16/08/23
清澄白河のカフェで株式投資の銘柄選びをしてみよう
今注目のオシャレなカフェの街といえば、東京の下町・清澄白河でしょう。
ここ2、3年で、個性的でオシャレなカフェが増えました。
でもあまりに素敵なところが増えすぎて、一体どこから攻めればいいのかわからない…。
株式投資の銘柄選びも同じです。上場企業は2016年8月現在、3500社以上もあり、そこからどうやって銘柄を選べばいいのか正直よく分かりませんよね。今回は清澄白河でカフェ巡りをしながら、銘柄選びのコツを学んでみましょう
身近な業種にこそ投資のチャンスがある
清澄白河の駅を出て、5分くらい歩くと、「アライズコーヒーエンタングル」があります。地元の人も愛されているこのカフェは、その日の気分でコーヒー豆を選んで淹れてもらえるコーヒー豆へのこだわりの強いカフェです。
毎日飲むコーヒーでもこだわることで奥深い世界があるのだなと気づかせてくれます。
アライズコーヒーエンタングル
画像:アライズコーヒーTwitter @arisecoffee
— 銘柄選びでも大切なのは身近な業種を選ぶこと。そして同業他社と比較してみることです。1業種ずつコツコツと理解を深めて、2、3業種でも深い知識を持てれば、強みになります。また、身近であればコーヒーを飲んだり、ドーナツを食べたりするようにプロのアナリストと同じ商品調査を愉しみながら簡単にできるのです。
業界内でのポジショニングを確認しよう
次に向かったのは「ブルーボトルコーヒー」。清澄白河がカフェの街となったのもブルーボトルコーヒーがやってきたからでしょう。アメリカでは「Apple of Coffee(コーヒー界のApple)」といわれていて、個人投資家としては押さえねば、ですよね。休日は未だに大行列をなしていて、入るのに30分以上かかりました。さすが清澄白河NO.1の人気のカフェです。
ここは焙煎所も兼ねていて、モダンな店内にコーヒー豆を炒る甘い香りが漂います。オシャレな人も多く、熱々のワッフルを齧り、コーヒーを飲む姿は、映画のワンシーンのようでつい見とれてしまいます。
コーヒーが出来上がったさいに、「〇〇さま」なんて名前を呼ばれるのも良い気分。ドリップ一杯450円というスタバより高い価格設定でも納得できます。
ブルーボトルコーヒー
撮影:株式会社Money&You
— 銘柄選びで大事にしたいのが、その銘柄がその業界でどのくらいシェアがあるか、どのポジショニングにあるのか、ということです。株価にとって大切なのは企業の成長性です。トップシェアであるならば今後の拡大余地は本当にあるのか、シェアが小さくても成長性が見込めれば、株価の上昇が期待できます。
その銘柄の成長ドライバーって何だろう?
ブルーボトルコーヒーを後にして、木場公園方面へさらにぶらり歩くと、「オールプレスエスプレッソ東京ロータリー&カフェ」が現れます。木材倉庫をリノベーションしたオシャレな雰囲気が漂うニュージーランド発のカフェです。
オールプレスエスプレッソ 東京ロータリー&カフェ
画像:東京ロースタリー&カフェ HP
ここに来る前に「フラットホワイトを絶対試してみて」と友人に念を押されたので、さっそく注文してみます。スチームミルクとエスプレッソが合わさった飲み物だそうで、お店の人の「夏はさすがにアイスコーヒーが出ますが、冬はやはり一番人気ですね」の言葉も後押しして期待が高まります。
噂の「フラットホワイト」はなめらかでほんのり甘いミルクの中に苦いエスプレッソが混じり、筆者は普段はブラックしか飲みませんが、これは本当に美味い、クセになる美味しさです。
フラットホワイト
撮影:岡田禎子
— 銘柄選びでは、成長性があるかどうかというポイントは大事な要素です。その企業はどんな製品・サービスで一番儲けているのか、何が成長ドライバーなのか、ということです。個性的な商品がある場合、その企業の総売上高の中のどれくらいを占めるのか、調べてみましょう。シェアが大きければ株価の上昇をもたらしますし、小さければ、あまり意味はありません。
同じ業種で銘柄比較を行ってみよう
これでカフェ巡りは終わりです。
今度は、一歩ふみこんで、同業種内での銘柄の比較を行ってみましょう。
ここまでで、銘柄選びで一番重要なのが、「成長率」があるのかという点でした。いくつか成長率が高い銘柄を見つけたら、その中でさらに比較してみましょう。
成長率は、売上高や利益は数年間にわたり増えているのか、来期の予想の数字はどうなのか、という数字から把握することができます。
はじめは数字をどう読めば良いのかわからないと思いますが、どの会社も決算書のフォーマットは同じなので、見ていくうちにすぐ慣れますし、調べれば調べるほど、良い銘柄を見つける腕が磨かれます。
自分にとって好きなカフェを幾つか見つけておけば、その日の気分に応じて使い分けができるのと同じです。そして通い(調べ)続ければ、その店(銘柄)のことを深く理解することにつながります。
お気に入りのカフェを探すように、自分にあった銘柄をぜひ見つけてみて下さいね。
【関連記事もチェック】
・コツコツ積み立て株式投資! 月5000円であこがれの株主生活を楽しもう
・株式投資は美人投票!? ラブストーリーから学ぶ株式投資術
・恋愛上手は株式投資上手?|恋株#01
・【投資女子への道】第1話「初めての株式投資ツアー」へようこそ
・【投資女子への道】第44話 株主優待で儲けるワザを伝授します①〜どの銘柄を選べばいいの?〜
岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう