23/11/16
貧乏人・浪費家に多い5つの性格
「お金がない」と嘆く貧乏人や浪費家の人たちには、共通の性格や特徴があります。浪費的な生活や経済的な困難を乗り越えるためには、まずは、この性格に向き合い、改善することが必要です。今回は、貧乏人や浪費家といった、節約が苦手な人に多い性格の問題と、改善に向けた具体的な方法についてご紹介します。
貧乏人・浪費家に多い性格①:衝動的な行動が多い人
貧乏人・浪費家の人は、瞬時の欲求に慎重に抵抗するのが難しい傾向があります。 例えば、欲しいものがあると我慢することができず、すぐに購入してしまいます。手持ちのお金が足りなかったとしても、カード払いなら大丈夫だろう、カードローンなら大丈夫だろうと衝動的な欲求を抑えることが苦手のようです。衝動的な行動が多い人は、収入を効果的に管理できません。
貧乏人・浪費家に多い性格②:将来よりも今がよければいい人
貧乏人・浪費家の人は、将来の長期的な目標よりも、現在の利益や欲求を満たすことを優先しがちです。短期的な欲求を満たすことが重要視され、長期的な計画や貯金、投資などにあまり目を向けません。貧乏人・浪費家の人は、将来の経済安定や貯金よりも、今すぐの楽しみや快楽を追求する傾向があります。
貧乏人・浪費家に多い性格③:計画を立てることが苦手な人
貧乏人・浪費家の人は、目の前のお金のことで精一杯で、将来のお金のことを考える余裕がありません。毎月の収支をきちんと管理し、使っていいお金と使ってはいけないお金の管理がしっかりできていれば、毎月の使いすぎを防ぐことができます。しかし、貧乏人・浪費家の人は、使ってはいけないお金のうち「将来のためにこのくらいの金額を貯蓄や投資に回せばいい」という計画を立てること自体苦手な人が多いでしょう。
貧乏人・浪費家に多い性格④:自分の感情をコントロールすることが苦手な人
貧乏人・浪費家の人は、自分の欲求をコントロールすることが苦手です。これは、①の衝動的な行動とも関連するのですが、自分の欲望に正直すぎると言えるでしょう。貧乏人・浪費家の人は、自分が欲しいと思ったもの、やりたいと思ったことなど感情が優先してしまい、正しい判断ができないことがあります。
貧乏人・浪費家に多い性格⑤:お金に関する知識が不足している人
貧乏人・浪費家の人は、お金に関する知識が不足しています。消費と浪費の違いをきちんと理解していないかもしれません。さらには、投資とギャンブルの違いさえも正しく理解していないかもしれません。なにも、難しいことを知っている必要はありません。しかし、生活していく上で最低限のお金の知識は必要でしょう。
例えば、ショッピングモールで買い物をしたとしましょう。あと、1,000円購入すれば駐車場代が無料になりますが、今のままでは500円支払うことになります。
あなたならどうしますか?
① とりあえずなんでもいいから1,000円分買い物して駐車場代を無料にする
② 無駄なものを1,000円分購入するなら500円支払うことで500円は無駄に支払わない
みなさん、もうお分かりですね。①を選んだ人は、現在の損得という感情によって衝動的な行動をしています。しかも、使うか使わないか、必要か必要でないかなどを考えずに買い物をしていますね。
無駄なものでなく、必要なものを購入したらいい思う人もいるでしょう。本当に必要なものであれば問題はありません。しかし、①を選んだ人は「いつか使うだろう」と考えます。その結果、使わなかったり買ったことを忘れてしまい込んでしまったり、買ったことを忘れまた買い物してしまったりしがちです。大事なのは、そう言った思考にならないことです。
貧乏人・浪費家がお金の貯められる人になるためにできる3つのこと
では、貧乏人・浪費家の人はどうすればお金の貯められる人になれるのでしょうか。3つのことを紹介します。
●貯蓄習慣を身につける
貧乏人・浪費家は、使っていいお金を使ってはいけないお金の区別ができていないのですから、使っていいお金だけを使うようにします。
例えば、お給料のうち何割かを使ってはいけないお金として取り分けておきます。この方法を先取り貯蓄と言います。使ってはいけないお金を取り分けてしまうのですから、使うことはできません。銀行の定期預金でもいいですし、少し将来のことも考えるのであれば、NISAなどの制度を使ってもいいでしょう。そして残ったお金を使うようにすれば、お金はかくじ
●自己をコントロールするための計画を立てる
貧乏人・浪費家が「計画を立てることが苦手」なのはわかります。しかし、お金のたまる人になるためにも、ますはほんの少しでもいいのでやってみましょう。
たとえば、大きな買い物などをするときには、「いつ」「どこのお金を使って」買うのかだけでもリストにしておくと使いすぎを防げます。今新しいパソコンが欲しいとしても、冬のボーナスで買うなどのように決めておくのです。
こうしたことをせずに、欲しいがままに買い物を続けると、支払いだけが増えていきます。お金は無限ではありませんから、しっかりと何に使うかを決めておきましょう。
●お金の知識を身につける
お金の知識を身につけることで、お金に振り回される人生から脱却することができます。ネットの情報も有益ですが、使いようです。今は簡単に書かれた本もたくさんあるので、何か1冊読んでみるのがよいでしょう。本を読むことが苦手な人は、「マンガでわかる〜」のようなシリーズの本から始めてみるといいかもしれません。
お金の知識は知っているかいないかで将来大きな差を生みます。知らない間に、無駄なお金を使っているかもしれません。1人で勉強をするのが苦手という人は、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談してみることもいいでしょう。
貯蓄習慣・計画・知識が大切
貧乏人や浪費家がお金の安心できる人になるためには、まず、貯蓄習慣を身につけることが大切です。先取り貯蓄として使ってはいけないお金を確保します。次に、自己コントロールするための支出の計画を立てましょう。そして最後に、お金の知識を身に付けましょう。お金の知識は将来に大きな影響を与えます。積極的に学習することをおすすめします。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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