19/06/07
実家暮らしなのにお金がない人! そんなあなたがお金を貯める5つのステップ

30歳を過ぎても親と一緒に実家で暮らす「おひとりさま」が男女ともに増加しているといいます。住むところや食事の心配はなさそうですから、さぞかしお金が貯められるのだろう……と思いきや、どうやらそうでもないようです。一人暮らしよりも使えるお金が多いことの甘えからか、かえって出費が増える落とし穴にはまってしまいがちなのです。また、年齢を重ねるにつれてより贅沢になっていく傾向も。意識してお金を貯めないと、将来老後貧乏を迎えるリスクが高いといえます。
今回はそんな、実家暮らしでもお金が貯められない人のお金の貯め方を、5ステップにをご紹介します。
実家暮らしのお金の貯め方 ステップ1:「一人暮らしをしたつもり」で1ヶ月の予算を立てる
一人暮らしでは、家賃や光熱費、食費、通信費など、すべて一人で支払うことになりますが、実家暮らしでは基本的に無料で済んでしまいます。だからといって浮いたお金で余裕のある実家暮らしが長引くと、いつか一人暮らしをする「その時」がやってきた時に生活水準を下げることがかなり難しくなります。
いつか実家を離れたいと考えている方は、今のうちに一人暮らししたつもりで世間の相場を知っておきましょう。
総務省「家計調査報告」(2018年平均結果)によると、単身世帯の毎月の生活費(消費支出)の平均は16万2833円となっています。その内訳は、次のとおりです。

こう見てみると、住居費が安く感じると思いますが、これは持ち家などで住居費がかかっていない人を含めた平均値だからです。実際、たとえば賃貸物件を借りて一人暮らしをするとしたら、この3倍くらいはみておいたほうがいいでしょう。
その点を踏まえて、あなたがもし一人暮らしをするとしたら、どのくらいの費用がかかるかを、ぜひ計算してみてください。
実家暮らしのお金の貯め方 ステップ2:実家暮らしで浮いた生活費を「まるまる貯金」
2015年に不動産情報サイト「SUUMO」が20歳~39歳の実家暮らしの人に行った「SUUMO実家暮らし調査」によると、約70%の人が毎月実家にお金を入れているそうです。また、入れる金額の平均相場は3万7417円だったそうです。
一人暮らしにかかる出費のうち、実家にいることでかかっていなかった金額を考えてみましょう。主なところで家賃6万6000円、食費4万4000円、水道光熱費1万円として合計12万円です。そこから、実家に4万円入れたとしたら、残りは8万円となります。
つまり、実家暮らしをしているだけで8万円以上の生活費が浮いていることになるのです。
実家暮らしと一人暮らしでかかる費用の差がわかったら、浮いている分をまるまる貯金しましょう。「え、8万円も?」と思われるかもしれませんが、一人暮らしで生活していたら貯められないお金ともいえますので、実家に感謝しながら貯めましょう。細かい節約を意識せずとも簡単にできる貯蓄法なので、とてもおすすめです。
実家暮らしのお金の貯め方 ステップ3:浮いたお金は給料日に「天引きで強制貯蓄」
実家暮らしだからと気が緩み、少しぐらいならと散財できてしまう環境では、貯まっているはずなのに貯められない状況から抜け出せません。「お金が余ったら貯蓄に」という考えではいつまでたってもお金は貯まることはないからです。
確実に貯めるコツは、給料が入ったら手を付けてしまう前にすぐに貯蓄に回すことです。会社に財形貯蓄の制度があれば、ぜひ利用してください。もしないようであれば、金融機関の自動積立を利用するのがおすすめ。貯めるお金を引き落とす日(積立日)を給料日に合わせておけば、知らない間にどんどんお金が貯まっていきます。あとでお金の貯まった通帳を見るのは気持ちいいですよ。
実家暮らしのお金の貯め方 ステップ4:貯蓄に有利な積み立ては「今すぐに始める」
無理のない金額で貯蓄をすることに慣れてきたら、積み立てながらさらに有利に増やせる方法はないか考えてみましょう。
最近では、投資信託などを少額で積み立てるつみたてNISA(積立NISA)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)といった制度が注目されています。これらを利用すると、利益にかかる税金をゼロにできたり、所得税や住民税を減らしたりできます。
積み立ては、早く始めるほど税制メリットを長く享受できますし、長期間続けた方が有利だといわれています。「いつかは始めたい」と思っているなら、先延ばしにしないですぐに取り組むことがポイントです。
実家暮らしのお金の貯め方 ステップ5:やめられない浪費グセは「デビットカード」で阻止
実家暮らしである程度経済面のサポートを受けているのに、それでも貯蓄が難しいという方は、浪費傾向を見直しましょう。贅沢は青天井で、キリがないものです。
毎月の決められた金額しか使わないようにするために、クレジットカードのかわりにデビットカードを使うのがおすすめです。デビットカードは、支払いと同時に銀行口座からお金が引き落とされるカード。残高が足りなければ使えないため、使いすぎる心配がありません。クレジットカードのように、予算オーバーに気づかないという事態も防げます。毎月の利用上限額をあらかじめ設定しておくと、浪費グセをなくせるでしょう。
以上、実家暮らしでもお金が貯められない人の上手な貯め方を5つのステップにまとめてみました。いつか一人暮らしをするときの費用が貯まるだけでなく、実家にいながら自立する力を養える方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
将来や結婚、老後のためにも日ごろからコツコツと貯金しておかなければ、あとで苦労するのは自分自身。今を楽しむのも大事だけれど、将来設計も忘れずにしておきましょう。
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KIWI ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士
長年、金融機関に在籍していた経験を活かし、個人のキャリアプラン、ライフプランありきのお金の相談を得意とする。プライベートでは2児の母。地域の子どもたちに「おかねの役割」や「はたらく意義」を伝える職育アドバイザー活動を行っている。

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