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25/06/10

資産運用・経済

2025年「波乱相場」でも新NISA始めていい?売る時に暴落していたらどうする?

2025年「波乱相場」でも新NISA始めていい?売る時に暴落していたらどうする?

2025年、トランプ大統領の関税政策により株式市場が波乱相場となっています。2025年2月19日に6,144ポイントまで上昇していたS&P500指数は、トランプ大統領が相互間税を発表した4月2日から4月8日にかけて20%近くも下落しました。

その後、一部の関税政策の延期や他国との交渉により相場は多少回復し安定しましたが、まだまだ油断はできない状態が続くと考えられます。

「新NISAを始めたい」と思っていた方の中にも、この波乱相場を目の当たりにして「このタイミングで始めていいのか?」「今始めるのは怖い」と不安を感じている方は多いでしょう。トランプショックで株式市場が波乱相場の中、新NISAを始めてよいのでしょうか?

今から新NISAを始めても大丈夫!長期でじっくり積み立てよう

結論から申し上げますと、波乱相場の今から新NISAをスタートしても問題ありません。

1880年頃から現在までのS&P500チャートを見ると、これまでに何度も株価の下落はありましたが、毎回必ず回復し、長期的には右肩上がりで上昇し続けています。

●S&P500チャート(1871年~2025年)

Multplより引用

過去のデータを見ると、暴落相場は永久には続かないことがわかります。気長に長期運用し続けていれば、いずれ大きな株価上昇が期待できるでしょう。

ここで注意したいのは、近いうちに使う予定のあるお金は新NISAに入れないこと。相場は暴落し続けることはなく、いずれ回復しますが、回復までに何年も時間を要することがあります。

しばらく使い道のない資産であれば、株価が暴落しても回復まで気長に待つことができます。しかし、近いうちに使う予定があるお金を投資に回してしまうと、価格が戻る前に売却して引き出さねばならないため、もったいないでしょう。

新NISAは思い立ったときにすぐ始めるのがおすすめ

また、2023年までの旧NISAは非課税期間が5年間(一般NISA)・20年間(つみたてNISA)で、5年(20年)を過ぎると得た利益に税金がかかってしまうため、始めるタイミングや売却するタイミングを考える必要がありました。

しかし、2024年からスタートした新NISAでは非課税期間が無期限となったため、いつまでも持ち続けていても課税されることはありません。

このメリットを活かし、思いたったらすぐ新NISAを始めることをおすすめします。始めるタイミングが早ければ早いほど、長期運用につながり、資産を大きく増やせる可能性が高まるためです。

初心者は積立投資がおすすめ

「そうはいっても、いきなり新NISAで大きな金額を投資するのは怖い」という方は多いでしょう。特に初心者の方は、投資を始めた直後に株式が急落してしまうと、精神的苦痛を感じ「もうこんな思いはしたくない」と二度と投資をしなくなってしまうかもしれません。

そんな初心者の方におすすめなのが「積立投資」、つまり、毎月少額を同じ金額ずつ積み立てていく」方法です。

投資は「価格が安い時に購入して、高い時に売却する」ことで利益を得るものですが、「今は価格が安い時なのか、それとも高い時なのか」「今後価格は上昇するのか、それとも下落するのか」は、誰にも分かりません。

毎月同じ金額ずつ積み立てて購入する方法であれば、自然と株価が安い時に多く購入でき、株価が高いときは少ししか購入しないことになります。株価下落時はたくさん購入できるチャンスですし、将来株価が上昇したときに大きな利益が期待できます。

一度に大きい金額を投資するのは怖くても、少額ずつであればハードルが下がりますし、投資を始めたタイミングで暴落があってもダメージが少ないでしょう。

売却するときに暴落していたらどうする?

「波乱相場でも新NISAを始めてよい」と説明してきました。では、積み立ててきた資産を将来売却しようとしたタイミングで、今回のような株価暴落が起きてしまった場合、どうしたらよいのでしょうか。せっかく時間をかけて増やしてきた資産が、最後に大きく減ってしまうのは悲しいですよね。

暴落していた場合の解決策は「一度に全て売却しない」ということです。老後の生活費のために新NISAで資産を積み立ててきたのであれば、直近数ヶ月分の生活費分のみ都度取り崩して、残りの資産は引き続き運用を続けましょう。

先ほども述べたように、暴落相場はいつまでも続くわけではなく、いつか回復します。すぐに使うお金以外は、引き続き運用を続け、相場回復を待つのがよい選択肢でしょう。

資産を長持ちさせたいなら、年に4%ずつ売却するのがおすすめ

アメリカの大学で行われたとある研究によると、資産のうち米国株の割合が半分以上の場合、資産を毎年4%ずつ売却していっても、残りをそのまま運用していけば資産が目減りしないとのことです。

例えば、コツコツ積み立ててきた資産が老後を迎えたときに3000万円になっていたとしましょう。3000万円の4%は120万円ですから、年間120万円、つまり毎月10万円ずつ売却して現金化していき、残りはそのまま運用していけば、理論上は資産を減らさずに生活できるということになります。

このように、投資は売却するときも定期的に少しずつ売却することで、暴落リスクから資産を守ることができます。

楽天証券やSBI証券などのネット証券では、保有している投資信託を自動で毎月少しずつ売却して現金化する定期売却サービスを利用できます。楽天証券では保有資産のうち毎月何%を売却するか決められる定率売却と、毎月決まった金額分を売却する定額売却が選べます。またSBI証券は本稿執筆時点(2025年5月23日)では定額売却のみですが、2025年中に定率売却にも対応予定です。

新NISAは思い立った時が始め時

今回は、波乱相場でも新NISAを始めてよいことや、その理由を解説しました。

これまでに相場の暴落が永久に続いたことはなく、いずれ回復し、さらに成長を続けています。できるだけ長期間投資を続けるためにも、思い立ったタイミングで新NISAを始め、時間をかけてコツコツ積み立てていくのがおすすめです。

また、売却時も一度にすべて売却するのではなく、使う分だけ少しずつ取り崩すことで、資産を長持ちさせることができるでしょう。

木下七夏 Webライター

大学卒業後金融機関に勤め、個人のお客さま向けの営業を担当。退職後にFP2級を取得し、フリーライターに。FPで学んだ知識や金融機関勤めの経験を生かして、生活にまつわるお金の疑問を分かりやすく噛み砕いて解説する記事を作成している。

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