19/05/30
年収300万、400万、500万で全然違う! 年収別のお金の貯め方・増やし方
『マネラジ。』は株式会社Money&Youの頼藤太希と高山一恵がお金や働き方についてゆる〜く語るPodcast番組です。
今回のテーマは、「年収300万円、400万円、500万円…年収別「お金を貯めるコツ」」です。
年収が違えば、お金の貯め方や工夫のしどころが違います。あなたはどうすればお金を貯められる?
お金のプロが、わかりやすく・ゆる~く語ります。
今回のテーマは年収別のお金の貯め方・増やし方
頼藤太希(以下、頼藤) こんにちは。
高山一恵(以下、高山) こんにちは。
頼藤 ゆるーくマネーについて語るラジオ。
頼藤・高山 マネラジ。
(両者拍手)
頼藤 第63回目ということで。
高山 は~、結構続いてきましたね。
頼藤 それ、毎回言っていますね(笑)
高山 毎回言ってます(笑)。最近なんだか重みが・・・(笑)。いろんな人に「聴いてるよ!」って言われるようになりましたよ。
頼藤 ・・・ということで今回のテーマは「年収別のお金の貯め方」ということで。年収300万円台、400万円台、500万円台。これはね、高山先生によりますと貯め方・増やし方が全然違うと!
高山 それ、「全然」って言われるとイヤなんだけど(笑)
頼藤 でも「全然違う」ってタイトルの記事を書いていましたもんね(笑)
高山 あの~まぁ・・・記事は書きましたけれども(笑)。ただね「お金貯めたい」って一口に言っても、年収別にコツとかポイントが違いますっていうのをお伝えできればと思います。
頼藤 やはり収入が違うから、それぞれ工夫のしどころが変わってくると。
高山 そういうことですよ。
今が“貯めどき”!?年収300万円台でも実家暮らしなら気を引き締めて!
頼藤 早速、年収300万円台からいきましょうか。
高山 ジャジャーン!(効果音)って感じね(笑)
頼藤 ジャジャーン!(笑)
高山 年収300万円台と言いましても、これは実家暮らしか一人暮らしかによって全然違うんですよ。
頼藤 なるほど!じゃ、まず実家暮らしからいきましょうか!
高山 実家暮らしの方は、実家にお金払わなくてよければ、年収300万円でボーナスを考えなければ・・・(ひと月)20万円くらいでしょ?
頼藤 手取りはね。
高山 ・・・で実家に払わなければ、なんとでもなるんですよ(笑)
頼藤 貯めどきですよね。
高山 そう、貯めどき。
頼藤 ゆとりがあるからといって、なんでもかんでも使っちゃうとダメですよね。
高山 そう。実家暮らしの方の傾向を見ていると、だいたい美容と洋服代。そこらへんが嵩んでいる人が多いです。ゆとりがある分、そっちに(行ってしまう)。
頼藤 男性の場合は飲み代とか。
高山 あ~、飲み代ね。
頼藤 そういう系に(お金の使い道が)行っている可能性が高いですね。
高山 そうですね。だからここは気を引き締めて、実家暮らしの方は余裕がある分、月収の2割くらいは貯金してほしいですね。もっとできると思いますけど。
年収300万円台の一人暮らしはサバイバル!?予算建てと先取貯蓄で乗り切って
頼藤 では一人暮らしの場合は?
高山 この人たちは結構カツカツですね。マネー相談に乗っていても、都内で一人暮らしだと安いところでも(家賃が)6~7万くらいでしょ?20万円の中から6~7万って言うと、残り12~3万円で暮らさなければいけないので、結構カツカツだと思うんですね。こういう人たちは、予算を品目ごとにちゃんと組んで、その予算以内で暮らさないと赤字になる可能性が高いと思いますね。
頼藤 ちょっと前の『マネラジ。』で、都内の一人暮らしは月21万円かかると(お伝えしました)。地方だと18万円だと。手取りが20万円だと(都内の一人暮らしの人は)貯金できないですよね?どうするんですか、これ。今回「年収別のお金の貯め方」ってテーマなのに・・・。
高山 だから先取貯蓄するの。「1万円でもいいからやる!」って決めて・・・。
頼藤 でも足りないから1万円に手を付けちゃいますよ!どうするんですか。
高山 付けられないようにんするんですよ。先取貯蓄で。
頼藤 たとえば?
