要注意！　別居中の健康保険証の使用について

それまではあるのが当たり前だった健康保険証。
別居後は、医療にかかる時にはもちろん、児童手当の申請や身分証明など様々な手続きで必要になります。
ここでは健康保険証を使わない方が良い場合や子供の健康保険証についてお伝えいたします。

健康保険証を使わない方が良い場合とは

自分も子供もご自身の健康保険に加入している場合は問題ありません。
しかし、夫の扶養に入っていて尚且つ夫の暴力などが原因での別居の場合、安易に健康保険証を使うのはやめておいた方がいいでしょう。
というのも、暴力などが原因の場合、別居した場所を相手に知られたくない場合があると思います。
どんなに連絡を絶っていても、夫の扶養になっている健康保険証を医療機関で提示すると、どの病院で診てもらったかという情報が夫に知らされることになります。
自宅から遠くの病院であればあまり問題は発生しないかも知れません。
しかしたいていの場合、緊急でかかるのは近所の病院。
夫に居場所を知られたくないのであれば、健康保険証の使用は要注意です。

使える健康保険証を持つためには

今まで利用してきた健康保険証が使えないとなれば、たいていの場合は自分自身で健康保険に加入したいと考えるでしょう。例えば妻が働き出して社会保険に加入する場合、その新しい会社で新しい健康保険証を作成してもらえますので、問題はありません。

しかし問題になってくるのは、妻と一緒に別居した子供の健康保険証なのです。夫の扶養に入っている場合、子供の保険証は上記の妻の例のように自動的に新しい健康保険に加入することはできません。子が新たに妻側の扶養に入って新しい健康保険証を持つには、夫の扶養から外れたという脱退証明書が必要になってきます。

子の健康保険証入手　残されたたった一つの方法とは

ではその脱退証明書をどうやって入手するのか。妻が、脱退証明書が欲しいと依頼したところで健康保険組合は動きません。健康保険に関して子を扶養している夫からの指示でのみ脱退証明書が発行されるのです。ということは、夫にその依頼をしなくてはなりません。子供の扶養を外すためには、残念ながら夫との交渉あるのみ。ご自分で交渉できないのであれば、弁護士を通して。もしくは調停中であれば調停員を通して交渉してみましょう。ひとまずは新旧の健康保険組合に相談してみるのも良いかもしれません。

保険証がない状況では、医療費を全額支払うことになります。これは別居中の生活を逼迫（ひっぱく）する耐え難いものです。保険証を使える状況に整えることも別居後においては大切な手続きなのです。

【ハッピーな未来のための3カ条】
一、おのずと今までの生活がどれだけ恵まれていたかを実感します。
二、感謝の気持ちが生まれます。
三、健康保険証で新しい生活の安心感を手に入れましょう！

次回は、離婚調停についてお伝えします。

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【駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記】の連載記事
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・＃9「夫と義父母からの連絡に怯える日々」
・＃10「勇気を出して女性相談センターに電話をする」
・＃11「離婚において弁護士を雇う3つのメリット」
・＃12「婚姻費用とは？　別居時の安心を手に入れる方法」
・＃13「要注意！　別居中の健康保険証の使用について」

Key キー

孤独な海外生活の中、夫のモラハラに気がつき何とかしてこの状況を変えようと逃亡を計画。夫の留守中に置手紙をしてスーツケース3個とゴルフバックそして子供を抱えて日本に逃げ帰ってきました。現在、派遣で働きながら一人で子育てをしています。
ブログ「海外駐在マダムから築古アパート暮らしシングルマザーを選んだKeyのハッピー逃亡記」