17/01/11
モラハラ夫との生活に終止符! 家出の決意とその後の行動
日々の生き辛さに加えて、ある時夫の口から出た言葉を聞いた時に家出を決意しました。その言葉とは、「俺が悪いっていうのか?」でした。
外出先、子連れでトイレに行っていた私は、夫からの電話に出られず、それがきっかけで口論になったのでした。夫婦というのは、どっちが正しいと競い合うものではなく、お互いの考えや想いを尊重し合うものなのではないか。こうして心に残った疑問と沈んだ気持ちが家出への原動力となったのでした。
夫婦問題の相談は、相談相手選びから
モヤモヤとした気持ちはもう自分ではどうすることも出来ない程になっていました。
しかし人に相談するにしても家の中の問題である夫婦のことは、他人には話し辛いと感じていました。それは、真剣に聞いてくれるか、私自身を否定されるのではないか、理解を示してくれないのではないか、結局愚痴を言っているだけと捉えられてしまうのではないかと危惧していたからです。
それまでにも何度となく夫からの言葉の暴力を受け、その度に身近なママ友に話を聞いてもらってはいたけれども打開策が見つかることは決してなかったのです。
私がようやく話すことが出来た相手は、同じく駐在妻である年上の頼れる人と日本に住む姉の二人でした。
さらには日本の女性相談センターに国際電話で相談もしました。
心底苦しんでようやく口に出すことが出来た夫婦の問題を、どの相談相手もきちんと聞いてくれ、傲慢な夫と距離をとるよう背中を押してくれました。
こうして話せる人に打ち明けることで家出の覚悟を固めていったのでした。
まずは避難を! 決断と行動を早めて自分を守る
せっかくの自分の人生。苦しんでいることで費やしてしまってはもったいない!と今こうして幸せに暮らしている私は声を大にして言うことが出来ます。
では、家出したらどこへ行けばいいのか。
実家、友人宅、兄弟や親戚の家、DVシェルターなど。一時避難としてでも、受け入れてくれる人を探しておくことが大切です。避難してから落ち着いて住む場所を考えることも出来ます。
まずは自分や子供の身と心を守るために、逃げることを優先するべきです。
私の場合は、話せる人に相談したことによって夫との関係は異常であると気が付き、さらには「モラハラ」という言葉も初めて知りました。
「自分は逃げてもいい存在」なのだと認識したら、居てもたってもいられずにそれから10日後に決行したのでした。
子供は小さかったため特に学校のタイミングなども関係なかったのも、家出を早めた要因だったかもしれません。
いずれにせよ、自分が壊れてしまう前に早く家出した方がいいのです。
航空券をとって飛行機に乗り込んでしまえば、逃亡は完了!
逆に海外在住だったからこそ家出が簡単だったかもしれません。
避難先は実家でした。
その後、たったの2週間で実家から追い出されることになるのですが、子供と自立して生活出来ている今は、それで良かったのだと思っています。
こっそり家出しても大丈夫! 離婚時に不利にはならない
夫に断って出るのか、または留守中にこっそりと出るのかは、最後の最後まで悩みました。
別居したいと伝えたところで、「いいよ」と言うはずがなく、その途端にまたイジメが始まるのではないかとビクビクと怯えていました。
かといって、何の許可も取らずに勝手に行動するなんてことが考えられないくらいに、夫の支配下に入っていた私は、恐ろしくて仕方がなかったのでした。
しかし通常の会話もままならなくなっていた関係性で、そんな重要なことが話せるはずはなかったのです。
置手紙だけして、子供を抱えて飛行機に逃げるようにして飛び込んだのでした。
後に調停離婚が成立したが、黙って家出をしたことを非難されることもなく、子供を勝手に連れ去ったと言われることもなく。
離婚時に不利になることは全くなかったのでした。
次回は、家出の際に持ち出すべき大事な物についてお伝えします。
【駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記】の連載記事
全バックナンバーはこちら
・#1「誰もが憧れる裕福な暮らしができる駐在妻 悩みは意外な〇〇」
・#2「幸せだと思い込んでいた海外生活 夫のモラハラに初めて気がついた時」
・#3「スマホが使えないってどういうこと!? モラハラ夫の呪縛」
・#4「モラハラ夫との生活に終止符! 家出の決意とその後の行動」
・#5「モラハラ夫からの逃亡 家出の際に持ち出すべき大切な物」
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孤独な海外生活の中、夫のモラハラに気がつき何とかしてこの状況を変えようと逃亡を計画。夫の留守中に置手紙をしてスーツケース3個とゴルフバックそして子供を抱えて日本に逃げ帰ってきました。現在、派遣で働きながら一人で子育てをしています。
ブログ「海外駐在マダムから築古アパート暮らしシングルマザーを選んだKeyのハッピー逃亡記」
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