高山 例えば、自動積立とか財形とか。
頼藤 自動積立は解約すればすぐ手を付けられちゃいますよ。。
高山 財形があるところは良いんだよね。何故かというと、上司にいちいち手続きをとらなければいけないし、結構めんどくさいじゃん。「なんで(お金)おろすの?」とか総務に聞かれて。だから(会社に財形貯蓄制度が)ある方は、財形がいいですね。
頼藤 財形とか社内預金ね。でも小さい企業とか中小企業は無い場合がありますよね。その場合は自動定期積立とかやりますけど、そのお金も手を付けちゃうかもしれないですよ。どうしましょう?その工夫を教えてください。
高山 こういう人はね、投資をやるしかないんですよ。
頼藤 投資?
高山 少額からでもいいので・・・やはり“種銭”を作らないと、結局のところ大きく増えていく可能性がないので、投資をしてちょっとずつ種銭を作っていくのが重要ですね。あとは(年収)300万円で若い人ならば、お金を貯めることも重要なんですけど、稼ぐ力を上げるために自己投資に少し捻出するとかも良いと思うんですよね。
頼藤 なるほど。まあね・・・あとは予算を立ててその範囲内で生活するっていう、サバイバル感。それを身につけるしかないですよね(笑)
高山 これ、前々回(の放送で)頼藤さんが言ってましたよね。
頼藤 そうそう。ただサバイバル的に生活していても、(年収300万円の生活で)貯めたお金が一気に無くなるのが冠婚葬祭ですね。
高山 あ、そうなんですよ~。
頼藤 女性はより(お金が)かかりますよね。
高山 かかります。
頼藤 ご祝儀3万円、二次会も最近は1万円とかなんで(合計)4万円、さらに女性の場合は髪のアップで(プラス)1万円ですか?ドレスも毎回同じだとアレなんで・・・買いますよね。結構高いですよね。
高山 高いです。
頼藤 馬鹿にならないと思うんです。だから臨時支出として、それも予算建てしておいた方が良いですよね。
高山 これは本当にそうです!家計がぎりぎりの人ほど、やっておかないとどんどん貯蓄から取り崩すことになります。
頼藤 (他にも)車を持っている人は更新があるじゃないですか。その更新代とか税金分は別途貯めておくとか。いきなり自分の貯金から取り崩すのではなくて、予め用意しておけば大丈夫ですよね。予算を立てておいて、確実に貯めておくと。
高山 そうです。(月収)20万円くらいでも、1000万円ほど貯めている女子もいるんですよ。
頼藤 おー!
高山 そういう人たちの家計相談を何人も見ているんですけど、皆最初から「16万円で暮らす」って決めているんです。さっき話した“サバイバル感”じゃないけど・・・その中でやれる(家賃の)家を見つけてるし、予算も全部組んでいますよね。
頼藤 そうですよね。家の選択もそうしているんですよ。最近『新R25』で“家を持たないことを選択した人”っていう面白いのやってました。友達の家に住んだり、Airbnbを使うとか。Airbnbを使うと、新しい土地に行くから旅行も兼ねられると。
高山 あ~。
頼藤 休みの日は敢えてちょっと遠いところでAirbnbを使うそうです。ホテルが大体8,000円だとしたら、その6~7掛けくらいで泊まれるみたいですよ。良いですよね。
高山 独身の方はいいんじゃないですか。
頼藤 荷物は全部トランクルームに居れているんですって。必要不可欠な物だけを毎日スーツケースにいれて行動していると。マンガ喫茶に泊まるよりもちゃんと寝れるし良いと思いますけどね。
高山 私のお客様の中にも、風呂・トイレ無しのボロボロのアパートに月3~4万円で住んでい方がいるんですけど、近くのスポーツクラブを契約して、そこでお風呂入っているんだって。そうすると大体トータルで居住費用が4~5万円で済んでしまうから。
頼藤 安い部屋を住所のために契約しておいて、Airbnbを使ったりスポーツジムでシャワー浴びたりとか、そういうふうにすれば、かなり(出費を)抑えられると思うんですよ。工夫しようと思えばいくらでもできる。
高山 そうですよね。それで種銭が貯まってくれば、投資できるじゃん!そして(貯金を)大きくできる可能性もあるわけなんで。
頼藤 「〇〇しなければいけない」って言うのはあまり関係ないと思うんですよね。ガスも契約の必要が無ければしなくていいと思うんです。
高山 そうですよね。
頼藤 「料理しない」「部屋でシャワー浴びない」のならガスは一切契約無しで。水道代と電気代ぐらいはかかっちゃいますけど。家もさっき話したみたいにAirbnb使うとか。民泊の新法が6月から施行されるんで、それもあって全国に民泊ができるようになりますし。かなり(費用を)抑えられるんですよ。
高山 だから発想だよね、発想。
頼藤 「こんなにお金がかかる!」ではなくて、お金をかけずに済む方法は何かと考えぬいて。1番良いのは、毎月手取りの2割は貯める事です。(手取り月収が)20万円だったら(その2割の)4万円は貯めるって決めて、16万円の中で生きていくにはどうすれば良いか(考えましょう)。
高山 そうそう。少額から投資している方も結構いますよ。1000万円貯まっている人。月収20万円くらいからスタートして。
頼藤 どういう投資しているんですか?
高山 例えば、FXを少額でやりながら貯めていったお客様の例も実際見ています。FXじゃなくても良いと思うんですけど、少額からやっていくとか、並行してやっていくと年収300万円台でも(貯金をしっかり増やす)可能性は全然あると思いますよ。
頼藤 総資産の1割くらいで、そういう積極的な投資をやると良いですよね。毎月4万円ずつ貯めるんだったら、積立もその1割・・・4000円は積極的な投資するとか。今は株や投資信託も積立でできますし。投資信託は色々な種類があるんで・・・国内だけじゃなくて全世界とか、新興国だけとか、先進国だけとか。そういったものに投資する・・・という感じですか?
高山 そうですね、はい。
頼藤 どうですかね。参考になりましたでしょうか。
高山 発想を変えるって事が、年収300万円の方達は大事かも知れないです。発想を柔軟に。
頼藤 スポーツジムを使うっていうのは良いですよね。
高山 そうそう。その方はすごく・・・お金1000万円以上貯めてますよ。
頼藤 そしてね、別に洗濯機も持つ必要無いじゃないですか。今はコインランドリーにカフェが付いている所もありますよね。
高山 ありますね~。
頼藤 コインランドリーでコミュニケーションすると。良いですよ、僕もコインランドリー使っていましたし。
高山 ほ~。
頼藤 かなり良いと思いますね。そこで本とか読めば良い気分転換にもなるし。色々とお金を貯める技はあるので、300万円台の人たちはまずは各費目の予算を決めて、そしてその中でサバイバルで生きて行くという感じですね。
高山 そうですね。
ちょっと背伸びしたくなる年収400万円。気を引き締めて着実に貯蓄・投資を。
頼藤 では続きまして年収400万円台の人たち。どうすればいいでしょうか。
高山 この人たちは年収300万円の人に比べて、手取りでいうと5万円くらい余裕が出てくるんですね。見てみると、固定費が高めになっている傾向があります。例えば保険料だったり・・・それこそ家賃ね。
頼藤 「良いところに住みたい」ってなりますよね。
高山 「良いところに住みたい」とか、保険も掛けちゃうとか・・・そういうところですね、この方たちのメスを入れるポイントは。
頼藤 例えば?
高山 例えば、今言ったように家賃もそうだし、あとは生命保険に入っている人が結構いるんですよ。(年収)300万円くらいの人だと、掛け捨ての医療保険だけって感じなんですけど、(年収400万円台の人は)少し余裕が出る分「貯蓄型の保険に入ってます」とか「がん保険に入ってます」「医療保険に入ってます」って感じで、結構まとまった保険料を払っているのが傾向としてあると思います。なので、この固定費にメスをいれてみると、無駄が省ける可能性があるのがこの400万円台の人たちですね。
頼藤 なるほどね~。食費とか日用品はどうですか?
高山 う~ん、まぁなんか標準的な感じですね、その辺は。次に話す年収500万円台の人たちからが、“変動費”と呼ばれるところにも若干影響がでてきますね。
頼藤 なるほど。投資も同じですか?年収300万円台の人たちと。
高山 手取りが増える分、投資もちゃんとやれるような状況になってくるかもしれないですね。毎月1~2万円を投資信託積立とかiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とか(に投資する事ができます)。そういうのをきちんと考える層が400万円台の人たちですね。
頼藤 iDeCoは積極的にやった方が良いですか?どれをやったら良いですか?年収400万円の人たちは。
高山 将来の為のお金とか(目的別に)ポケットを分けて貯蓄できるのが400万円台の層ですよね。300万円台だと余裕が無いじゃないですか。(年収300万円台だと)とりあえず先ずは(種銭を)貯める!ってところなんですけど。400万円の場合だと、もしもの時のお金、将来の為のお金、3~5年(少し先)の為のお金・・・というように分けながら投資できるっていう層かも知れないですね。
頼藤 じゃあ年収300万円台に戻りますけど、その人たちは(お金を)すぐに出し入れできる方が良いんですか?でもさっき「手を付けちゃったら貯まらない」って話があったじゃないですか。
高山 いやいや、全然お金が貯まっていない人は、まずは財形とかで生活費の半年~1年分くらいを貯めるようにして。
頼藤 ・・・で貯まったら、それでも出し入れできる積立NISAとか投資積立をやった方が良いってことですね。
高山 そうですね。少しずつお金を増やしていく努力もした方が良いですね。
頼藤 年収400万円だとちょっと余裕ができるから、60歳になるまで引き出せないiDeCoとかを活用して・・・iDeCoは節税もできますしね。
高山 そう。短期・中期・長期って分けて、お金を貯めるようになるのがこの層。
頼藤 例えば25万円の2割だと、5万円ですね。じゃあ5万円の内訳はどんな感じで(投資を)やっていけば良いんですか?
高山 そうすると大体・・・2万円が自動積立貯金、2万円を積立NISAとか、残り1万円をiDeCoで老後資金に・・・って感じの配分で最初は良いかなと。
頼藤 3つはそれで決まりなんですか?他はやらなくて良いですか?例えばFXとか株式投資とか。
高山 そういうのもやった方がいいけど、(今紹介した例は)5万円の配分の基礎としてですね。そして余裕が出てきたら、株やFXをやれば良いから。
頼藤 余裕というのはどれくらいでしょうか?
高山 私が思うのは、生活費の半年~1年分くらいは。
頼藤 預貯金が貯まったら?
高山 そうそうそう。それくらいあったら(株やFX等を)やるっていうのが良いんじゃないかと思います。
頼藤 なるほど。
高山 自分が投資をやっていて思うんですけど、お金がないと焦るんですよ。判断にすごく“ブレ”ができるというか。損するとすぐ売りたくなったり、待てないんですね。でも預貯金がそれなりにあれば「ちょっと今待ちかな」とか冷静な判断ができると思うので。生活費の半年~1年分くらいはあった方が良いかなと。
頼藤 なるほどね。じゃあしばらくは株とかFXとかはやらない方が良いですね。値動きが気になっちゃうから。
高山 やっぱりね、ある程度お金の余裕・心の余裕が揃っていないと。あまり投資を積極的に・・・っていうのはどうなのかと思いますね。
頼藤 なるほどね
高山 少額なら良いと思いますけどね。無くなってもいいお金なら。
頼藤 なるほどね~。
年収500万円は、積極的に投資して資産を増やせるポジション
頼藤 じゃあ次、年収500万円台行っちゃいましょうか!
高山 この人たちは更に余裕が出るわけですよ。不動産投資でも、融資が出るラインが年収500万円と言われているくらい、安定収入があると見なされるのが500万円なんです。世界的に見ても、年収500万円って10%いるか・いないかだそうです。「お金持ち」と言われる層に入るのが年収500万円からなんですね。この人たちは、(年収)300万円・400万円の人たちと比べると、ヨガとか趣味に使い過ぎ!
