20/08/09
「男に奢ってもらう」にこだわる人はオバさん思考
初めてのデートの費用はすべて彼持ちが当たり前?それとも割り勘がいい?そんな論争をしたことありませんか?
どうも、バブル世代の女性はおごってもらうのが当たり前と思っている人が大半のようですが、20代~30代の女性はおごられたい女性は少ないようです。
今回はおごりに対する世代間の意識の差を検証してみたいと思います。
バブル時代、男性がおごるは当たり前
バブル時代はまだまだ女性の社会的地位が低く、お給料も男性の方が断然多かったのです。そしてバブリーゆえ、接待で会社の経費は使い放題、ボーナスは20代でもお札が立つほどもらったという話も珍しくなかったのです。
そんな時代はまだまだ立場が男性の方が上という認識があり、特にお付き合いをしていなくても男性は女性におごるのがあたりまえでした。
女性はそんなお給料の多い男性を差し置いてお金を払うなんていうのは失礼だというぐらいの気持ちがありました。
実は私も、特にお付き合いしていたわけでもない男性にスキーに誘われ、スキーウェアも何もないと言ったら、10万円ほどかけて一式準備してくれて当日のスキーの費用や食事代などすべて支払ってくれたという経験があります。
この時代、男性もお付き合いする前であっても女性にはお金を出させないが当たり前でしたし、女性は男性より一歩下がって男性をたてるというのがあたりまえでした。そんな背景からでしょうか?今でも、男性を差し置いて支払いするのはなんとなく気が引けてしまうのです。
しかし、娘世代の男女を見ていると割り勘が多く、どうも男性が情けなくなったなと思ってしまうのは、バブリー時代を生き抜いたおばさん特有の感覚なのかもしれません。
「私も払いたい」が現代女性
最近は女性の地位も上がり、これまではほとんど男性だった総合職も女性がバリバリとこなしています。士業などの資格者も女性の比率が上がってきました。また、起業する女性も増えて経済的に自立し、男性と女性との収入の差も縮まってきたように思えます。
特に20代〜30代の世代の女性は、男性への甘えもなく同等でいたい意識が高まってきているようです。
そうなると、デートの費用も女性も出してもいいと思っている女性も増えてきているわけです。
実際、株式会社セクションエイトが運営する恋愛総合データバンク相席屋LABOの20~39歳の独身の社会人824人を対象にした「2020年春板・デートでのおごり・おごられに対する希望」に関する調査によると、付き合う前のデートでは56%の女性がワリカン希望。全額おごってほしいと思っている女性はわずか14%しかいませんでした。逆に男性は、付き合う前は58%、付き合ってすぐは67%の男性がワリカンより多め(あるいは全額)支払いたいと思っています。
相席屋LABO「2020年春板・デートでのおごり・おごられに対する希望」に関する調査
また、実際のデートで彼より多く支払う事になった場合に感じることへの質問には、「お金を持っている方が支払えばいい、気にしない」が43%、「むしろ女性も積極的におごっていくべきだ」が3%と、半数近くが彼より多くの額をデートで支払う事を許容しているのです。
相席屋LABO「2020年春板・デートでのおごり・おごられに対する希望」に関する調査
もっとも、同じく半数近くは彼より多くの額のデート代の支払いに抵抗があることも事実ではあるようです。
しかし、明らかにバブル時代との女性の意識の差は明らかです。
現代男性はどう思っているか?
上記の結果を見ると、男性にはまだ女性より多く出さなくてはという意識がありつつも、バブル時代に比べるとワリカンでも気にしないという男性も増えてきたということになります。デートで女性が多めに支払ったらどう感じるかの調査でも、うれしい、ラッキーが25%、お金を持っている方が支払えばいい、気にしないが31%いるのです。
これらの結果を見ると、バブル時代と男性も女性も大きく意識が変わってきているという事になります。男性自身、男女平等を目指すべきと思っている人が多いという時代背景がもたらしている結果ではないでしょうか?
バブル時代を生きてきた私とすると、女性がおごられるのがあたりまえではないという結果に少々驚きを感じてはいますが、このデータを見て男性がおごるのがあたりまえという古い考えを捨てなくてはいけないという反省をしたのでした。
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廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)
結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー
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