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19/02/15

家計・ライフ

共稼ぎは最強の老後資金対策! 厚生年金をダブルで受け取る夫婦の落とし穴は?

メットライフ生命の「老後を変える全国47都道府県大調査(2018年)」によれば、老後に不安があるか?という問いに対して、「不安」「やや不安」を合わせた「不安あり」の人は、20代でも83%、30代で86%でした。
これは、公的年金だけでは、老後の生活費が足りないという記事を読んだり、将来的に年金制度が崩壊するなどと思っていたりするからではないでしょうか?

では、公的年金だけでは、本当に老後の生活はできないのでしょうか?
たしかに、高齢者が増えて、それを支える若者が減っています。公的年金の支給額が減るのも心配です。また定年後の生活に備えて、老後資金を貯めるのも大切です。
だからと言って、20代・30代に40年後・50年後の生活費を心配して、過度に切り詰める必要はありません。
じつは老後の生活費をそれほど心配する必要のない、シンプルな解決法があります。

老後資金を用意する簡単でシンプルな方法は「共稼ぎ」

昨今「老後資金は1億円必要だ」などと、よく言われています。実際、人は長生きになっていますので、1億円でも、足りないかも知れません。
しかし、いまから1億円を貯蓄しようとするのは、現実的ではありません。
20歳から65歳まで45年間働いて、65歳から95歳の40年間の生活資金を確保しようとするのには、そもそもムリがあります。

それを解決するには、公的年金をうまく活用する方法しかありません。
とはいっても、公的年金だけでは受給金額が少なくて生活ができないと言われています。
では、どうすればいいのでしょう?
そのためには、結婚をして夫婦共稼ぎをすればいいのです。
「えっ、それだけでいいの?!」と疑問に思う方もいると思いますが、それがもっとも簡単でシンプルな解決法なのです。

共稼ぎはダブルの厚生年金が受け取れる! 年に約360万円

厚生年金の受給の平均月額は144,903円です。夫婦で共稼ぎの場合ならば、ダブルで受け取れるので月額30万円くらいになります。年収にすると約360万円です。

生命保険文化センターの調査では、老後の最低日常生活費は月額約22万円で、ゆとりのある老後生活費は平均34.9万円です。
月額約30万円というのは、ゆとりのある生活費とはいえませんが、なんとかなる収入になります。
それに、それぞれに退職金が出るとしたら、これもダブルになります。退職金は会社によってそれぞれ違うのでいくらとは言えませんが、大手企業ならば2000万円、中小企業で1000万円ぐらいが平均です。

これがダブルででると、老後資金としては少し安心ができる金額です。65歳で受け取れる年金を繰下げ受給すると受給額が42%増額されます。
もし、夫婦2人とも70歳まで繰下げ受給をすると受給額は、月額42万6000円になります。
これだと、ゆとりのある老後生活が過ごせるようになります。

ダブル厚生年金の落とし穴に注意を!

では、夫婦2人暮らしの老後生活の落とし穴は、何かというと、配偶者の死亡です。
配偶者が受け取っていた基礎年金、厚生年金がなくなってしまいます。遺族厚生年金があるのですが、遺族年金は厚生年金の4分の3です。しかし、厚生年金を受け取っているので厚生年金の受給額が減額になります。結果、遺族厚生年金は受け取れないということになります。

2人暮らしが、1人暮らしになったからと言って食費や生活費、住居費が半分で暮らせものではありません。
たとえば、夫婦あわせて月額30万円の年金を受け取ったとすると、それが月額15万円になってしまうのです。こうなると生活が、厳しくなります。この場合には、支出の見直しが必要かも知れません。

理想的な老後資金の準備は、公的年金だけでまかなえる生活費に変えること

配偶者の死亡というのは、経済的にも精神的にもこたえるものです。経済的なものを補うには、老後資金が必要になってきます。そのための貯蓄はある程度は必要です。
私の考える老後資金の理想的な準備の仕方というのは、次のような考え方です。
老後の生活費は、公的年金を使って毎月の収支を同じにするようにします。

貯蓄で持っているお金は、旅行などのレジャー費に使います。また、もしも介護が必要になったときや、配偶者の死亡によって収入減になったときの備えの資金としてとっておきます。
なにはともあれ、夫婦共稼ぎの人は、夫婦仲良く長生きをするのが、もっともいい老後資金の準備の仕方だと確信しています。

長尾 義弘 NEO企画代表

日本ファイナンシャルプランナー会員(AFP)
大学卒業後、出版社の編集部に勤務。何社かの出版社を渡り歩き、何冊かのベストセラーに携わる。その後、1977年にNEO企画を設立。2004年に2級FP技能士を修得。現在、日本ファイナンシャルプランナー会員(AFP)。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。若干オタクが入っているほど経済とアニメが好き。著書・監修は、「金持ち定年、貧乏定年」(実務教育出版)、「別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』」(宝島社)、『保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社)など多数。

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