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22/10/08

家計・ライフ

「金持ち老後」と「貧乏老後」を分ける決定的な4つの違い

「豊かな老後」と「貧しい老後」を分ける、決定的4つの違い

日本人の平均寿命は、男性81.47歳、女性87.57歳(厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」より)となっています。「人生100年時代」と言われるなか、長生きはめでたいことですが、老後の期間が長くなると「お金は足りる?」「健康に過ごせる?」などと、不安なことが増えるのも事実です。

しかし、そんな中でも、手堅く豊かな老後を送る人と、残念ながら貧しい老後を送る人がいます。豊かな老後と貧しい老後の決定的な違いは、どこにあるのでしょうか。4つ紹介します。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い1:自分の年金の情報収集ができるかどうか

老後の豊かな生活を考えたときにまずイメージするのがお金。老後の収入の柱は年金ですが、職業などにより、加入する制度や金額に違いがあります。

豊かな老後を送る人は、自分がどんな制度に加入し、将来年金をいくらもらえるのかをしっかり把握しています。そして、少ないと感じるのであれば、増やす手立てをとったり、別の年金をプラスで準備したりします。しかし、貧しい老後を送る人は、そもそも年金がいくらもらえるのかを知りません。

年金における豊かな老後と貧しい老後は、情報収集の差といえます。豊かな老後を送る人は、次のような情報をきちんと集めています。

●「ねんきん定期便」で自分がもらえる年金を確認している

豊かな老後を送る人は「老齢年金がいくらもらえるか?」に関心を持っています。毎年、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」が届いたら、必ず内容を確認します。たとえば、はがき形式のねんきん定期便では、裏面の2つの項目をしっかりチェックします。

【ねんきん定期便のイメージ】

日本年金機構のウェブサイトより

①「これまでの年金加入期間」
老齢基礎年金を65歳からもらうには、20~60歳までの間に、10年(120か月)以上の国民年金保険料を納める必要があります。これを満たしていなければ、老齢基礎年金は1円ももらえません。まずは、老齢基礎年金の受給資格期間である120か月以上を満たしているかを確かめましょう。なお、会社員や、公務員の人は、厚生年金に10年以上加入していれば、国民年金保険料を納めていることになります。

②「老齢年金の種類と見込額(年額)」を確認
50歳以上のねんきん定期便には、現時点での納付状況が60歳まで続いた場合、65歳からもらえる年金の見込額が記されています。老後のライフプランの土台になる情報です。

●老齢年金を満額もらえるようにする

老齢年金は、1階部分の国民年金(老齢基礎年金)と2階部分の厚生年金(老齢厚生年金)の2階建てになっています。
豊かな老後を送る人は、老齢年金の1階部分である老齢基礎年金を満額もらえるようにすることを目指しています。老齢基礎年金は、原則20歳〜60歳までの40年間(480か月)納めれば、誰でも公平に満額をもらえます。学生時代の国民年金保険料の支払いを猶予してくれる「学生納付特例制度」で猶予された保険料も、あとからきちんと支払います。保険料の未納がないようにすることはもちろん、仮に未納があった場合にも60歳以降に「任意加入制度」に加入し、払えなかった分を納めることを考えます。

厚生年金は会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する部分。将来もらえる年金(老齢厚生年金)は、現役時代の給与に比例して決まる(報酬比例)ため、人により異なります。豊かな老後を送る人は、給与を増やす、長く加入するなどして厚生年金を増やすことも考えます。

●iDeCoに加入し私的年金を充実させる

「ねんきん定期便」に記載の年金見込額が少ないと感じた場合、豊かな老後を送る人はiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を活用して上乗せを考えます。
iDeCoは、毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された積立・保険・投資信託などの金融商品を自らで運用します。そして運用の成果を原則60歳以降に一時金または年金でもらえります。
iDeCoでは、毎年拠出した積立金がすべて所得控除の対象になるため、所得税や住民税を安くできます。そのうえ、iDeCoの運用で得た利益は非課税ですし、もらえるときにも税金を抑えられます。原則60歳まで引き出せませんが、老後資金を確実に用意するためには好都合です。

●年金の繰り下げは75歳まで、老齢厚生年金の加入は70歳まで

豊かな老後を送る人は、原則65歳からもらえる年金を10年間繰り下げることで、最大84%増額できることを知っています。さらに、厚生年金には70歳まで加入することができることを知っています。日本年金機構の「ねんきんネット」を利用して、たとえば、
・60~70歳まで年収○○万円で働く
・65~70歳までは老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を繰り下げる
・71~75歳までは老齢厚生年金だけ繰り下げる
この場合、年金はいくらもらえるか? など、老後のライフプランを具体的に検討します。

