21/09/20
LINE証券とPayPay証券、スマホで投資をするならどっちがおすすめ?
※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
初心者でも気軽に投資がスタートできると話題のスマホ証券。なかでも、LINE証券はメッセージアプリの「LINE」から投資ができるスマホ証券、PayPay証券はスマホ決済の「PayPay」の名を冠したスマホ証券です。元をたどれば、どちらも「Zホールディングス」の傘下にある会社なのですが、LINE証券とPayPay証券ではサービスが大きく違います。
そこで今回は、LINE証券とPayPay証券でできる投資の特徴・違いを解説。そのうえで、LINE証券・PayPay証券それぞれのおすすめの人を紹介します。
※編注:LINE証券は2024年中に撤退を発表しました。新規口座開設の受付を終了しています。
LINE証券の特徴を徹底チェック
LINE証券は、2019年にサービスを開始し、2022年10月には150万口座を突破した、勢いのある証券会社です。
●LINE証券
●主な投資対象
株(日本株)・投資信託・ETF(上場投資信託)・FX
●主な特徴
・いちかぶ(1株単位での株式投資)1000銘柄以上購入可能
・株のタイムセールで最大7%引き
・100円から投資可能(投資信託)
・投資信託の積立投資ができる
●取引手数料
スプレッド 0.35%、時間外は1%(「いちかぶ」の場合)
●ポイント投資
可能(LINEポイント)
●LINE証券の特徴1:LINEのアプリから投資できる
LINE証券での投資は、スマホにあるLINEのアプリからスタートできます。スマホひとつで口座開設から株の売買までできてしまいます。別途アプリをインストールしたり、パソコンなどで作業したりする必要がありません。
●LINE証券の特徴2:株・投資信託・FXができる
LINE証券でできる主な投資は株・投資信託・FX。株式投資は現物取引だけでなく、信用取引にも対応しています。また、まだ数は少ないもののIPO(新規公開株)もあります。
●LINE証券の特徴3:「いちかぶ」で1株から投資できる
通常、株は100株単位で売買するため、最低投資金額が数万円〜数十万円と高額になってしまいます。その点、LINE証券の「いちかぶ」ならば、1株から売買できるため、数百円〜数千円で投資ができます。いちかぶの対象銘柄は1000銘柄以上。100株だと手が届かなかった銘柄にも、投資しやすいのが特徴です。
●LINE証券の特徴4:「株のタイムセール」で最大7%引き
LINE証券の「株のタイムセール」では、指定の銘柄が3%〜7%引きで購入できます。開催は不定期かつ突然発表されるので、少しゲームのような感覚もありますね。うまく購入できた場合、仮に値動きがまったくなかったとしたら、翌日にただ売るだけで3〜7%の利益が出ることになります(手数料を除く)ので、とてもお得です。
●LINE証券の特徴5:投資信託が100円から購入できる
LINE証券の投資信託は最低100円から投資可能。毎月1000円から自動で投資する「つみたて投資」もできます。LINE証券の投資信託は買うときにかかる販売手数料がすべて無料(ノーロード)になっています。
●LINE証券の特徴6:時間外でも取引できる
株が取引されている東京証券取引所(東証)の取引時間は平日9時〜11時30分・12時30分〜15時。普通はこの時間内であればリアルタイムで取引ができるのですが、LINE証券の場合はこの時間外でも取引ができます。具体的には、
・日中取引:9:00~11:20、11:30~12:20、12:30~14:50
・夜間取引:17:00~21:00
※夜間取引ができる銘柄はいちかぶの「グループA」の銘柄のみ
となっています。
●LINE証券の特徴7:LINEポイントが投資に使える
LINE証券では、LINEポイントを1ポイント=1円でLINE証券に入金して、株や投資信託の売買代金にあてることができます。
PayPay証券の特徴を徹底チェック
PayPay証券は、かつて「One Tap BUY」という名前で投資のサービスを提供していましたが、2021年2月に名称変更、PayPay証券となりました。
●PayPay証券
●主な投資対象
株(日本株・米国株)・ETF(上場投資信託)・CFD
●主な特徴
・日本株だけでなく米国株にも投資できる
・株価にかかわらず1000円から投資可能
・米国株・米国ETFの積立投資ができる
●取引手数料
スプレッド 0.5%、時間外は米国株0.7%・日本株1%(株式投資の場合)
●ポイント投資
不可能(ただし、スマホ決済のPayPayではPayPayポイントの擬似運用可能)
●PayPay証券の特徴1:日本・米国の有名企業に投資できる
PayPay証券では、「PayPay証券アプリ」を利用して、日本株と米国株、合計300銘柄以上に投資できます。投資先の多くは、名前を聞いたことのあるような大企業・有名企業に絞られています。
●PayPay証券の特徴2:1000円で投資がスタートできる
PayPay証券では、取扱いのある銘柄の株価がいくらでも関係なく、1000円から投資できます。1株から購入できるサービスの場合、たとえば株価が1万円だったとしたら、1株買うのに1万円必要です。しかし、PayPay証券ならばこの株価1万円の銘柄を1000円分購入できるのです(この場合、0.1株購入できます)。少しずつ買い増すことで、1株にすることももちろんできます。
