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25/02/03

家計・ライフ

幸せな人生のためにお金を使い切れ! 『DIE WITH ZERO』

幸せな人生のためにお金を使い切れ! 『DIE WITH ZERO』

私たちは小さい頃から「将来のためにお金を貯めよう」と言われて育ちました。書店に行くと、節約、節税、投資、副業ビジネスといったお金を増やす系の本がずらりと並んでいます。ただ、増やしたお金をいつどう使うか、その先のことまで教えてくれる本はあまりありません。
本書は、豊かな人生を送るには、お金を増やすのではなく減らすことだと説いています。世間一般とは真逆のことを言っているようですが、DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)とはどういうことでしょうか?

行動すべきタイミングは、今

人は、未来で困らないようにせっせと貯金を続けますが、いつまでも生きられるわけではありません。貯めているお金はどこかでエイヤと使わないと寿命が尽きてしまいます。どんな大富豪もあの世に財産は持っていけないのですから、お金はしかるべき時に使うべき。幸せな人生を送るためには、お金を惜しまずに使うことも大切です。

経験を重ねることで、人生は豊かになり、特に若い頃の経験は、その後の人生の土台となるほど大切なものですが、まずは貯金が先だと仕事や節約ばかりして、新しいことにチャレンジしたい気持ちを我慢して現在に至っていませんか?しかしそれでは、十分なお金ができた頃には歳を取ってなにもする気が起きなくなっているかもしれません。

生きていくためにはある程度のお金が必要で、老後のために資産を作っておくことは大事ですが、お金が減ることを恐れて何もしないのは本末転倒。先延ばしにせず、いまから経験値を高めて現在を楽しみましょう。

ゼロで死ぬことをめざそう

ゼロで死ぬとは、貯蓄を減らしてゼロにするということです。人はお金があればあるほど人生が豊かになると思いがちですが、それは大きな勘違いです。お金を増やすことが人生の目的になっていないか、いったん立ち止まって自分を見つめ直しましょう。お金は使ってこそ価値があるもの。貯めたら使って減らしていきましょう。やみくもな浪費を勧めているわけではありません。貯めた資産は人生を充実させる経験を増やすために使いましょう。

日本人の平均寿命は男女とも80歳を超えています。それを目安におおよその自分の寿命を逆算して、人生のタイムバケットを作りましょう。タイムバケットとは、この年齢までにこれをやりたいと書き出したリストのことです。

モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン主演の『最高の人生の見つけ方』というアメリカ映画(2007年)をご存じでしょうか。『The Bucket List』という原題のとおり、老齢の主人公たちがやりたいことを紙に書き出して1つずつ実行し、夢をかなえて老い先短い自分の人生に幸せを増やしていくという作品で、タイムバケットの実行例としてお勧めです。

いい思い出をつくるためにお金を使おう

経験を重ねると思い出が増えます。生きていく上で人はいろいろなものを得ては失いますが、思い出だけはずっと手放さずに持っていられて、あとから振り返ってはその時の幸せな気持ちを追体験できます。家族や友達との楽しい時間、美しい自然との遭遇など、幸せな気分になれる思い出が多ければ多いほど人生は充実し、感受性が豊かなうちに経験を積むと、多くの思い出がその後の人生を照らしてくれますが、我慢と節約ばかりしてその時しかできない経験の機会を失うと、自分の世界は広がらずに小さいままになってしまいます。

私は学生の頃、小さい頃から貯めていたお年玉をすべて使い、さらに親にお金を前借りして、数か月間のヨーロッパ貧乏旅行に行ってきました。貯金はゼロ、むしろマイナスになりましたが、海外に行かなければ得られなかった数々のすばらしい体験を得て、失敗や反省込みで自分の人生がぐっと彩り豊かになりました。その時の思い出は今でもつらいときに自分を支えてくれる、かけがえのない宝物になっています。

人生を豊かで幸せなものにする、老後に向けて増やすべきものは、お金ではなく経験と思い出です。若いうちしかできないことにお金を使うと、記憶に留まる思い出に彩られた人生が送れることでしょう。お金は必要以上にため込まず、その時にしておくべき経験をするために使うことで「ゼロで死ぬ」に行きつきます。
人生の幸せを得るためには、お金と時間の使い方をよく考えて日々の選択をすることが大切です。周りに合わせるのではなく、自分にとってベストなタイミングをつかみ、やり残していることは後回しにせずに計画的に実行しましょう。きっとあなたにとっての最高の人生を見つけられることでしょう。


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

小野寺 理香 おのでら りか

読書ブロガー。好きなジャンルは文学、歴史、アート。ふとしたきっかけで出会い、好きになったら長くつきあう……本との巡り合いは人と同じ。時に味わう〝がっかり〟も、読書のおもしろさのひとつです。ここでは、よりすぐりのすてきな本をお届けします。
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