一方、貧しい老後を送る人は、そもそも年金がいくらもらえるのかを知りません。年金を増やすしくみも活用していません。そのうえ、年金保険料を未納にしたり、安易に繰上げ受給を選んだりすることで、もらえる年金額を減らしてしまうのです。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い2:収入に見合った支出の見直しができるかどうか

どれだけ多くの収入があっても、以上に支出があれば、お金が足りなくなる不安はつきまといます。しかし、収入に見合った、計画的なお金の使い方ができていれば、大きな不安を感じることなく過ごせます。

豊かな老後を送る人は、支出の見直しを積極的に行います。例えば、通信費、保険料、電気代、自動車関連費用などの固定費は、一度見直せば効果が高い費用です。住宅ローンも、60歳までに完済できる計画を立てます。退職後は、どうしても収入が減るため、固定費や住宅ローンは大きな負担となってしまうからです。
また、交際費やレジャー費などの変動費に対しても優先順位を設けます。支出にメリハリをつけお金を管理することで収入と支出のバランスが取れます。

一方、貧しい老後を送る人は、現役時代の生活のダウンサイジングができません。「今楽しいこと」を優先して無駄遣いをしたり、分不相応なスマホ代や保険料を支払ったり、無計画に旅行に出かけたりしてしまいがちです。現役時代より収入が少ないにも関わらず散財してしまえば、貧しい老後になるのは当然です。

豊かな老後を送る人は、収入が減ることを見越して、支出を見直します。そして、長期的な目線を持ち、メリハリのついたお金の使い方をするのです。

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「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い3:自分らしい働き方ができるかどうか

再雇用・再就職などで、希望すれば65歳まで働ける時代です。さらに70歳までの雇用が「努力義務」となった今、60歳の定年後も働く人が増えています。

豊かな老後を送る人は、自分がどういった仕事ができるのかを見極め、一週間のうちの働く日数を調整したり、自分の興味のある仕事にトライしたりします。また、60代からの働き方を実現するために、50代ぐらいから、自分の好きなことを見極め、必要な資格を取ったり、勉強を重ねたりします。なかには、独立するなどして、自分で稼ぐことを選ぶ場合もあります。
その点、貧しい老後を送る人は「働いてお金が得られさえすればいい」といって、体を資本にした仕事やあまり好きではない仕事についてしまう場合も。60歳を過ぎると、どうしても体力や集中力が落ちてくるでしょう。無理な仕事はなかなか続きませんし、健康を害する恐れもあります。

豊かな老後を送る人は、「自分らしく働く」ことをキーワードにしています。自分らしい働き方で収入を持ち、多くの人々との関わりを持つことで、生涯現役でいられる自信につながります。また、働くことで、規則正しい生活ができるため、健康面にも良い効果があります。

「金持ち老後」と「貧乏老後」の決定的な違い4:老後に対して、自分なりの心構えがあるかどうか

老後の心構えとは、老後に起こる物事に対処する心の準備、覚悟のこと。老後は若い時よりも、自分自身の健康面、家族内の人間関係などで大きな変化がある時期です。自分が病気になることもあるかもしれません。また、家族の介護をすることになるかもしれません。

豊かな老後を送る人はそのような、老後に起こるかもしれない様々なまさかについて考え、自分なりの心構えを持っています。そして、自分の意見や気持ちを他人にわかりやすく伝えています。まさかのことが起きても、それほど慌てずに対処ができるのです。
対して、貧しい老後を送る人は、そのような相談ができていません。ある日、まさかの事態が発生したときになって、慌てることになってしまいます。

豊かな老後を送る人は、老後の心構えを持って、夫婦間や親子間、兄弟姉妹間で共有します。そうすることで、お互いの立場を理解し助け合う和やかな関係を維持することができるのです。

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まとめ

豊かな老後というと「お金がたくさんあること」が大事だと思いがちです。もちろん、お金も大事です。しかし、豊かな老後を送る人は、お金をたくさん用意することだけでなく、収入と支出のバランスを取ること、自分らしくあること、周囲との和やかな人間関係を持つことも大切にしています。これらが、貧しい老後を送る人との決定的な違いになっています。

豊かな老後を送るために、今のうちから将来の生き方を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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