頼藤 あ~。
高山 「使い過ぎ」は言い過ぎかも知れないけど、余裕がある分、使う傾向があるってことですね。
頼藤 投資できる余裕があるのに、そういうのに使っている(傾向)がありますよね。やっぱり、年収300~400万円(の頃)で我慢してきたから。
高山 そうそう。「ちょっと良いもの食べちゃおうかな」とか。成城石井に行き始める層が年収500万円だって、なんかの記事に書いてありましたよ。
頼藤 あはは(笑)。成城石井
高山 “ワンランクちょっと良いもの”っていうアンテナがはっちゃうのが、500万円からなんですって。
頼藤 なるほどね。
高山 で、(年収)600万円を超えると「自分たちは高所得」って意識が出るらしいです。
頼藤 手取りが30万円台って、結構もらえますからね。
高山 そうですね。そういう意味ではこの人たちは、ヨガとか趣味に使っているお金を見直せば貯蓄できる余裕はある人たちですね。
頼藤 まあでもね、年収300~400万円の時から投資してないから、(年収)500万円で「投資したい」って思っても出来ないんでしょうね。
高山 あ~、そうですね。やっぱり習慣が(無いから)。
頼藤 う~ん・・・なかなか進んでないって事ですよね。
高山 勿体無いですよね。500万円くらいある人は、色々やっていかないと。
頼藤 これはね、FPとかお金の専門家によって意見が違うんですけど「お金が貯まってから投資しろ」っていう人と「お金が無い時から投資しろ」って分かれるんですよ。
高山 分かれますね。
頼藤 僕は、お金が無い時から投資した方が良いと思っているんですね。それは別に高額ではなくて、少額からなんですけど。「お金が貯まってから」って言っていたら、どれだけ時間がかかるんですかっていう・・・。その時間のコストを考えているのかなって思っちゃうんですよ。そういうふうに「貯まってから」っていう人たちは。勿論ね、(生活費の)3ヶ月とか6ヵ月が貯まってからっていうのもわかるんですけども・・・でもその分、時間をかけて経験を積めるじゃないですか。僕は経験こそ最大の資産だと思っているんで。「まずやればいいじゃん!」って思っちゃうんですよね
高山 まあ、少額からやることが大事ですよ。ただ大きな金額(の投資)は、(当面の生活資金が)貯まっていないと、余裕が無いので判断を間違えるんですよ。
頼藤 もちろん貯まってからっていうのもわかるけど。
高山 両輪かな?
頼藤 なんかね「貯まってから」って言う人って「投資やったことあるのかな」って思っちゃうんですよね。
高山 そこはわかんないけど・・・(笑)
頼藤 (投資を)やってないんじゃないかなって思っちゃう。やっていたとしても、すごい投資歴が浅いんじゃないかなって思っちゃう。少ない時からやらないで、いつやるんだよ!って感じ。それでたくさん(お金が)貯まるって保証も無いじゃないですか。、給料が右肩上がりじゃないんだから。
高山 それはそうだけど、それ私に言われてもね(笑)。なんて言っていいかわからないんですが・・・。
頼藤 まあ(笑)
高山 だから私も(年収)300万円台の人から、(投資を)やった方がいいって話をしているんですけど。
頼藤 僕もそう思います。だから少額で良いんですよ。1000円からでもやった方がいいと思うんです。1000円からでもやると、どういうふうに値動きがあったのか見ますから。
高山 あのね、60歳とか65歳で退職金もらうじゃないですか。でね、失敗する人は今まで投資した事が無い人なんですって。まとまった金額をいきなりもらって、よくわかってなくて、金融機関に言われるままに〇〇投資信託みたいなもの(を買ってしまう)。
頼藤 (〇〇は)毎月分配型(笑)
高山 バーンと買っちゃって・・・「あれ?」みたいな。
頼藤 手数料が結構高いんですよね。購入時に3%とられて、信託報酬も毎年3%くらい。つまり、例えば1000万円をバーン!って投資すると、買った瞬間にまず30万円を払うんですよ。そして毎年30万円を取られ続けるっていう感じです。すごくないですか、これ?この説明なしに「お勧めです!」「これ、皆買ってます!」「人気です!」って言われて、「皆が買っているんだったら・・・」って買っちゃう。でも人気なのは、売っている人がそれしか売っていないから、売れ筋ランキングのトップになっているだけなんですよ。
高山 金融機関が儲かる仕組みのものを売っているってことですね。
頼藤 これはビジネスと言えばそういうものですから、買う人も「そういうビジネスなんだな」って解った上で買っているのなら、何も文句は無いんですけどね。
高山 大切な退職金を失わないためにも、若いうちからある程度練習(が必要)というか。
頼藤 そう、若いうちから。そして年収が低いうちからやっておくって事ですね。そこで経験を積んでおくからこそ、ある程度まとまった金額が入った時に投資に活かせるんですよ。
高山 そうなんですよ。そういう事だと思いますね、見ていると。
頼藤 そちらの方が僕は意見として良いし、そう書いているFPとかお金の専門家の方が、説得力があるなって思うんですよね。文章みただけで「あ、すごい投資をやっているな」って思っちゃいますね。だからその・・・これは何度も言っていますけど、情報を発信する人がどういう経緯で言っているのか、実績を確認したり、聞いたりして頂きたいと思います。・・・でまあ、僕たちはバリバリ投資をやっていますんで。
高山 あはは(笑)
頼藤 僕は新入社員の時から、すごく積極的にやっていましたから。
高山 損も大きいですけどね。
頼藤 損もしましたよ。でも損しないとどれくらいリスクとって、どれくらい損するか、加減がわからないと次に行けないですよね。
高山 私もFXとかやっていますが、リスク管理こそが全てじゃないですか。どこまでやったらリスクとれる・とれないってさじ加減がやっていくうちにわかりますもんね。
頼藤 リスク管理も大事なんですけど、「ここでリスクをとらなきゃいけない!」っていう時を逃しちゃいけないですよね!
