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20/07/04

家計・ライフ

「お金が貯まる夫婦」と「お金が貯まらない夫婦」を分ける、決定的な違い3選

世帯年収が伸び悩む中、なかなか貯蓄ができず、余裕のない生活を送っている夫婦が増える一方で、順調に貯蓄も資産も増やし、充実した生活を送っているいわゆるお金が貯まる夫婦もいます。「お金が貯まる夫婦」と「お金が貯まらない夫婦」の決定的な違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、決定的な3つの違いについてご紹介します。

決定的な違い1:夫婦でライフプランのイメージを共有しているかどうか

お金が貯まる夫婦の共通点としてまず挙げられるのが、将来のビジョンを共有していたり、夫婦それぞれの実現したい目標についても共有していたりすることです。これは、夫婦仲が良いからできることでもあります。

1年に1度は夫婦で海外旅行に行きたい、5年後に車を買いたい、10年後に移住したい、老後は夫婦で老人ホームに入りたいなど、目先のことから中長期に亘って、ライフプランを描き共有しています。

お金を貯めるためには、強い目的意識が必要です。「いつまでに」「何のために」お金を貯めるのか、ここが明確だからこそ、お金を貯めることができるのです。
夫婦で目的が明確になっていると、挫折しそうになった時にも励まし合うことができるので、お金が貯まりやすくなります。

一方、お金が貯まらない夫婦は、そもそも将来のビジョンを夫婦で共有していないため、「今」を楽しむことにお金を使ってしまう傾向にあります。もちろん、今を楽しむために、外食をしたり、買い物をしたり、旅行に行ったりすることも大切ですが、それでは、自転車操業になってしまい、いつまでたってもお金が貯まりません。

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決定的な違い2:夫婦共通の口座で家計管理をしているかどうか

お金が貯まる夫婦は家計管理についても夫婦で話合いながら管理しています。

家計管理の方法は、夫婦の収入を全額共通のお財布に入れ、そこから固定費や生活費を支払う「共通財布型」にしています。貯蓄やお小遣いもすべて共通財布から割り振ります。毎月のお金の流れも貯蓄も「見える化」されているので無駄なくお金がたまりやすい傾向にあります。また、家計が一元化されているので家計管理も簡単です。

貯蓄の状況を定期的に確認することを前提に自由度を増やすために、固定費や生活費だけを共通財布にいれてお小遣いと貯蓄は各自で管理するという方法をとっている夫婦も。自由度を増やせる方がお互いの記念日にプレゼントを買ったり、食事に行ったりと、ちょっとしたゆとりがでて夫婦円満にはよいかもしれませんね。

一方で、お金が貯まらない夫婦は、夫婦それぞれの財布で家計を管理する「それぞれの財布型」という方法で家計管理をしているケースが多いです。

この方法は夫婦共通のお財布はつくらずに、住宅ローンと食費は夫、通信費と水道光熱費は妻といった具合に予め分担する項目を決め各自が負担する方法です。貯蓄も各自で行います。お互いに自由になるお金が多く、お小遣いという面からは不満がたまりにくいですが、一方で相手の支出について無関心になりがちになり、一緒に家計を管理するという意識が希薄になります。そのため、実は収入が多い割に無駄な出費が多く、その結果、貯蓄も思うようにできないようです。

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決定的な違い3:夫婦で資産全体のポートフォリオを考えているかどうか

お金が貯まる夫婦は、資産の管理についても夫婦で一緒に取り組んでいます。

将来のビジョンを共有しているので、家を買うための資金は夫、老後のための資金は妻という具合に、役割分担で目標別に資産運用をすることができます。

夫は、株式やFXなどで攻めの運用、妻は、つみたてNISA(積立NISA)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)などで着実な運用をするという具合に、家計の資産全体のポートフォリを考え、攻めと守りに分けて運用ができます。

お金が貯まる夫婦の場合、夫婦でつみたてNISAをやっているという場合にも、夫はアクティブ投信、妻はインデックス投信という具合に分けて、投資をしているケースがほとんどです。

リスクを分散して運用することで、リーマンショックやコロナ危機のように、世界経済を揺るがすような危機が訪れた時でも、資産が大きく減ることを防ぐことができるわけです。

また、運用がうまくいっている時もうまくいっていない時も、その後の運用方針について、夫婦で判断しています。例えば、老後資金のために資産運用をしているということが夫婦で共通で理解できているので、目先の値動きに一気一憂することなく、運用を継続させるという判断になり、その結果、大きな資産を築くことができるのです。

一方、お金が貯まらない夫婦は、貯蓄ができていない状態ですから、そもそも資産運用へとステップを進めることができません。

仮に資産運用をする機会があったとしても、お金が貯まっていない夫婦ほど損をしがちです。というのも、将来のビジョンも明確ではない上に、貯蓄がないので、精神的にも経済的にも余裕がなく、短期的な市場の動きに一喜一憂して、判断を誤ってしまうからです。その結果、お金を失い、お金が貯まらないという負のループに入ってしまうわけです。

まとめ

以上、今回は、お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦の決定的な違い3つについてお話しました。お金が貯まらない夫婦かもと思った方は、ぜひ、お金が貯まる夫婦の真似をしてみてくださいね。行動を変えれば、お金が貯まらない夫婦からお金が貯まる夫婦へと変わることができます。

お金が貯まる夫婦は夫婦仲が良く、将来のビジョンを共有し、家計管理、資産管理も夫婦で取り組んでいます。今回ご紹介したお金が貯まる夫婦の習慣を真似することができれば、お金が貯まらない夫婦から貯まる夫婦へと変わることができるでしょう。

高山 一恵 ファイナンシャルプランナー

(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。NHK「日曜討論」「クローズアップ現代」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「マンガと図解 はじめての資産運用」(宝島社)など書籍100冊、累計180万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue

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