24/11/24
貧乏人は買うがお金持ちは買わない7つのもの
とくに買おうとは思っていなかったのに「つい買ってしまった」という経験は、誰にでもあるものです。また、お得だと思って買ってしまってから「失敗した」と反省した経験のある人も多いでしょう。
もしかしたら、そうした買い物の行動が「貧乏とお金持ち」の分かれ目になっているかもしれません。今回は、貧乏人は買うがお金持ちは買わない7つのものを紹介します。ものを購入する前の「なぜ買うのか?」について考えてみましょう。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの1:スーパーの〇割引の品
スーパーに行ったときに「特売」、「セール」、「バーゲン」という言葉のポップを見ると、「見ずにはいられない」という方は少なくないかもしれません。
どれも共通するのは「安い」ということですが、必要でもないものを安いだけで購入してしまうのは危険です。たとえば、食品であれば、賞味期限が迫っているものかもしれません。スグに使い切らないのであれば、ムダになる可能性が高いでしょう。
また、貧乏な人の場合、洋服や靴、カバンなど安いことに価値を感じ、購入しますが「デザインが自分好みでなかった…」「動きにくかった…」「色が個性的で、合わせにくい…」など、買った後になって気が付く場合があります。お得に購入できたものでも、タンスの肥やしになってしまえば大損です。
その点、お金持ちは「安いだけ」に価値を感じることはなく、「自分が欲しいもの、必要なものかどうか」の方を優先します。こうした自分軸がしっかりするだけで、お金の使い方が上手になり、消費行動を誘発するだけのポップとは一定の距離が保てます。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの2:流行の品
貧乏な人は、最新のものに目がありません。新しいスイーツのお店をチェックしたり、季節ごとの流行の服や最新のガジェットや家電を購入したりすることが大好きです。しかし、新しいものは次々に現れて、すぐに時代遅れになってしまいます。トレンドばかりを追いかけていてもキリがありません。
一方、お金持ちは、iPhoneなどの通信機器は最低限の機能があれば良いという観点から、あえて型落ちの安いものを愛用していたり、着るものは流行などに左右されない品質のしっかりしたものを選んだりします。
お金の管理がうまい人は、最新ものも、高いものばかりを求めることは少なく、先々、あまりお金を使わず、必要な機能が揃っているものを上手に探し当てます。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの3:福袋
貧乏な人は、年末・年始に販売されている福袋は「中身が見えないから、どんなものが入っているのかワクワクする!」といいます。たとえ、買った後に中身を確認してガッカリしても「次は、別のお店にしよう」と思うだけで、購入そのものをやめることは少ないかもしれません。
一方、お金持ちは「自分が欲しいもの、必要なものが入っているかどうか中身が確認できない」福袋は購入しません。もし中身が気に入らなかったら、たとえ1000円の福袋であっても後悔することが予想できるからです。
もし、福袋を購入するとすれば「中身が公開されている」タイプのものだけです。公開された中身が、自分自身にとって欲しいものだったり、必要だったりすれば、迷わず購入するでしょう。
お金持ちは、どんなときでも気分に流されず、自分をしっかり持って購入するものを決めるのです。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの4:大容量の品
大容量の商品が並んでいるスーパーといえば、コストコ。日用品、食料品を問わず、さまざまなものが大容量で販売されていて、見ているだけで楽しくなります。
コストコはサイズが大容量で1個あたりの単価は高め。しかし「100gあたり」「1個あたり」で考えれば、安いと感じるものが結構あります。とはいえ、食料品であれば、家族が少人数であれば「食べきれるの?」と感じてしまうほどの量です。もし、何か買うのであれば、事前に賞味期限や保存場所、食べる人、調理する頻度など、食品ロスにならないために考えておく必要があります。
