25/06/05
お金持ちがまったく節約しない7つのお金

お金を貯めるためには、節約が欠かせません。さまざまなものが値上がりするご時世に、多くの人が食費や日用品、 保険料などの出費を抑えているのではないでしょうか。ただ、お金持ちと貧乏人の節約には、実は決定的な違いがあります。
今回は、貧乏人が節約するのに、お金持ちが節約しない7つのお金を紹介します。お金持ちだけが知っている、賢い節約の秘訣を見ていきましょう。
お金持ちが節約しないお金1:時間に関するお金
お金持ちは、時間もお金と同じくらい大切な資産だと思っています。時間はお金で買うことはできませんが、お金で時間を節約することは可能です。
たとえば共働き世帯の場合、どうしても家事の負担は大きくなります。そこでお金持ちは、家事代行サービスやハウスクリーニングサービスを利用したり、食事の宅配を利用したりすることで、自分の時間を節約することができます。
最近ではテクノロジーの進化によって、時間の節約手段はますます多様化しています。ロボット掃除機やスマート家電、アプリによるスケジュール管理、タスク管理サービスの活用によって、煩雑な作業や意思決定の負担を減らすことができます。また、お金持ちは面倒な作業や単純作業をアウトソースすることにもお金を惜しみません。それにより、空いた時間を読書や学習、クリエイティブな活動に充てることができるのです。
さらに、お金持ちはスキルアップのための勉強や資格取得に時間を費やします。将来の収入アップにつながる可能性があるからです。
たとえばビジネススクールへの通学や、オンライン講座の受講、パーソナルコーチを付けるといった支出も、お金持ちにとっては「時間と生産性を買う」選択のひとつです。
つまり、お金持ちは将来の利益につながる活動に積極的に時間とお金を投資することが重要だと考えているのです。
お金持ちが節約しないお金2:健康に関するお金
健康も人生における重要な資産の一つです。
お金持ちは、健康でいることも将来のお金や時間の節約であると考えています。
もしも病気になってしまったら、医療費がかさむだけでなく、仕事にも支障をきたすことも考えられます。
そのため、お金持ちは日頃から健康的な食生活を心がけ、定期的に運動し、十分な睡眠をとるようにしています。
食費を削減して、毎日同じものを食べてばかりいると栄養のバランスが取れません。
お金持ちは健康に投資することで、病気のリスクを減らし、長期的に医療費を節約しているのです。
お金持ちはサプリメントやオーガニック食品への支出、定期的な人間ドックや歯科メンテナンスといった“予防医療”にも積極的です。病気になる前に対策を打つという意識が強く、健康診断の結果に基づいた生活習慣の改善も当たり前のように行います。
また、お金持ちはメンタルヘルスにも投資する傾向が見られます。パーソナルトレーナーやヨガインストラクターに依頼して心身のバランスを整えたり、ストレス解消のためのレジャーや自然体験をしたり、意識的にお金を使っています。
お金持ちにとって、健康への投資は「自分という資本を守るための防衛費」として位置付けられているのです。
お金持ちが節約しないお金3:教育に関するお金
お金持ちは、教育は単なる消費ではなく、将来への投資と考えています。質の高い教育を受けることで、高いスキルや知識を身につけることができ、その結果、高収入を得られる可能性が高くなります。
これは何も子どもだけに限ったことではなく、自分自身に関しても同じことが言えます。資格を取得することで収入のアップが期待できたり、より高収入の仕事に就いたりすることもできます。さらに、お金持ちは知識を活かして副業をすることもできます。より多くの教育を受けることで、収入アップや転職、独立開業といった活躍の選択肢を広げることができるのです。
また、お金持ちは常に新しい知識や技術を学ぶことで、自らの市場価値も高め続けています。たとえばビジネス書や専門書への投資、語学スクールや最新スキルを学べる講座への参加はなどです。子どもの教育についても、学校外での学びや体験に積極的にお金を使います。お金持ちは、留学や探究型学習、アートやスポーツなど多様な経験を通じて、柔軟で創造的な思考力を養うことを重視しています。
お金持ちが節約しないお金4:経験に関するお金
