18/05/10
夫婦のお金は別管理。万が一ひとりになった時も踏まえた家計運営はどうすべき?
FP Cafe「みんなのマネー相談」
今回、FP Cafe「みんなのマネー相談」に投稿された相談は、「夫婦のお金は別管理。万が一ひとりになった時や介護状態になった時のマネープランを相談したい」というもの。
ファイナンシャルプランナーの中村芳子さんが、家計分析の上、アドバイスしています。一緒に相談内容を見ていきましょう。
※ FP Cafeとは、あなたの思いに共感し、理想とする人生を実現するまで、共に歩んでくれる「伴走者」が見つかるサービスです。数十名の女性ファイナンシャルプランナーが在籍しています。
▼相談者プロフィール
年齢:夫 40代前半、相談者 40代前半
職業:夫 正社員、相談者正社員
住居:賃貸(マンション)
貯金:夫 ?円、相談者 50万円
年収:夫 ?万円、相談者 240万円
月収:夫 ?万円、相談者 19万円
月の支出:20.5万円
[内訳] 夫 家賃11万円、光熱費約1.5万円、保険約0.5万円等
相談者 食費4万円、保険0.5万円、レジャー代3万円
今回の相談内容(東京都 40代 mnmk75さんからの投稿)
●夫婦の家計は別管理。今後のマネープランの立て方を知りたい
子供はいません。不妊治療検討中です。
夫は夫婦であってもお財布は別が良いという考えの人で、支出額や大体の貯金額はわかるがはっきりした額はわかりません。 私は今年になって就職がきまり貯金ができるようになりました。
お互いの収入を一緒にしてこれからのプランを考えることが出来ることが一番なのでしょうが、現在は、夫は自分のことは自分で責任をとる、という考えのようで自分の収入を考えると、一人になったときや介護が必要になったとき、死亡保障等不安なことが沢山あります。
夫婦であっても、万が一ひとりになったとしても、少しでも不安がなくなるように、保険を考え、ライフプランを立てたいと思っていますがどういったところから考えていけばよいかポイントを教えていただけますか。
ファイナンシャルプランナー中村芳子さんのアドバイス
●共働きの場合、お互いの収入も貯金も公開しないのは珍しくない
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村芳子です。
彼が「夫婦であってもお財布は別が良いという考え」を持っているので、ちょっと困った、これから家計運営どうしよう、ということですね。
共働きカップルの場合、お互いの収入も貯金も公開せず、支出を適当に分担しているケースはめずらしくありません。でも、このやり方だと、家計全体がどうなっているのか、誰も把握できず、変化があった時にうまく対応できません。お金についての話し合いも、なんとなくしづらい雰囲気になりがちです。
これからお二人は、不妊治療をするとき、子どもが生まれた時、どちらかが育児休暇をとったとき、家を買う時、どちらかが病気になった時、失業した時など、結婚したらいろいろな「変化」に対応して、未来を築いていかなくてはいけません。
●収入の「全部」ではなく「一部」を公開して、一緒に家計運営
収入を全部一緒にする必要はありませんが、一部を公開して、一緒に家計運営をすることをお勧めします。
一部を公開して一緒に家計運営をする、というのは、たとえば、家計のために彼が次月15万円、mnmk75さんが月10万円を「家計口座」に入金し、計25万円にして、ここから家賃、光熱費、食費、雑費、共通の交際費、家具や家電の購入費などを出すというやり方。
個人の出費は、別に金額や使い道を公開する必要はありません。個人の出費とは保険料、個人の交際費、洋服代、化粧品代、スポーツジム代などです。
●夫婦で確実に家庭のために世帯手取りの20%を貯金する
ただし、大切なことは、ふたりが確実に、家庭のために貯金すること。家庭のためにとは、不妊治療費、出産関連費用、子の教育費、家の購入費用、老後費用などです。車も、家庭の費用に加えてもいいですし、主に一方だけが利用するなら、個人の出費として計上してもいいでしょう。
私が考える「公平な家計分担」は、双方が同じ金額だけ貯金できる、というものです。たとえば、月5万円ずつ二人合計で月10万円ずつ貯金できれば、年120万円になります。貯金の目標金額は、二人の手取り収入の15〜20%です。
提供:FP Cafe
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中村 芳子 (有)アルファアンドアソシエイツ代表
日本の女性ファイナンシャルプランナーの第1号。お金の著書20冊以上。むずかしいお金のことをやさしく解説するのが得意。辛口だが優しいアドバイスに定評がある。現在は、女性とカップル、外国人のお金の相談に力を入れている。証券会社、銀行などのアドバイザーもつとめる。著書は「いま、働く女子がやっておくべきお金のこと」(青春出版社)「結婚したら、やっておくべきお金のこと」「20代のいま、やっておくべきお金のこと」(ダイヤモンド社)、「いま、働く女子がやっておくべきお金のこと」(青春出版社)など多数。FP Cafe登録パートナー
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