貧乏な人は、コストコに行くと品揃えや商品の見せ方にテンションが上がってしまうようで、ついアレもコレも買いすぎてしまうようです。特に注意したいのは、ひときわ目を引く大容量のスイーツやパン、お惣菜など。どれも賞味期限が短いため、大量に買い込んでしまうと、最後まで食べきれずに捨てることになってしまうかもしれません。
お金持ちの人は、先々のことを考えてお金を使うので、ムダになるとわかっているものにお金を払いません。もし、コストコで大容量のものを買うのであれば、あらかじめ日常的に使う頻度の高いものを書きだして、商品チェックを行うでしょう。
たとえば、味噌や油などの調味料、洗剤など腐らないもの、長期保存が可能の冷凍食品などムダにならないもので必要性の高いものを選ぶでしょう。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの5:100円均一の商品
100円均一のショップには、ないものがないといえるくらい、様々なものが並んでいます。さらに、ポテトチップスがつくれると話題の「チップスメーカー」など、アイディアグッズも豊富です。「ものは試しに」といって、購入する人も多いのではないでしょうか。ただ、「数回使っただけで壊れてしまった」「物珍しさで購入したけど、そもそも使わなかった」など、ムダになることもしばしば。
お金持ちの人は、そもそもお金を使うことがあまりありません。もし100円均一のショップを利用するとすれば、必要なものを安く購入できるからという理由だけです。
自分がおそらく使うはずのないものをよく知っているため、興味本位での買い物は、ただの100円でも財布の紐を緩めることはありません。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの6:見栄を張るためのもの
「どうしても欲しい!」と思うものがあったとき、その理由をじっくり考えたことはありますか?実は、その気持ちが「見栄」から来ていることも多いかもしれません。たとえば、友達が素敵なブランド品を持っていて「自分も欲しい」と思ったり、「これを持っていればカッコよく見えるかも」と考えたり。つい人の目を意識して買い物をしてしまうことがありますよね。
しかし「他人にどう見られるか」を基準にして買い物をしたはいいものの、よくよく考えてみれば、実は思ったほど欲しいものではなかったと、後悔することも多いのではないでしょうか。
お金持ちの人は「自分らしさを大切にする買い方」をします。物を買うときには「これが本当に自分に必要なものか」を冷静に考え、見栄のために買い物をしない習慣を身につけています。そのおかげで、持ち物に「自分軸」があり、欲しいもの、必要なものに囲まれているという充実感に包まれています。
貧乏人は買うがお金持ちは買わないもの7:宝くじなどのギャンブル
宝くじやギャンブルで儲けること考える人も世の中にいますが、「お金を使って損になるか得をするかを考える」と、どうしても「お得」とはいえない買い物です。
実際、1枚100円の宝くじを購入して、たまたま1万円を当てるという経験を持つ人はいるかもしれませんが、それは「ただのまぐれ」。今後、同じことが起こる確率は低いといえます。しかし「たまたまの1万円だけど、何度もあるかもしれない!」と思い、確率的に儲かる可能性が低いものを習慣的に買ってしまうのは貧乏な人です。
一方、お金持ちの人は、当選確率が低いものよりも、確実に収入を得られる投資や堅実な使い道にお金を賢く回します。「お金を使ったなら、得になるものだけに使う」というルールを決めて意識的に暮らせば、宝くじのような運しだいの買い物に食指が動くことはないでしょう。
お金を慎重に使う習慣を取り入れよう
お金持ちは、どんなときでもものを購入する前に必要性を熟考します。一方、貧乏人は、考えることを怠るため消費誘導に乗せられやすく、他人の思惑で大事なお金をどんどん抜かれてしまいます。お金持ちになりたいなら、お金を慎重に使う習慣を取り入れましょう。
【関連記事もチェック】
・貧乏を加速する支出ワースト7
・払い続けると貧乏一直線…定年後に注意すべき5つの支出
・59歳までに必ずすべき「定年後」の準備6選
・金持ちでも貧乏夫婦に転落…払ってはいけない5つのお金
・貧乏人は買うけど、お金持ちは買わないもの5選
舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
この記事が気に入ったら
いいね!しよう