●PayPay証券の特徴3:米国株・米国ETFの積立投資もできる
PayPay証券の「つみたてロボ貯蓄アプリ」を利用すると、米国株・米国ETFへの積立投資ができます。株にも1000円から積立ができます。積立投資の設定をしておけば、あとは自動で投資をしてくれるのはもちろん、「おいたまま買付」を設定すれば入金も自動化できます。
●PayPay証券の特徴4:24時間取引ができる
PayPay証券では、米国株は原則24時間いつでも売買可能。普通は、市場の時間外の注文は翌営業日まで取引が成立(約定)しないのですが、PayPay証券の場合は米国の市場の時間外でも取引が成立します。また日本株も、東証の昼休みの時間(11:30〜12:30)に取引できます。
●PayPay証券の特徴5:PayPayポイントも運用できる
PayPay証券自体には、スマホ決済のPayPayを利用して得られる「PayPayポイント」を使えるサービスはありません。しかし、スマホ決済のPayPayにある「PayPayポイント運用」を利用すれば投資が可能。米国の複数企業に分散投資する「スタンダードコース」と、スタンダードコースの3倍の値動きをする「チャレンジコース」の2種類から運用先を選ぶと、PayPayポイントが値動きに連動します。手数料は無料です。
●PayPay証券の特徴6:投資がマンガで学べる
PayPay証券アプリには、投資がマンガで学べるコンテンツがあります。株式投資の知識や米国企業の誕生にまつわる話まで、投資の参考できるでしょう。
>>PayPay証券はこちら
LINE証券とPayPay証券、どちらを選ぶべき?
LINE証券とPayPay証券の特徴を紹介してきました。では、スマホで投資をするのであれば、どちらがいいのでしょうか。
まず、LINE証券とPayPay証券では、投資対象が異なります。
LINE証券の方が、日本株は多くの銘柄を取り扱っています。1000銘柄以上に1株から投資できますし、その他の銘柄でも100株単位で購入できます。また、投資信託が買えるのもLINE証券のみです。
一方、PayPay証券の強みは米国株。GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)といった世界的企業をはじめ、最近話題のFIRE(経済的自立と早期リタイア)で注目されている高配当・連続増配銘柄を狙うこともできます。
このあたりは、自分が投資したい投資先によって分かれることになるでしょう。
次に手数料。LINE証券のいちかぶとPayPay証券の日本株・米国株の手数料は、どちらもスプレッドといって、売買時の価格に上乗せされています。LINE証券のスプレッドは基本的に0.35%、PayPay証券は0.5%ですので、もし日本株で1株投資をするのであれば、LINE証券が優勢といえます。もっとも、PayPay証券の強みは米国株。時間外のスプレッドは、日本株より米国株のほうが安くなっていることも押さえておきましょう。
積立投資のサービスは、PayPay証券に分があります。というのも、投資信託の積立投資サービスはいろいろありますが、株式の積立サービスはそれほど多くないからです。しかも、PayPay証券で積立投資ができるのは米国株・米国ETF。米国市場はこの数十年間、右肩上がりで上昇を続けています。コツコツと積立投資を続けることで、米国経済の成長の力を借りて資産を増やす期待ができます。
最後に、最低投資金額。LINE証券のいちかぶは1株単位で投資できるので、銘柄によっては数百円で投資できます。それに対してPayPay証券はどんなに株価が高い銘柄でも1000円から投資ができます。どちらもとても少額から投資できる優れたサービスといえます。
以上をまとめると、LINE証券・PayPay証券がおすすめな人は、次のような人です。
●LINE証券がおすすめの人
・日本株に投資したい人
・投資信託に投資したい人
・投資信託で積立投資したい人
・キャンペーンやマンガを楽しみたい人
・少額から投資したい人
・LINEポイントを貯めている人
●PayPay証券がおすすめの人
・米国株や米国ETFに投資したい人
・米国株や米国ETFに積立投資したい人
・株価の高い株(値がさ株)にも少しずつ投資したい人
・少額から投資したい人
・PayPayポイントを貯めている人
>>PayPay証券はこちら
まとめ
LINE証券とPayPay証券の特徴・違い・おすすめの人を紹介してきました。LINE証券もPayPay証券も、少額から投資ができて、資産を増やすのに役立つスマホ証券です。ぜひ自分に合ったスマホ証券を選んで、口座開設してくださいね。
もしそれでも「どちらにするか迷う」という方は、LINE証券とPayPay証券、両方とも口座開設してみてはいかがでしょうか。LINE証券もPayPay証券も、口座開設自体は無料でできます。実際に投資を試したうえで、どちらをメインに使うか考えてもいいでしょう。大切なのは投資を通じて、自分の資産を増やすこと。ぜひ行動していきましょう。
※編注:LINE証券は2024年中に撤退を発表しました。新規口座開設の受付を終了しています。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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