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21/12/01

家計・ライフ

赤字家計になる人の言い訳に多い臨時支出。本当に「臨時」なのか

毎月の基本的な支出はさほど変化はないものです。ところが、たまにある臨時支出まで把握していないために「臨時支出で今月は赤字だ」と慌ててしまう人がいます。しかし、臨時支出だと思っている支出の多くは臨時支出ではなくあらかじめ決まっている支出です。臨時の支出に慌てないためのお金を貯めていく3つのステップを紹介します。

臨時支出と思われがちな支出にはどんなものがある?

毎月の収支を圧迫して赤字におとしいれる「臨時支出」は実はある程度いつ、いくらくらい必要か決まっている「定時支出」です。例えば、
・毎年の自動車税や固定資産税などの税金
・帰省費用
・家族旅行
・冠婚葬祭
・クリスマスや敬老の日のプレゼント
・年払いの保険料
・家電や家具の買い替え費用
・子どもにかかる費用(年度により必要な修学旅行代、中学入学時の制服代など)
はいかがでしょうか。一見、臨時支出のようでありながら、支出の時期や必要な金額が決まっているはずです。

しかし、定時支出を意識しないでいると、ある日突然お金が必要だとわかって驚いてしまう、というわけです。驚くだけで済むならまだいいのですが、これによって家計が赤字になったり、お金が払えないとなったりする可能性もあります。

提示支出は、毎月の決まった支出と別建てで予算組みすることで、毎月の収支を安定させることができます。具体的には、次のとおりです。

ステップ1:1年間で必ず支出する「1回あたり1万円以上」の支出を書き出してみる

まず、今後1年間で予想される1回あたり1万円以上かかる支出、定時支出を書き出してみましょう。月ごとに書いていくとイメージしやすいでしょう。

●1回あたり1万円以上の定時支出(例)

筆者作成

また、定期的に買い替えが必要な大物家電製品については別建てで考えます。

●買い替えの必要な家電(例)

筆者作成

例えば、10年に1回冷蔵庫20万円、エアコン20万円、洗濯機15万円を買い替えるなら、
20万円+20万円+15万円=55万円が10年ごとに必要になるのです。
今回は例として家電を取り上げましたが、家電の他にも、将来かかるとわかっている大きな支出があるのであれば、ここに計上しておくといいでしょう。

ステップ2:定時支出が1ヶ月あたりいくらになるか計算する

ステップ1で出した定時支出を1ヶ月あたりに割り戻すといくらになるか計算します。

・1年の「1回あたり1万円以上」の支出の合計が24万円だった場合
 24万円÷⒓か月=2万円

・買い替えの必要な家電が10年で55万円だった場合
 55万円÷⒓か月÷10年=4583円

この2つを合わせると、毎月2万4583円になります。一定の時期に必要な出費を洗い出して金額を合計し期間で割り戻すと、1ヶ月あたりいくら必要かがわかるのです。

ステップ3 定時支出に必要なお金を毎月プールしておく

ステップ2で1ヶ月あたりの定時支出のために必要な金額がわかったら、毎月の支出とは別に貯金する流れを作っていきます。毎月の収入の中から定時支出用の金額を出金し別の通帳に入れるか封筒に入れて「定時支出用」としてプールしておきます。

予定していた支出のタイミングがきたら、そのプールしておいた貯金から出金すると、毎月の家計を圧迫せずに済みます。

この方法は筆者がFPの資格を取得する前から実践している方法です。予定外の臨時支出があっても、この貯金から出すことができるため、慌てずにすんでいます。

もっとも、毎月の収入のなかから貯蓄や支出をしたうえで、さらに定時支出のお金まで用意するのは大変という方もいるでしょう。いくらそのために先取り貯蓄する、節約するといっても、限度があります。そういった場合は、定時支出のリストを見直して、優先順位の低い物を削ったり、かかる費用を抑えたりして調整を。無理なくできる範囲で取り組みましょう。

まとめ

臨時支出も具体的に支出のことがらを紐解いていくと実は予測できる「定時支出」であることが多いものです。自分ごととして1年の支出をイメージして必要な金額を貯めておき、いざという時に慌てないようにしていきましょう。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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