18/12/05
朝ドラ「まんぷく」から学ぶ、マネジメント力
インスタントラーメンを開発した夫婦の物語を描く連続テレビドラマ、「まんぷく」。
10月に放送が始まった同作では、青年実業家である夫を支える主人公・福子が発揮するマネジメント力が、ひとつの大きなテーマになっています。
今回は、マネジメント力がどのようなものなのかを、ドラマの出来事に絡めてご紹介します。
主人公・福子のマネジメント力で物事がうまくいく
「まんぷく」のあらすじで、主人公の福子は「究極のマネジメント力」を身につける、と謳われています。いったいどのような経緯でマネジメント力を身につけることになるのか、ストーリーを見てみましょう。
福子は夫の萬平と二人三脚でインスタントラーメンの開発を目指します。人並みならぬ情熱でさまざまな事業を手がけ、成功と失敗を繰り返してきた萬平。そして、そんな彼を支える福子は今までにない困難に直面していくことになります。
例えば、安定とは無縁の夫と娘の安定を願う母の間で板挟みにされながら子育てに追われる日々や、新しい事業の立ち上げに伴って担うことになった15人もの従業員を取りまとめる役割。これらを解決するために、福子には周りの人たちに気を配りながら調整する能力が求められます。
この「周りの人たちに気を配って調整」するための能力こそが、マネジメント力の大きな要素です。
マネジメント力とはどんなもの?
もう少し具体的に、マネジメント力とはなにかを見ていきましょう。
英語の「management」には「管理・経営」という意味があります。つまり、組織やチームを管理し、目標達成に向かって効率的に経営するための能力がマネジメント力です。似たような能力に「リーダーシップ」が挙げられますが、リーダーシップがメンバーの規範となってチームを引っ張っていく能力なのに対し、マネジメント力はメンバーのパフォーマンスを引き出すことや、そのための環境を整える、というニュアンスが強くなっています。
ドラマの中で福子は、困難を経てこのマネジメント力を磨き上げていきます。新事業の立ち上げのために知人に借金を頼みにいく。従業員の日々の食事の用意やそのための食費の工面をして、従業員たちが気兼ねなく働ける環境を作る。といったように、事業の成功を目指してチームをマネジメントしていくのです。もちろん、夫の萬平をそばで支えることもその一環です。
管理職などに就いているビジネスパーソンも、似たような役割を担っています。チームとしてのスケジュールを立て、メンバーの様子を観察し、適切なコーチングやフォローを行う。マネジメント力はリーダーに求められる能力ですが、全体を調整する、いわゆる「縁の下の力持ち」のような側面も持っていると言えます。
マネジメント力が身につくと、どんな場面で役立つ?
このように、マネジメントにはひとりで成果をあげるのとは違った能力が必要です。それでは、マネジメント力を身につけることで実際にどんなメリットがあるのでしょうか?
まずはもちろん、管理職としてのキャリアがひらけることです。ひとりで成果をあげることができたとしても、マネジメント力が不足していればチームを率いることはできません。また、この能力は取引先や上司の折衝や、部下とのコミュニケーションなどにも活かすことができます。
他にも、他者をマネジメントする経験によって、生活の向上や仕事の効率を高めるために自分自身をマネジメントする「セルフマネジメント」をより効率的に行えるようになることも挙げられます。
キャリアをひらくため、自分自身を高めるために、みなさんもぜひマネジメント力を身に着けてください。
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堀川 秋 フリーライター
東京都在住。WEBメディアの立ち上げ補佐やスタートアップ企業での自社サービス広報などを経験し、現在はフリーランスとしてライター活動中。「読んだあとすぐに実践できる・役に立つ」を心がけて記事を執筆している。趣味は水族館巡りとeSports観戦。日商簿記2級。
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