お金で買えるものは、いつかなくなってしまいます。しかし、経験を通して得られる知識、や成長、思い出は、一生私たちを豊かにしてくれます。たとえば、海外旅行を通して異なる文化に触れたり、新しいスキルを習得したり、ボランティア活動に参加したりすることで、視野が広がり、自分自身を成長させることができます。
節約は大切ですが、貴重な経験を逃してしまうほどの節約はもったいないですね。海外旅行に行きたいのに旅費を節約してばかりだと、一生その夢を叶えることができないかもしれません。貴重な経験にお金を払うことは、決して無駄ではありません。むしろ、自分自身への投資であり、将来的に大きなリターンをもたらしてくれる可能性があります。
お金持ちは経験を通じて得られる“人間としての厚み”にも価値を感じています。たとえば芸術鑑賞、一流レストランでの食体験、講演会やワークショップへの参加など、五感や思考を刺激する場には積極的に出向きます。それらの体験が新しい発想や人脈につながり、思わぬビジネスチャンスを生むことも少なくありません。
お金持ちが節約しないお金5:人間関係に関するお金
お金持ちにとって、人脈は単なる交友関係ではありません。ビジネスチャンスを掴んだり、必要な情報を手に入れたり、困難を乗り越えたりする上で、かけがえのない存在となるからです。
もちろん、お金だけでは人間関係を構築することはできません。しかし、お金持ちは時間や労力を投資することで、信頼関係を築き、強固なネットワークを構築することができます。また、家族や友人との時間も大切な人間関係です。
いくら仕事で成功したからといっても、家族や友人との関係がうまく行っていなければ、大きなストレスにもなります。人間関係はお金では買えませんが、お金を使うことで築くことはできるのです。
お金持ちは、会食や贈り物、お礼やお祝いなど、関係を円滑に保つための支出を惜しみません。また、人の集まる場所へ積極的に参加することで、良質な縁を広げていく努力もしています。お金は信頼を築くために投資すべき資源と捉えているのです。
お金持ちが節約しないお金6:テクノロジーへの投資
時間や労力の削減、生活の質の向上のために、お金持ちは最新のテクノロジーに積極的にお金を使います。たとえば、スマートホーム機器やAI家電などを導入することで、日常のストレスを減らし、意思決定や作業を効率化しています。また、お金持ちはタスクやスケジュール管理のデジタル化、オンラインサービスの活用などにより、煩雑なルーティンを手放すことで、自分の時間を創出しています。結果として、得られた時間を自己成長や家族との時間に充て、精神的な豊かさを高めることにつながっているのです。
お金持ちが節約しないお金7:ストレス軽減のためのお金
日々のストレスを減らすことは、健康や生産性に直結します。お金持ちは、ストレスを感じる場面をできる限り減らすために、あらゆる面で環境整備にお金を使います。たとえば通勤時間を短くするために職場の近くに住む、並ぶ必要のないVIPサービスを利用する、混雑を避けるために平日にレジャーを楽しむといった行動です。これらは単なる贅沢ではなく、精神的な余裕を得るための合理的な選択なのです。
節約に長期目線を取り入れよう
貧乏人は限られた収入の中でやりくりするため、どうしても細かい出費を見直して削減することに意識が向きがちです。一方、お金持ちは将来への投資や自己研鑽にお金を惜しみません。そのため、一見節約をしていないように思える出費も、長期的な視点で考えると、節約になっていることもあるのです。つまり、お金持ちと貧乏人ではそもそも節約という言葉の意味が異なっているのです。
多くの人は節約=倹約という固定観念を持っていますが、お金持ちは節約=未来への投資という思考を持っています。目先のお金の増減といった「短期目線」ではなく、将来大きく自分に返ってくるようにとの「長期目線」で節約を考えます。お金持ちのように、節約にも長期目線を取り入れることで豊かで自由な人生の第一歩を踏み出すことができるでしょう。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー

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