高山 それはありますよね。それも資金管理。だって(お金を)飛ばしちゃったらしょうがないから。
頼藤 だからね、アベノミクスの時になぜみんなやらなかったのかって思いますよ。あそこでやればみんな大金持ちになったのに。“たられば”言ってもしょうがないんですけど・・・でもアベノミクスが始まる前からやっていたら、「こういうタイミングがあるんだな!」って、みんなドカーン!と行けたと思うんです。
高山 確かに。
頼藤 そういう風に大きく相場が動く時って、後乗りでも行けるんですよ。それを“コバンザメ投資”って呼ぶんですけども。
高山 しばらくはトレンドが続きますもんね。
頼藤 長いものに巻かれる投資は大事ですよ。
高山 大事ですよ!私、株は完全にコバンザメ投資ですもん。
頼藤 “長いものに巻かれる”っていうのは、投資信託とかの人気商品に巻かれちゃダメなんですけど、トレンドに乗るのが大事ですね。
高山 そうそう。
頼藤 ということで、年収500万円の人たちは、(年収)300~400万円の時から(貯蓄や投資を)やっていて、それなりに毎月の貯蓄額が増えることになるので、より積極的な投資にチャレンジして良いんじゃないかと(思います)。株とかFXとか。
高山 そうですね~。
頼藤 仮想通貨も良いと思いますしね。気を付けて欲しいのは、浪費が増えてしまうから、そこは予算を決めて・・・「ストレス発散に使うお金はここまでだよ!」って決めるのが良いのかなと。・・・そんなところでしょうか。
高山 そうですね。
頼藤 今回は(年収)300万円・400万円・500万円ということですけども、600万円以上の人たちはどうすればいいですか?
高山 600万円の人達は“自分たちが高給取りだ”って意識を捨てることです。
頼藤 おお!何故!?
高山 (年収600万円の方が)たくさんお客様にいるんですけど、意外に貯蓄できていないんですよ。高給取りって意識が、すべての品目においてちょっとずつ高くなるって言う。さっきの成城石井もそうだし、洋服もそうだし。
頼藤 なんかね、年収600万円以上になると「取り返せる」って思っちゃうんですよ。いつでも、(どんなにお金を)使っても。それが甘いんですよね。
高山 昔は給料が右肩上がりだったから良いんだけど、今は昔とは時代が違うので。
頼藤 (更に)残業規制が入って、一気に年収が下がる人が増えて。残業頼りに家計を運営していた人も苦しんでいると。そう簡単に生活のレベルを下げるのは難しいので。
高山 そう。上げるのはいいけど下げるのはキツイよね。
頼藤 取り崩すことが増えてきちゃってカツカツっていう状態。慌てて副業やっても、そんなに簡単に稼げるわけでもないので・・・なかなかね。今のうちに準備しておけば、投資歴も長くなりますからね。新入社員から投資を始めたら30歳時点では8年もやってますから。だいぶ良いですよね。
高山 良いですね。
頼藤 ・・・というわけで、皆さんもぜひ行動して(頂きたいと思います)。自分らしい人生を送るためのツールとして、お金は必要ですから。お金が無いと、(人生の)選択肢が狭まっちゃいますから。お金があることで選択肢が増えるというところもあると思いますので。ぜひ貯蓄も、毎月の投資も続けて頂ければと思います。
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Mocha編集部員T お金の知性を身につけるべく日々奮闘する台湾在住の女性編集部員。
『Mocha(モカ)』では、ひとりでも多くの女性がお金の知性を身につけ、自分らしい人生を送れるよう、マネーやキャリアに関する、旬な話題、著名人のインタビュー、お得な情報などを独自視点でお届けしています。
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