」とおまけやポイントに魅かれて増やしたら身を滅ぼしますよ。いまだけでなく、これからもずっと心がけてくださいね。
『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』 中村芳子 著
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中村 芳子 (有)アルファアンドアソシエイツ代表
日本の女性ファイナンシャルプランナーの第1号。お金の著書20冊以上。むずかしいお金のことをやさしく解説するのが得意。辛口だが優しいアドバイスに定評がある。現在は、女性とカップル、外国人のお金の相談に力を入れている。証券会社、銀行などのアドバイザーもつとめる。著書は「いま、働く女子がやっておくべきお金のこと」(青春出版社)「結婚したら、やっておくべきお金のこと」「20代のいま、やっておくべきお金のこと」(ダイヤモンド社)、「いま、働く女子がやっておくべきお金のこと」(青春出版社)など多数。FP Cafe登録パートナー
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