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20/08/26

家計・ライフ

意外と多い「サブスク貧乏」 定額サービス見直しで2万円減る

スマホのアプリやインターネットサービスが広がるなか、サブスクは多くの人が利用しています。少額で気軽に利用できるのであちこち登録しがちですが、あらためて確認すると使っていないものや登録したことすら忘れているサブスクもあるはずです。今回は、サブスク断捨離することで固定費の見直しをすることを検証します。

定額で使えるサブスクのサービス

サブスクとはサブスクリプションの略で、「一定期間、定額で○○し放題」のサービスのことを言います。身近なものでは、スマホで音楽聞き放題、動画見放題、ゲームし放題などがイメージしやすいでしょう。

10年前にはほとんど聞いたことがなかった言葉ですが、近年あらゆるサービスに広がりを見せています。
たとえば東京の「コーヒーマフィア」は、テイクアウトのドリップコーヒー1杯480円が月3000円で1来店1杯まで飲み放題というドリンクサブスクを実施。オンラインショッピングモールSubscでは、月2160円で「For meご褒美セット」としてGODIVA商品セットが届くサービスもあります。また、トヨタの「KINTO」では新車が月定額料金で乗り放題に。サブスクのジャンルは配信サービスだけにとどまらず多岐にわたっています。

サブスク断捨離で負担を減らそう

スマホがあればサクッと申し込みできる配信サービス系サブスクは数百円のものが多く、気軽に登録しがちです。しかし、それゆえに気がつくと毎月サブスクに支払う金額が固定費のように積み重なり、結構な金額になっていることも少なくないのです。「ちりつも」でも年間を通せば負担は大きくなります。

そこでぜひ取り組んでほしいのがサブスク断捨離です。
断捨離するサブスクを選ぶポイントは3つです。
・はじめは使っていたが、使わなくなってきた
・少額だからとたくさん入ってしまい、管理できなくなった
・「1ヶ月無料」などで軽い気持ちで入ったが、そのまま放置して有料にしてしまった
このようなサブスクはないかピックアップしていきましょう。

月300円のサブスクを断捨離するだけで年間3600円の節約になります。まずは自分がどのようなサブスクを利用しているか洗い出してみましょう。系統別に洗い出していくとわかりやすいので、具体例をあげていきます。

●①配信サービス(音楽・動画)

Spotify、LINE Music、Apple Musicなどの音楽配信サービス、Amazonプライムビデオ、TSUTAYA TV、Hulu、有料放送WOWOW、スカパーなどの動画配信サービスがあります。元をとるだけ観たり聴いたりできているかチェック。筆者はSpotifyのプレミアムプラン(月980円)を解約し、年間1万1760円の節約ができました。Spotifyでは無料でもランダムに音楽が聴けますので、それでいいと割り切りました。

●②ゲームし放題サービス

Apple Arcade、PlayStation Nowなどは、登録しておけば、ゲームがし放題のサービスです。こちらも、趣味として普段からプレイをしているのであれば残しておき、使っていないなら断捨離しましょう。

●③オンラインサロン

月額会員制のオンラインコミュニティが最近広がっています。キングコングの西野亮廣さんのサロンが有名ですね。また、勉強のためのオンラインサロンに登録したままの方もいるかもしれません。楽しんだり活用できたりしていなければ断捨離してしまいましょう。

●④ネット・アプリのオプションサービス

Amazonプライム、家計簿アプリのマネーフォワード、料理サイトCOOKPADなどの有料オプションサービスもサブスクのサービスのひとつです。しかし、そこまで利用しきれていないなら、費用対効果を考えて断捨離しましょう。
筆者はAmazonプライム(月500円・年間6000円)と乗換案内の乗換NAVITIME(月250円・年間3000円)を解約して合計9000円を節約しました。Amazonプライムは忙しくて観なくなったこと、乗換NAVITIMEは出張が少なくなったので使う機会が減ったことがその理由です。

●⑤定期購入している雑誌・商品

たとえば千趣会マンスリークラブは、毎月趣味で集めたいタオルやアクセサリーが送られてきます。30代40代の女性なら一度は登録したことがあるかもしれません。こうした商品が届くサービスや、定期購読にしている雑誌などもサブスクの一種です。きちんと使えているならもちろんいいのですが、そうでもないならば必要性を再確認しましょう。

●⑥やっていない自己研鑽

受け放題のオンライン英会話教室、スポーツジム、ヨガスタジオなど自己研鑽のために会員になってもやっていなければ無駄です。そのうち行くからと数カ月ほったらかしにしている人も多いようです。しかし、ほったらかしにすればその分損ですから、早めに断捨離しましょう。
筆者もスポーツジムに通っていますが、こちらはちゃんと通っていますので、断捨離しませんでした。

筆者は①+④=2万760円固定費を減らすことができました。
このような要領で、他にも利用しているサブスクを断捨離していきましょう。

まとめ

サブスクを利用すると、自分がもっと深く知りたい、利用したい、楽しみたいことを少額で楽しむことができるメリットがあります。しかし少額ゆえに気が付けば何に登録しているか管理しきれなくなり毎月の固定費が増えてしまうデメリットもあります。うっかり解約しそびれて課金されダラダラ放置もよくあるケースです。身の回りのカタチあるものだけでなく、無形のサブスクも一度すっきり断捨離して固定費を削減しましょう。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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