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21/01/07

資産運用・経済

投資はいつやるの?「今でしょ」は正解なのか

投資に興味があるものの「お金が貯まったら」「損するのが怖いからもう少し様子を見て」などといって始められない人は多いです。しかし、お悩みの方に言いたいのは「始めるなら今がいいですよ」ということ。投資は早く始めることで、良い成果が得られる可能性が高くなります。
今回は、投資を早く始めるメリットをご紹介します。

投資の始め時「今でしょ」は実は正解!

投資を始めるタイミングに迷ってなかなか始められない人の多くには、買った値段より下がったらイヤという思いがあるようです。

筆者も、これまでセミナーなどで多くの投資が将来の余裕資金準備に有効であることをお伝えする機会をいただいてきました。その際に、決まっていただく質問に「投資を始めたい気持ちになったけど、ところで、始めるタイミングはいつがいいの?」というものがあります。

投資は安い時に買って高い時に売れば成功するということは誰でもイメージできるでしょう。とはいえ、いつが一番安いのか、高いのかを判断することは非常に難しいもの。不可能といっていい課題です。

しかし、筆者は投資を始めるタイミングを問われた時に迷わずに「今から!」と答えてきました。この答えは、これからも変わらないと思います。

その理由は「今から」始めることで「時間を味方」につけることができ、今後10年程の期間があればある程度の運用益は確保できると考えているからです。

投資を早く始めるメリットには、大きく次の3点が挙げられます。

●投資を早く始めるメリット①:保有期間が長いほど複利効果を活かせる

出所:金融庁「つみたてNISAについて(2017年7月)」

このグラフは、金融庁が2017年7月に公表した「つみたてNISAについて」に掲載されているデータです。1985年以降の各年から毎月同額ずつ国内外の株式と債券に分散投資を行った場合の運用結果を示しています。

保有期間5年の場合、元本の100万円が173万円に増えるような好成績を残すケースもありました。しかし、一方で73万円まで減ってしまうケースもあるのです。

一方、保有期間20年の場合は、どの時期に投資を始めても、20年間保有し続けると年率2%~8%に収まるという結果でした。マイナスになることはなく、良い場合321万円、悪い場合でも185万円に増えています。「投資は絶対に大丈夫」という将来のお約束はできませんが、長く保有することで投資資金がマイナスになる可能性はかなり低くなっていることがわかります。

長期保有がマイナスになる可能性を低くする理由の1つとして「複利効果」が考えられます。
複利とは、投資元本と、投資元本についた利息にも利息がついていく仕組みをいいます。
金融庁が公表している「投資期間と複利効果の関係」を使って複利効果を確認してみましょう。

出所:金融庁HP

例えば投資元本が100万円あり、元本100万円を年利10%で運用できた場合、1年後は110万円になります。引き続き運用益10万円も含めて110万円を年利10%で運用できると、1年後には120万円ではなく利息が利息を生む複利効果により、121万円になります。こうして、得られた投資成果を投資元本に組み入れていくことで、10年後には259万円に。投資成果を投資元本に組み入れなかった場合より、59万円も増えているのです。

複利効果は投資期間が長いほど大きくなります。投資を始めてすぐには実感できないかもしれませんが、時間を味方につける、つまり時間をかけるほどお金がお金を生む複利効果を期待できます。

投資は主に株式や債券などで運用を行いますが、株式投資は配当金が支払われることがあり、債券投資は定期的に利息を受け取ります。受け取った配当金や利息を元本に組み入れて再投資すれば複利効果が期待できます。

なお、株式や債券などへの投資は、投資信託を使うことで少額から投資初心者でも簡単にできます。投資信託には株式の配当金にあたる分配金を受け取ることができるタイプがありますが、効率的にお金を育てたいなら、分配金は複利効果を活かすため再投資することをおススメします。


●投資を早く始めるメリット②:ドルコスト平均法で高掴みリスクを下げることができる

値動きのある投資商品を購入する際、多くの方が「いつが買い時なのか」を考えます。ただ、最適な買い時はプロでも分からない、判断不可能な課題です。そんな難題への対策として利用していただきたいのがドルコスト平均法を使った積立投資です。

ドルコスト平均法では、定期的に一定金額、同じ運用商品を購入し続けます。価格が高い時には購入する数を少なく、安い時には多く買うことができるので平均購入単価を下げる効果があります。これも、投資を早く始めることで時間を味方につけて、購入機会を分けることのできる投資方法です。

ドルコスト平均法で積立投資中に保有資産が大きく値下がりすると不安になるかもしれませんが、大きく下がった時は買い時が来ている時でもあります。ドルコスト平均法で安値のお得な買い物ができる機会が多いほど、その後の値上がりによる収益アップが期待できます。

●投資を早く始めるメリット③:将来に役立つ投資経験をつめる

投資を早く始めることで、老後までに投資の知識や経験を身につけることができます。
投資には元本保証はありません。しかしマイナスの可能性を低くして安定的に資産を増やす方法が、ご紹介してきた長期投資やドルコスト平均法です。若いうちから早く始めることで、投資の知識を身につけ、将来に役立てることができます。

また、リスクを抑えながら安定的に投資資金を増やしていく方法として、投資先を分ける分散投資があります。具体的には国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、不動産など値動きのことなる運用商品を組み合わせることです。

若いうちから長期投資や分散投資を考えて実行する投資経験は、年齢を重ねてある程度の金融資産が貯まった頃から必要となる「お金を使いながらも守り育てる力」につながっていくでしょう。

始めるタイミングを考えることは不要!「今から」がおススメの積立投資!

投資はまとまったお金がないとできないと思っている方も多いのですが、最近は積立投資を100円や1000円といった少額から始めることができ、少額でもコツコツと投資を続けることもできます。

積立投資は、今回紹介した長期投資やドルコスト平均法による時間分散での購入を無理なく継続できるおススメの投資方法です。株式や債券に分散投資をして10年以上の投資期間があれば大きくマイナスになる可能性は低いです。運用益に税金がかからない税制メリットのあるつみたてNISAやiDeCoでも積立投資ができますので優先して検討するのもいいでしょう。
少額からでも大丈夫ですので、ぜひ「今」からスタートしてくださいね。

小林 裕子 ひろファイナンシャルプランニング代表 CFP ・1級FP技能士

2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切得ず、報酬は顧客からの相談料のみとするフィーオンリーへ移行。「ファイナンシャルプランニングは100人100様」をモットーにライフプランの実行支援を行っている。

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