20/06/03
クレカ代わりに使える! お金のプロおすすめの国際ブランド付プリペイドカード3選
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プリペイドカードと聞くと、図書カードやクオカード、あるいは電子マネーのようなものを想像されるかもしれません。もちろんこれらもプリペイドカードの一種です。しかし最近は、クレジットカードと同様にカード番号が発行され、オンラインショップや実店舗で利用できる「国際ブランド付プリペイドカード」が続々登場しているのです。
今回は、キャッシュレス決済に詳しく、マネー系雑誌やムックの監修を多数手がけているマネーコンサルタント・頼藤太希さんに、国際ブランド付プリペイドカードのメリットと、おすすめの国際ブランド付プリペイドカードを聞いてきました。
●教えてくれたのは…
頼藤太希さん
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV、200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『入門 仮想通貨のしくみ』(日本実業出版社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
国際ブランド付プリペイドカードの5つのメリット
プリペイドカードは、支払いの前にチャージしておいたお金で買い物のできるカードのことです。なかでも、今回ご紹介する国際ブランド付プリペイドカードには、次の5つのメリットがあります。
●国際ブランド付プリペイドカードのメリット①:使える店が多い
国際ブランド付プリペイドカードの「国際ブランド」とは、クレジットカードのブランドのこと。Visa、Mastercard、JCBなど、みなさん一度は聞いたことがあると思います。同じ国際ブランドに対応していれば、基本的にどこでも使えます。
「使うことのできる店の多さは、便利さに直結します。クレジットカードの使える店舗はすでにたくさんありますので、プリペイドカードも便利に使えるでしょう。中には、海外でも使えるものもあります」(頼藤太希さん)
●国際ブランド付プリペイドカードのメリット②:年会費がかからないものが多い
クレジットカードには、年会費がかかるものが多くあります。しかし、プリペイドカードは、発行時にいくらかの手数料がかかるものはあるものの、基本的に年会費はかかりません。
「クレジットカードの場合、初年度年会費は無料でも2年目以降は有料、というものが多くあります。プリペイドカードは年会費無料ですので、ランニングコストが抑えられます」(頼藤太希さん)
●国際ブランド付プリペイドカードのメリット③:審査がない
クレジットカードは、あなたの年収や信用度を測る審査があります。しかし、プリペイドカードには審査がありません。年齢制限もないので、中高生などでも簡単に持つことができます。
「審査がない分手続きも早く、特にアプリ上のバーチャルカードなどは、申し込みから数分で使えるようになります。また、クレジットカードの審査に通らないという方でも、プリペイドカードなら持つことができるでしょう」(頼藤太希さん)
●国際ブランド付プリペイドカードのメリット④:使いすぎる心配がない
クレジットカードは、つい使いすぎてしまうことも考えられます。翌月の請求書を見てびっくりした経験のある方も、もしかしたらいるかもしれません。その点プリペイドカードは、チャージした分しか使えませんので、使いすぎる心配がありません。
「一部プリペイドカードには後払いの機能もありますが、原則として、ない袖は振れません。使いすぎが不安という方も、これなら安心でしょう」(頼藤太希さん)
●国際ブランド付プリペイドカードのメリット⑤:利用履歴を残せる
後ほどご紹介する3つのプリペイドカードではいずれも、利用履歴をスマホで確認することが可能です。現金で買い物をしても、レシートをもらい忘れたりなくしたりしてしまうと、後から何を買ったか振り返るのは難しいでしょう。しかし、プリペイドカードを介して買い物をしておけば、利用履歴を後からまとめて確認することもできます。
「ときどき履歴を振り返ることで、現金よりプリペイドカードのほうが節約につながることをきっと実感できるはずです。家計の支出を見直すのに有効な材料になります」(頼藤太希さん)
おすすめ国際ブランド付プリペイドカード3選
おすすめの国際ブランド付プリペイドカードを紹介します。なお、発行手数料は税込の価格となっています。
●おすすめ国際ブランド付プリペイドカード①:Kyash(キャッシュ)
Kyashは決済・送金アプリの一種。アプリからVisaプリペイドカードが発行できます。審査や年齢制限なく、誰でも作ることができます。クレジットカードと同じように、Visaの加盟店で利用できます(一部利用不可店舗あり)。
Kyashは、登録(リンク)したクレジットカードなどからチャージすることで、Visa加盟のオンライン店舗・実店舗で利用することができます。
Kyashをクレジットカードとリンクさせることで、アプリ内のカード設定で、利用上限設定、海外実店舗決済やオンライン決済のオン・オフ、カード自体のロックが設定できます。また、利用するとすぐにスマホに通知が届くので、クレジットカードをより安心して使えるようになるでしょう。
「Kyashでは利用ごとにKyashポイントが付与される(例外あり)ので、登録したクレジットカードのポイントとKyashポイントの二重取りが簡単に実現できます。還元のメリットを最大限に生かしたいなら、還元率1%となるKyash Cardがいいですね」(頼藤太希さん)
>>Kyashはこちら
●おすすめ国際ブランド付プリペイドカード②:バンドルカード
バンドルカードもKyashと同じく、審査や年齢制限なく、誰でも作ることができるプリペイドカードです。Visaの加盟店で利用できます(一部利用不可店舗あり)。
バンドルカードのアプリをスマホにインストールして手続きすると、スマホ上に「バーチャルカード」が発行されます。バーチャルカードはネットショッピング専用のカード。ここに使う分のお金をチャージすれば、ネットショッピングの支払いに充てることができます。
アプリからは、「リアルカード」の手続きができます。リアルカードならば、実店舗で提示して使うことができます。リアルカードには、本人確認不要でつくれる「バンドルカード リアル」と、海外でも使える「バンドルカード リアル+(プラス)」の2タイプあります。
また、バンドルカードはプリペイドカードですが、クレジットカードのような後払いも可能。「ポチっとチャージ」を利用すると、支払うお金を後払いにできます。後払いできる金額は毎月3000円〜5万円の範囲で設定されます(上限額は利用状況によって異なります)。
「チャージの方法が多彩なのがいいですね。特にネット銀行からのチャージはクレジットカードと違って、ある分しかチャージできませんので、使いすぎを防ぐのに役立ちます。そのうえ、ATMなどに足を運ぶ必要もないので便利です」(頼藤太希さん)
>>1分で誰でも作れる「バンドルカード」はこちら
●おすすめ国際ブランド付プリペイドカード③:LINE Payカード
LINE Payカードは国内外のJCB加盟店で利用できるプリペイドカードです。LINE Pay上で手続きすれば、すぐにオンライン店舗で使えるバーチャルカードが発行されます。さらに、プラスチックカードの申し込みをすれば、店舗でも使えるLINE Payカードが届きます。いずれも手数料は無料です。
LINE Payカードの残高は、スマホ決済のLINE Payと共有しています。ですから、たとえばLINE Payが使えない店舗でLINE Payの残高を使いたい……というときには、LINE Payカードが役立ちます。JCBの加盟店であれば、LINE Payカードを通じて、LINE Payの残高を使うことができるからです。
「クレジットカードの『Visa LINE Payクレジットカード』が登場したことを受け、2020年5月1日からはポイント還元がなくなってしまいました。とはいえ、使い過ぎが心配な方や、JCBの加盟店で使いたい方などには、まだまだ利用価値があると思います」(頼藤太希さん)
>>LINE Payカードはこちら
まとめ
国際ブランド付プリペイドカードは使える店が多いのはもちろん、使い過ぎを防ぐなど、便利に使える機能がいろいろあることがお分かりいただけたと思います。誰でも持てて年会費もかからないので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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