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16/04/29

相続・税金・年金

特産品がもらえ税金も控除!? 「ふるさと納税」の魅力とは

高級肉に魚、ブランド米、新鮮野菜…など、各自治体の特産品がもらえる上に、税金まで控除される「ふるさと納税」。しかも、自己負担が2,000円で済んでしまうというのですから、かなりお得な制度といえますね。また、今年から使い勝手がさらによくなり、利用者数も急増しています。そこで、今回は、今大注目のふるさと納税の魅力をご紹介します。

そもそも「︎ふるさと納税」って何?

2,000 円の負担で全国から豪華な特産品がお取り寄せできる上に節税もできるとあって、今大人気の「ふるさと納税」。テレビや雑誌などのメディアで取り上げられているのを見て、興味をもったけど、いまいちよくわからないという人も少なくないことでしょう。

そもそもふるさと納税とは、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是正を推進するための新構想として、2008年に創設された制度のこと。「ふるさと寄付金」ともいいます。
納税という言葉から税金を納めるイメージがありますが、自分が選んだ自治体に直接納税するわけではありません。納めるのは税金ではなく、実際には「寄付金」です。寄附のお礼として、各自治体から特産品がもらえるのですが、その内容は、豪華そのもの。普段の食卓ではなかなか見られないような、高級和牛や魚、フルーツ、お酒といった食品から家電、温泉感謝券、金券にいたるまで品揃えも多岐にわたっています。この特産品目当てにふるさと納税を行っている人も少なくありません。

実質2,000円負担で本当に済むの? 自分の寄付金の限度額を知ろう

2,000円の実質負担で豪華特産品がもらえるというのが、この制度のウリですが、なぜ実質2,000円ですむの?と疑問に思う人も多いことでしょう。

2,000円の負担だけで済むためには、ふるさと納税をやる前に自分の寄附控除の対象となる限度額(=寄附目安額)を知っておくことが大切です。というのも、ふるさと納税は、基本的にいくらでも寄附することができますが、寄附をした分だけ無制限に税金が安くなるわけではありません。控除額には限度額があります。昨年よりふるさと納税に対する控除額が約2倍に増額されたので、控除額のざっくりとした目安は住民税の約2割。例えば、4万円寄附をした人は、自己負担の2,000円をのぞいた3万8000円分が所得税から還付、住民税から控除されます。
上限額を超えて寄附した場合には、全額自己負担になります。つまり、自己負担額が2,000円で済むように、限度額ギリギリの金額を寄附するのが、最も効率がよいといえるでしょう。

限度額は、年収、単身世帯か夫婦世帯か、子どもがいるかいないか、子どもの年齢、などによって1人1人違いますので、総務省がサイト上「ふるさと納税など個人住民税の寄附金税制」で配布している専用エクセルを利用して調べてみるとよいでしょう。



いよいよ申し込み! 面倒だった確定申告が条件付きで不要に

今までお話ししたようにふるさと納税はとても魅力的な制度ですが、実際に申し込むにはどうしたらよいのでしょうか?

ふるさと納税をしようと思ったら自治体のホームページやふるさと納税ポータルサイトなどを見て、ふるさと納税に関する情報を集め、どこの自治体に寄附するのかを選びましょう。寄附する自治体が決まったらいよいよ申し込みです。申し込みは各自治体のホームページやポータルサイトなどから直接申し込みフォームに入力して申し込む方法や、申込書をダウンロードして郵送で送る方法、電話、FAXなど、様々な方法があります。利用しやすい方法を選びましょう。納付書には、銀行振込やクレジットカード、現金書留や現金持参など、自治体が指定する支払い方法が記載されているので、その方法で寄附を行いましょう。

ふるさと納税は寄附をしたら自動的に税金が安くなるわけではありません。ふるさと納税を行った場合、2014年までは、「翌年の税金を安く」するために寄附の翌年に必ず「確定申告」を行う必要がありました。
しかし、2015年からは「年間5自治体まで」という条件付きで、確定申告を行わなくても翌年の税金にふるさと納税分の控除を適用してくれる「ワンストップ特例制度」が制定されたので、より便利になっています。ワンストップ特例制度を利用する場合には、申し込み時に申請し、後日必要書類を提出します。

ますますオトクで便利になったふるさと納税、気になる方はぜひ、ふるさと納税のポータルサイトなどをチェックしてみてください!




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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー

(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue

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