16/12/01
お得な「ふるさと納税」をさらに賢く活用する4つのポイント
ふるさと納税とは、ある自治体に寄附をすることで、税金も安くなる上に、地域への貢献もできて、かつ、そのお礼に豪華な返礼品の数々がもらえます。
寄附する先は、自分の好きな土地を選べるのもいいところ。出身地をはじめ、思い出深い旅先でもいいし、これから行ってみたいところでもいいし、もちろん返礼品の豪華さで選ぶのでもOK。
寄附する充実感、返礼品を選ぶ楽しさ、どちらも味わえるのが「ふるさと納税」です。
ふるさと納税の返礼品を「お歳暮」や「プレゼント」として活用
ふるさと納税の醍醐味といえば、豪華な返礼品。
有名なのは、高級ブランド肉、港直送の新鮮魚、高原の採れたて野菜、厳選素材のスイーツ、ハムやベーコンなどの加工品、日本酒やビールなど。
さらに調べてみると、炊飯器やコーヒーメーカーなどのおしゃれ最新家電、また名湯として知られる温泉地の宿泊ギフト券まで、その種類は実にさまざま。
個人的に返礼品のオススメは、草津温泉で使える「くさつ温泉感謝券」、湯河原温泉で使える「宿泊ギフト券」です。
写真:頼藤太希
また、女性にとってうれしいのは、高級エステチケットから美顔器、スキンケアにハンドクリームといったビューティ女子のためのきれい度アップアイテムもラインナップされています。
徹底的にお得にこだわるなら「還元率」に注目
5000円もしくは1万円の寄附で特産品ひとつとしている自治体が多いようです。最近では3000円の寄附で地元の特産品が味わえる体験パックを体験できたり、10万円の寄附で1年間毎月特産品を届けてもらえたりする自治体もあります。
ところで、気になるのが「例えば1万円寄附したら、いくらの金額相当のお礼の品がもらえるのか」というところですよね。
1万円寄附して1万円相当のお礼の品がもらえるとは限りません。というのは、寄附金額と同額の品をお礼品として送っては、自治体からすれば寄附してもらった意味がないからです。
ですが、徹底的にお得にこだわるのであれば、現金に換算したときに金額の高いお礼の品を選ぶのは良いでしょう。
一般的には、1万円の寄附に対して、平均して3000円〜4000円相当の品が返礼されるようです。よって、1万円相当の寄附で半分の5000円相当の品がもらえれば、還元率は50%であり高いといえます。
先ほどご紹介した、草津温泉で使える「くさつ温泉感謝券」、湯河原温泉で使える「宿泊ギフト券」は還元率50%です。
とはいえ、たとえ3000円の返礼品でも、実質負担2000円で、2000円を超えるお礼の品をもらえるので、まさにノーリスク、ハイリターンといえますね。
クレジットカードのポイントを貯めて、そのポイントでふるさと納税
「楽天ポイントが貯まる」楽天カードや、「Tポイントが貯まる」ファミマTカードなどを利用することで、お得にカードのポイントを貯めることができます。
御礼の品によっては、楽天カード利用でポイント2倍、などのキャンペーンの対象になっていることもあります。
楽天ポイントとTポイントは、貯まったポイントをふるさと納税の支払いに使うことができるので、使えるポイントが多ければ、自己負担分はその分少なくて済みます。
仮に1万円の寄附を全て楽天ポイントで行った場合、実質支払いは0円でふるさと納税ができる上、還元率が1%なので、100ポイントつきます。
さらに、ふるさと納税で支払った代金は、所得税及び住民税から還元されますので、1万円の寄附の場合、自己負担2000円を引いて、8000円が返ってきます。実質的に楽天ポイントが現金化されたことになります。
そしてもちろん、2000円以上の価値があるお礼品が自治体から届きます。
楽天カードを使った「ふるさと納税」は、誰も言っていないお得な裏ワザです。
使い切れなかった寄附金をポイントに換えて貯めることができる
最近では寄附金を「ふるさと納税ポイント」に換えられる自治体も登場し、このポイント制というシステムが急上昇中。寄附に応じて、品物ではなくポイントが付与される仕組みです。
ポイント制を導入している自治体は「返礼品カタログ」を用意しているので、まずはポイントを貯めておいて、目星をつけておいた季節の特産品をねらうのも良いですね。
ポイントは貯めておくことができるので、次の年に回して、ポイントが貯まったところで超豪華な特産品と交換なんてこともできます。ポイントの有効期限が通常1年のものが多いですが、2年や永久不滅というところもあるので、吟味してみてください。
今日から12月。
まだふるさと納税していない方は、今回ご紹介した4つのポイントを意識して活用してみてくださいね。
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頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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