19/10/27
株式投資、やってはいけない「危ないやり方」5選
投資というと、何かと「危ない」というイメージが持たれていますが、それは危ないやり方をするからです。株式投資で危ないやり方をすると、大損をすることに直結します。では、どういうやり方が危ないのでしょうか? 投資初心者が気をつけるべき5つのポイントをお伝えします。
株式投資の危ないやり方1:一つの銘柄に大金を投資する
一つの銘柄に投資資金を全部つぎ込むことは大変危険な行為です。
「絶対に上がる!」と意気揚々に買った銘柄でも、予想外の事態が起こり、株価が大きく下がってしまうことがあるからです。
一つの銘柄に固執せずに、複数の銘柄でリスクを分散してトータルで成果を上げていくことがコツです。個人投資家なら5-10銘柄程度とし、配分の上限を決めて投資することを心がけましょう。
株式投資の危ないやり方2:損切りをしない、できない
せっかく選んで買った株なのに、株価が下がって損。にも関わらず、「いつか上がるだろう」と考えてそのままにしていたら、損がみるみる膨らみ大切なお金の大半を失ってしまった…
投資の失敗で多いのが、損が出ても保有し続ける「塩漬け株」を作ってしまうことです。いったん塩漬け株になると、抜け出すのに何年もかかるケースもあり大変危険です。
思い入れのある株でも、最初に描いた通りの展開にならなかった場合は、素直に認めていさぎよく損切りを行うことが肝要です。
その資金を他の銘柄に振り向けることで、次の投資チャンスがやってきます。
株式投資の危ないやり方3:短期勝負をする
たった1日で何十万円もの大金を稼ぐ「デイトレード」と呼ばれる短期売買はとても魅力的ですよね。でも、株の初心者には危険です。
なぜなら、戦う相手がプロだからです。
短期売買の世界では、機関投資家と呼ばれるプロの投資家たちがプログラムを使って機械的に取引をしています。そこに初心者が勝てる余地はありません。
また、対象銘柄が、短期筋と言われる投機を目的としたプロ投資家のターゲットとなると、初心者は翻弄されるまま損をするだけです。
さらに短期売買は情報戦ともいえるため、投機色の強いものとなります。常に株式相場に張り付いておく必要があるので、他に仕事を持っている場合は、環境的にも大変難しいものがあります。
投機と投資は別物、と心得て、今後の成長が期待できる銘柄に対して、中長期でじっくりと投資することをお勧めします。
株式投資の危ないやり方4:様々な手法に手を出す
バリュー(割安株)投資、成長株投資、配当金目的の投資、株主優待目当ての投資、など、株式投資には、さまざまな投資法があります。それぞれ奥が深く、一長一短でマスターすることはできません。
初心者がやりがちなのが、最初は配当金狙いの投資だったはずが、株価が上昇したからといって成長株投資のように売却してしまう、というものです。配当金目的の投資法と値上がり益追求の投資法は全く異なるため、効率的に利益を稼ぐことができません。
利益を着実に積み上げている投資家は、同じ投資法を繰り返し行っています。
様々な投資法をあれこれ試すと効率的に稼げないどころか資産を減らす危険があります。自分に合った投資法を見つけて、まずは取引を重ねてスキルを上げましょう。
株式投資の危ないやり方5:他人の情報を鵜呑みにする
他人の情報を鵜呑みにすることが、もしかしたら最も危険かもしれません。
他力本願の姿勢では、ほぼ確実に大損をする羽目になります。
「絶対に上がるから」と知り合いが勧める株を買ってしまった、証券マンの推奨銘柄に乗っかってしまった、著名投資家のメルマガやセミナー、投資顧問会社などの有料情報を鵜呑みにしてしまった、などなど……
株の有利な情報が個人投資家の耳に入る頃には、すでに株価は高値圏にある場合が多いものです。鵜呑みにして、飛び付いて買うと、株価が暴落して大損してしまった、と言う話は後を絶ちません。
もともと株価を確実に予測することは誰にも出来ませんし、プロでも無理なのです。
さらに他人の情報を当てにするクセがつくと、自分で判断しなくなり、情報の出し手の都合の良いカモのままとなります。
自分が納得したものだけに投資する、を心がけることで、投資スキルも確実にレベルアップします。
まとめ
投資の世界には、危ないやり方がたくさんあります。しかし車の運転と同じで、何が危険な行為なのか知っていれば、安全に楽しく運転(投資)することができます。
これらのポイントに気をつけながら、ぜひ安全運転を心がけてみて下さい。その道の先には、まだ見たことのない素晴らしい世界が広がっているかもしれません。
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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