23/11/26
お金を全く貯められない人でも確実に貯まる「預け先」6選
「月末になるとお金がカツカツ」、「趣味にお金を使ったら貯金なんてできない」という人がいます。そんな貯金が苦手な人は自分の好きなことにお金を使い、余った分を貯めようと考えがちですが、この方法ではお金は貯まりません。お金をついつい使いすぎて、全く貯められない人は「先取り」、「自動的」、「強制的」を合言葉にして、仕組化してお金を貯めましょう。
今回は、お金を全く貯められない人でも確実にお金が貯まる預け先を6つ、紹介します。
お金の預け先①財形貯蓄:自分が何もしなくてもお金が貯まる
財形貯蓄は、会社の給与から自動的に天引きしてお金を貯めてくれるシステムです。一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄には利子に対する非課税措置(元利合計550万円まで)もあります。
財形貯蓄では、貯蓄分が引かれた後の金額が給与として振り込まれるので、その分を使ってしまったとしても一定額は必ず貯金できます。自分で何もしなくてもお金が貯まるので、ある分はすべて使ってしまいがちな人におすすめです。ただし、勤務先に財形貯蓄制度がないと利用できないため、確認しておきましょう。
お金の預け先②積立定期預金:高金利で預金できる
勤務先に財形貯蓄制度がない人におすすめしたいのが、積立定期預金です。自身の普通預金口座から毎月振替られるため、口座にお金さえ入っていれば自動的にお金が貯まります。定期預金は1年や10年など、期間を自由に設定して預け入れるので、たとえば子どもの高校入学のタイミングなど、満期の時期を検討してみましょう。
預金なので元本保証があり、また、普通預金よりも金利が高いです。加えて定期預金の金利は上昇傾向で、たとえば三菱UFJ銀行は2023年11月、期間が10年の定期預金の金利を0.002%から100倍の0.2%へと引き上げました。
投資などに比べたら資金の増加は微々たるものですが、資産が減るリスクはありません。ただし、預け入れる期間を設定したら気軽におろせない点には注意しましょう。
お金の預け先③個人向け国債:元本保証で安心
個人向け国債は、国が発行する債券を購入し満期時に元本が戻る仕組みです。加えて半年ごとに利子がもらえます。金利は半年ごとに見直されるため、上がる可能性がある反面下がる不安もあるかもしれませんが、0.05%は最低保証されています。
個人向け国債には金利が購入時から変わらない「固定3年」と「固定5年」、金利が変動する「変動10年」の3種類があります。いずれも、1万円から購入可能です。
近年、特に変動10年の金利が上がっています。2023年11月募集分(第164回)の金利は0.60%となりました。1年前の2022年11月募集分(第152回)は0.17%だったので、3倍以上も金利が上昇したことになります。
個人向け国債は購入後1年は解約不可となっています。しかし、2年目以降はいつでも換金可能です(ただし、直近2回分の利子が差し引かれます)。万が一10年待てなくても解約できます。
お金の預け先④iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金):老後資金を貯める
iDeCoは個人型確定拠出型年金のことで、老後資金を貯めるのに最適な制度です。老後資金のことは誰でも多かれ少なかれ不安があるでしょう。そんななか、長期的な資金形成に注目が集まっています。
国民年金保険の種類によりますが、20歳から最長65歳になるまでの人であれば毎月少額から積み立てが可能です。毎月積み立てた資産は、60〜75歳の間の、自分の好きなタイミングで引き出せます。iDeCoの掛金は全額所得控除の対象のため、当年分の所得税と翌年分の住民税が軽減されます。また、運用益も非課税になり、受け取る際にも税優遇が受けられます。
iDeCoは節税できる上に老後資金を確実に貯められますが、一方で掛け金と運用益は60歳になるまで原則として引き出せません。直近で大きなお金を使う予定がある人は、余剰資金で行うように意識しましょう。
お金の預け先⑤NISA:優遇措置で税金がかからない
NISAは少額投資非課税制度とも言われる、日本独自の投資制度です。通常の投資は運用益に課税されるのに対して、NISAは税金がかかりません。
2024年1月より新NISAとして内容がパワーアップして生まれ変わります。新NISAでは生涯非課税で年間360万円を上限に最大1,800万円まで投資可能です。加えて1,800円のうち売却して空いた枠分は翌年以降再利用できるため、恒久的に投資できます。
新NISAでは、積立投資ができるつみたて投資枠と、一括投資のできる成長投資枠の2つを使って投資が可能。つみたて投資枠では、1度積立投資の設定をして口座に入金さえしておけば、あとは設定の通り自動的に運用されます。クレジットカードでの積立投資をすれば、投資だけでなくポイントも貯まります。
NISAは始めたいと思ったタイミングでいつでも口座を開設できるので、貯金のみならず資産を増やすのにおすすめです。
お金の預け先⑥:積立保険:保険と合わせて貯蓄もできる
積立保険は、保障と貯蓄の2つを兼ね備えています。満期まで生存した場合に満期保険金がもらえる養老保険、子供の学費に備えて受け取り時期を好きに設定できる学資保険、年金のように毎月払い込み、払い込み後に毎月一定金額を受け取る個人年金保険などがこれに当たります。
保険をかけつつも実質貯金に回っているので、貯める意識がなくても自動的に貯蓄できる仕組みです。貯蓄がどうしても苦手で、保障も得ながらお金を貯めたいというのであれば、ひとつの選択肢になるでしょう。ただし、ほかの保険に比べて保険料はやや割高です。
お金を貯められるようになる3つのコツ
先取り・自動的・強制的にお金を貯められる方法を駆使するのはもちろんですが、以下の3つを意識するとよりお金を貯めやすくなります。
●1.目的を明確にする
お金を漠然と貯めるのではなく「何のためにお金を貯めるのか」目的を明確にしましょう。趣味、結婚費用、子どもの学費、老後資金など、お金を貯めておくべきフェーズはいくつかあります。自身のライフプランにあった預け先を選ぶためにも、目的を決めることが大切です。
●2.支出を把握する
お金を貯められない人は、自分がいくら使ったのか分かっていない場合が多いです。現状を知るためにも、まずは毎月の支出を把握してみましょう。家計簿をつけるのがおすすめですが、めんどうくさい人もいるかと思います。レシートを写真撮影するだけで自動的に支出を管理してくれるアプリもあるので、自分が続けられる方法で支出を把握してみましょう。
●3.固定費を減らす
支出を把握したら、減らせる固定費がないか確認してみましょう。使っていないサブスクリプションを解約したり、保険や通信費の見直しをしたりと、意外と固定費は下げやすい項目が多いです。減らした分の固定費を貯蓄に回すことで、お金が貯まりやすくなります。
貯められない体質からの脱却を目指して
お金をなかなか貯められない人は、先取り、自動的、強制的にお金の貯められる方法を駆使して、お金を貯める仕組みを構築しましょう。財形貯蓄や積立定期預金、個人向け国債、NISAなどがおすすめです。
仕組化できたらさらにお金を貯められるよう、目的を明確にし、支出を把握して固定費を減らしてみてください。少しの意識でお金を貯められる人になれるので、今すぐ実践してみましょう。
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あや FP2級のワーママライター
フルタイムワーママとして、日々仕事・家事・娘の育児に奮闘中。家計のやりくりや資産運用、女性のキャリアなど、自身の悩みや経験を、記事を通して等身大でお届けする。お金の勉強をしたいと思い、2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得。趣味はテニスと旅行。
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