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17/01/23

キャリア

100年生きる時代の、生き方指南書「LIFE SHIFT(ライフシフト)」

世界保健機構(WHO)の統計によれば、日本は他のどの国よりも平均寿命が長く、また、国連の推計によれば、2050年までに日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込みだそうです。
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」[著者:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット]によると、2007年生まれの子どもの50%を上回る確率で107歳以上まで生きると予測しています。
今回は、本書を読み解き、100年時代の人生戦略を読者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

100年生きる時代は決して言い過ぎではない

平均寿命、健康寿命が伸び、人が健康に100年生きる時代が到来します。
過去200年のほとんどの期間、平均寿命は右肩上がりで延びてきており、本書でも述べている通り、そのスピードが弱まってはいません。
プロスポーツ選手の引退年齢が昔よりも延びているのは、お気づきでしょうか?

野球のイチロー選手やサッカーの三浦知良選手などが40代・50代の現役選手として有名ですが、もちろん個人の努力が大きな要因ではあると思いますが、それにしてもイチロー選手や三浦知良選手だけでなく、ひと昔前よりも40代・50代の現役選手が多いのは、昔よりも健康な身体を維持できるようになったからだと私は考えます。
70歳、80歳になっても、孫の運動会で徒競争に出てはしゃぐということは当たり前になるかもしれません。

-100歳生きることが当たり前になる-

決して言い過ぎではないでしょう。私たちは100年を生きるとした上で、どんな戦略で生きていくかを考える時期に来たのだと思います。

100年時代では、65歳引退は難しい

長寿化の要因はいろいろあり、健康志向になっていること、必要な栄養が簡単に取れるようになっていること、所得状況の改善、医療の進化などが挙げられます。
「より若々しく活動する時間が増える」ということは、嬉しいことですよね。
でも読者の中には、長寿化することに対してネガティブな感情を抱く方もいることでしょう。
その原因になっている代表的なものは、ズバリ、引退以降のお金の問題ですね。

本書では、1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンという3世代の架空のモデルを登場させ、それぞれの人生をたどりながら「65歳で引退」という働き方への問題提起をしています。

ジャックの引退期間は8年、つまり73歳で死去と想定、最低限必要な貯蓄率(手取りに対する貯蓄金額)は4.3%です。
ジミーの引退期間は20年、つまり85歳で死去と想定、最低限必要な貯蓄率は17.2%です。
ジェーンの引退期間は35年、つまり100歳で死去と想定、最低限必要な貯蓄率は25%です。
ジェーンの世代は大変です。私のもとにマネー相談に来られるお客様を見ても、手取りの2割を貯蓄できない人が多いのが事実です。25%はハードルがかなり高い。70〜85歳まで働き続けるのは避けられないと考えます。

本書の分析で重要視しなければならない点は2点あります。
(1) 「最低限必要」という言葉。旅行などのレジャー費など贅沢に対するお金は考慮せず、老後の生活資金の蓄えしか考慮していない点。
(2) 運用利回りを3%としている点。

(1)は、ゆとりある老後を迎えるためにはさらに貯蓄率を高めなければなりません。あまり高めすぎると現在の生活が我慢に我慢を重ねる生活となり、つまらないものになります。とすると65歳を過ぎても働き続けるのは必然になってきます。
(2)ですが、日本人の多くが資産を定期預金においており、一部の方しか投資を行っていない状況です。本書では運用利回り3%を想定していますので、定期預金0.01%とした場合、ジェーンが65歳で引退する場合、50%以上貯蓄をしなければならないことになります。

どうせ「長く働く」ならば、いかに楽しむかが重要

ウォーレン・バフェットのような人でもない限り、資産運用だけで100年時代を生き抜くお金を稼ぐのは難しいでしょう。
そうすると、必然的に「長く働く」ことになります。引退年齢が70〜85歳になったとすると、働く期間は50〜60年です。想像しただけでも嫌ですよね。

でも、発想を変えて、どうしたら「働く」を楽しむ生活を続けられるかを考えませんか。
そのためには、自分についてよく知ること、10年・20年後にどのような仕事があるか考えることが必要になってきます。仕事は、ロボットや人工知能に代替されにくい能力が発揮できる仕事を選んでいく必要があります。人間ならではのスキル、共感能力、創造性、柔軟性、敏捷性、コミュニケーションなどを生かした仕事です。
楽しめる仕事に就き、働き方も週3日で働くなど、身体や精神的に無理なく働ければ、「働く」とうまく付き合うことができます。

お金に換算できない、「見えない資産」を増やそう

本書で一番伝えたいこと、それは「見えない資産」を増やそう、ということだと思います。
幸せに長く人生を生きていくためには、貯蓄、株、投資信託、債券、不動産、年金などの「金銭的資産」は必要ですが、お金に換算できない、スキル、知識、人間関係、評判、健康などの「見えない資産」を増やすことが重要と本書は伝えます。

私も「働く」を楽しみながら生きるためには、「見えない資産」をつくることは今後のテーマになってくると思っています。
本書が気になった方は是非ご一読ください。

100年時代をどう生きていくか。
国や企業に頼らず、自分の頭で考え、行動することが一番です。
まずは「見えない資産」づくりを一緒に始めてみませんか?

画像:「LIFE SHIFT(ライフシフト)」
著者:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット

Profile yorifujitaiki

頼藤 太希 (株)Money&You代表取締役社長/マネーコンサルタント

日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。執筆、書籍の出版・監修、講演などを通じて日本人のマネーリテラシー向上に努めている。趣味は旅行、テニス、ダーツ、映画、ゲーム、漫画、読書、B級グルメ探し。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)など多数。
FP Cafe運営者

M 212

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