17/02/01
【投資女子への道】第19話 「ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とは?〜文系男子 vs 理系男子〜」
OLの神崎美穂(37)と山口玲奈(33)は、株式投資のスクールに通っています。 今回は「ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とは?」ということで、株王子・川本の講義です。
ファンダメンタルズ分析とは?
川本「株式投資の分析手法には、大きく分けてファンダメンタルズとテクニカルがあります。ファンダメンタルズは、企業の業績やニュースなど株価を動かす様々な『材料』から、テクニカルは株価チャートなどから、投資を判断します」
美穂「川本さんはどちら派ですか?」
川本「私は、ファンダメンタルズ派です。チャート博士の岡田さんはテクニカル重視派ですね」
玲奈「岡田さん!(笑) ということは、文系男子vs理系男子みたいな感じですか?」
川本「(笑って) 玲奈さんは上手ですね!まさにその通り!」
玲奈「株王子に褒められた(照れ)」
川本「私のようなファンダメンタルズ派は、『材料』を重視します。経済成長率や企業の業績、PER、PBRなどの指標はもちろん、街に出て今何が売れているのか、経営者はどんな人物か、など、株価を動かす全ての『材料』を元に株価を判断し、自分なりの投資シナリオを描いて売買します」
美穂「小説家みたい!まさに文系男子!」
テクニカル分析とは?
川本「一方で、テクニカル重視派は株価の過去のパターン(型)から先行きを予測する投資手法です。代表的なのは『株価チャート』ですが、投資家心理を示す『サイコロジカル』などテクニカル分析に用いる指標は様々あります」
美穂「岡田さんは株価チャートの専門家ですよね」
川本「岡田さんのようなチャート派は、株価チャートには、企業の業績やファンダメンタルズ分析の結果も織り込まれているという前提を元に投資を行っています」
美穂「それはなぜですか?」
川本「ファンダメンタルズ派が分析をした結果、銘柄を買ったとしたら、その売買は『チャート』に反映されている、とチャート派は考えるからです」
玲奈「そういえば、株価チャートは宇宙とかいってた、彼」
川本「一日中パソコンの画面に張り付いてチャートの動きだけで銘柄を選び、淡々と売買を繰り返しています。研究所で、岡田さんが独りパソコンに向かってマーケットに立ち向かっている姿を見ると、本当に頭が下がります」
美穂「きっと株価チャートに恋しているんですよ。理系男子は一旦恋に落ちると一途だっていいますから」
玲奈「・・・・・・!」
川本「ただ私も岡田さんもそれぞれの専門家であって、初心者が株式投資を行う場合は、ファンダメンタルズ、テクニカル両方を使って株価を判断するのが良いでしょう。次回からの講義は、初心者が最低限覚えておくべきファンダメンタルズ分析、テクニカル分析を詳しく解説します」
玲奈「・・・・いいかも!」
美穂・川本「?」
玲奈「岡田さん、いいかも!」
美穂・川本「ええっ〜!」
(続く)
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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・第18話「株で大失敗する5つのタイプ〜ダメンズには気をつけろ〜」
・第19話「ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とは?〜文系男子VS理系男子」
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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