20/09/10
これだけやれば年5万円減らせる! 誰でもカンタンにできる変動費節約技を一挙公開
節約はまず固定費からが王道です。住居費・通信費・保険料など、毎月決まって出ていく費用を削減できれば節約効果が高いのは事実です。しかし、だからといって月によって金額が変わる変動費は節約しなくていい、というわけではありません。
今回は、今日からすぐ実践できる変動費節約技を紹介します。これだけやれば、支出は年5万円以上減らせます!
変動費だって減らすことはできる!
変動費は、使った分に応じて出ていく費用です。月によって金額が変わるので変動費と呼ばれています。具体的には、食費・日用品費・被服費・教育費・娯楽費・水道光熱費・交際費・医療費などがあります。なお、教育費や水道光熱費などには、基本料金のような固定費部分と、使った分だけかかる変動費部分がありますが、ここでは変動費として紹介します。
固定費は一度見直すと、削減効果がずっと続きます。たとえば引っ越しをして、家賃を1万円減らせば、年12万円が無理なく節約できるので、効果が高いといわれます。対する変動費は、月によって金額が変わる以上、日頃から意識しないとなかなか減らせません。
しかし、変動費も減らせないわけではありません。たとえば水道光熱費の場合、次に示す表のように、さまざまな節約技があります。いずれもそれほど苦労なくできるものばかりです。
水道光熱費の節約技をチェック!
資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」をもとに作成
水道光熱費の主な節約技を一覧にしました。節約効果が高いと思われる順番に並べてありますので、上から順番に取り組んでみてください。単純計算ですが、全部実行すると年間で約4万円の節約になります。
たとえば、お風呂のシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに変えるだけで、使う水の量を減らせます。家族の人数やシャワーの利用頻度などによって異なりますが、年5000円〜1万円程度の節約が見込めます。節水シャワーヘッドはホームセンター等で2000円程度から売っています。水圧が強いもの、洗い流しやすいものを選ぶと、頭や体を洗いやすいですし、さらなる節約にもつながります。
同様に、蛇口に節水コマを取り付けるのも効果大。水道内部にあるコマという部品を、この節水コマに取り換えるだけで、出る水の量をセーブしてくれます。節水コマはホームセンターなどに売っているほか、水道局などで無料配布している場合もあります。取り付けも自分で可能。手軽に節水できます。
また、プラグを差し込んでいるだけで電力を消費する「待機電力」も無視できません。一世帯の家庭の消費電力量のうち5.1%(228kWh)が待機電力です(資源エネルギー庁「待機時消費電力調査」)。1kWhが27円だとすると、これだけで年6156円の無駄ですから、使わない電化製品のプラグはなるべく抜きましょう。
電気カーペット、冷蔵庫、エアコンなどは設定温度次第でずいぶん変わりますね。炊飯器やポットの保温機能も、年間で見ると差があります。日頃の使い方を見直してみてください。
その他の変動費も節約可能
その他の変動費も、心がけ次第で削減できます。
たとえば外食を月1回減らすだけで、数千円の節約ができるはずです。家族が多いほど、節約効果も高いでしょう。「ラテマネー」と呼ばれる、日々のコーヒー代だって、積み重なればまとまった金額になります。
食材はまとめ買いのほうがお得に感じますが、大量に買ってダメにしてしまうようではかえって損です。使い切れるだけの量をそのつど買ったほうがいいでしょう。また、献立を決める際には、冷蔵庫をのぞいて、今ある食材で作れるものから考えて、不足分を購入するようにすれば、食材の使い切りもできますし、余計なものを買うこともなくせます。
洋服、おもちゃ、化粧品はメルカリを使うと安く手に入ります。自分の服はもちろん、子どもの服など一時期しか着ないものも安く手に入ります。消費税もかかりません。いらなくなったら売れば、片付けもできてお金も貯まります。
レシートやアプリについてくるクーポン、クレジットカードの割引などは、お得だとわかっていながらもあまり活用していない方が多いのではないでしょうか。ちりも積もれば年数千円の節約につながります。
もっとも、ダイエットと同じで、無理しすぎると後でリバウンドしてしまう(ストレスで散財してしまう)こともありえます。無理のない範囲でできるものから取り組みましょう。
まとめ
変動費も、ちょっとした工夫で減らすことができます。効果の大小はさまざまですが、今回ご紹介した節約技を活用すれば、年5万円以上支出を減らすことも不可能ではありません。支出を減らして浮いたお金は、無駄遣いするのではなく、貯蓄や投資などに利用して、さらにお金を貯める・増やすことができるようにしていきましょう。
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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue
畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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