22/05/03
銀行口座のお金が突然引き出せなくなった…6つの理由と解決策
銀行口座に預けてあるお金は自分のお金なのだから、いつでも引き出せて当然と思っていませんか。しかし、自分名義の口座や自分が自由に使えるはずのお金でも、ある日突然引き出すことができなくなってしまう場合があります。今回は突然、お金を引き出せなくなってしまった理由とその解決策について説明していきます。
銀行口座のお金が引き出せない理由1:カードの読み取りエラー
ATMにキャッシュカードを入れると『このカードは読み取れません』と画面に表示された経験はありませんか。この場合、多くはキャッシュカードの磁気不良が原因です。テレビやスマートフォンなど強い磁器を発生させているものの近くにおいていると磁器不良になり、キャッシュカードが使用できなくなってしまうのです。
ほとんどの銀行はキャッシュカードが使えなければ、ATMからお金を引き出すことはできませんが、ゆうちょ銀行や一部の地方銀行では通帳でもお金を引き出すことが可能です。まずは利用している銀行が通帳でお金を引き出すことができないか確認してみてください。キャッシュカードのみでしかATMからお金を引き出せない銀行であれば、すぐに銀行の窓口やインターネットバンキングなどで再発行の手続きが必要となります。
銀行口座のお金が引き出せない理由2:大金を一度に引き出そうとした
各銀行ではキャッシュカードを利用しての一回あたりの引き出し上限金額・一日あたりの引き出し上限金額を定めています。また、コンビニ等においてあるATMは提携している銀行によって引き出せる上限額が決まっている場合があります。このため、ATMでは、一度に大金は引き出すことができないのです。
もし銀行口座のお金をたくさん引き出したい場合は、日にちを分けて引き出す、または、キャッシュカードの上限額をインターネットバンキングなどで手続きして上げておくことが必要です。
また、銀行の窓口であれば上限なく引き出しを行うことが可能です。ただし、500万円以上になると、銀行自体にお金がない場合もありますので、事前に引き出しを行いたい旨を電話しておくとスムーズに進みます。
銀行口座のお金が引き出せない理由3:不正利用を疑われ口座が凍結(停止)
警察からの情報提供により、犯罪に使用された疑いのある口座は、捜査や犯罪抑止のために凍結(停止)されてしまいます。全く身に覚えないのにも関わらず、不正利用を疑われ口座が凍結(停止)されてしまった場合、どこからか口座情報が漏れ、振り込め詐欺などの犯罪に利用されてしまっている可能性があります。不正利用を疑われ口座が凍結(停止)された場合、他の銀行の口座も凍結(停止)されてしまう恐れがあります。銀行側に問い合わせても解決できないことが多いので、早急に弁護士などに相談した方がよいでしょう。
銀行口座のお金が引き出せない理由4:税金や養育費の滞納による差し押さえ
税金や養育費の滞納によって、差し押さえが行われると、銀行口座からお金が引き出せなくなります。差し押さえの日時は事前に本人には伝えられません。裁判所から差押命令を受け取った銀行は債務者の銀行口座から預金を引き出し、別の銀行口座に移動してしまいます。
差し押さえは、銀行単位で行われますので、他行であればお金を引き出せる可能性があります。
もし、銀行口座が差し押さえられてしまった場合は速やかに滞納先に連絡をし、滞納していたお金を支払うことで解決されます。
銀行口座のお金が引き出せない理由5:休眠預金になっている
長いこと使用していなかった銀行口座の通帳やキャッシュカードが出てきた、といった場合、ATMで使用しようとしてもお金を引き出せない場合があります。なぜなら、10年以上、銀行口座の移動(入金や出金・振込)がない場合、銀行側で休眠預金として認識されてしまい、銀行口座が使えないようになってしまっているからです。この場合、窓口で所定の手続きを経た上で取引の再開や引き出しができるようになります。ただし、相応の時間や労力がかかることを頭に入れておく必要があります。
銀行口座のお金が引き出せない理由6:システム障害によりお金が引き出せない
銀行のシステム障害などによって突然ATMでお金が引き出せなくなる場合もあります。上にあげた事例に当てはまらず、銀行口座からお金が引き出せないとなった場合はシステム障害を疑ってもよいでしょう。
まずは、ニュースや使用している銀行のウェブサイトなどで情報を確認してください。ATMは使用できなくても「窓口でお金を引き出すことが可能」などの案内がある場合もあります。しかし、何も情報がでていない場合で、すぐにお金が必要な場合は、インターネットバンキングから自分名義の他行口座にお金の振り込みを実施し、お金を引き出すなどの対応が必要です。この場合、システム障害を起こした銀行が本来払う必要のなかった手数料について負担してくれる場合がありますので、問い合わせてみましょう。
まとめ
突然銀行口座からお金を引き出すことができないと、慌ててしまいますよね。しかし焦らず、上記のような事態になっていないか確認し、状況に応じて落ち着いて対応していきましょう。
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渡部ナオコ ファイナンシャルプランナー
大学卒業後から現在まで金融業界一筋のアラサーワーママ。結婚・出産・子育て・マイホーム購入などの自身の経験から、一人でも多くの女性の悩みを解決したいと思い執筆を開始。
プライベートでは一人娘の育児に奮闘中。
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