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19/10/31

資産運用・経済

積極的に利益を狙う「アクティブ投信」は悪者? 3つのメリットと活用方法

投資信託(投信)は、運用のしかたによって、インデックス運用とアクティブ運用の2つに分かれます。最近はしくみが分かりやすく手数料が安いことから、インデックス運用を行うインデックス投信を推奨する傾向にあるようです。では、アクティブ運用を行うアクティブ投信はダメなのでしょうか。
今回はアクティブ投信の特徴を確認し、活用方法を見ていきます。

アクティブ投信とは? インデックス投信との違い

投資信託はファンドマネージャーという投資の専門家が、投資家から集めたお金を、商品ごとに決められた運用方針に従って運用する商品です。運用方針は「この商品は、こんな考え方で運用を行いますよ!」と言ってくれているもの。ですから、投資信託選びの際には必ず見ておくべきチェックポイントです。

投資信託の運用方針は、大きく分類すると、インデックス運用とアクティブ運用の2種類があります。

インデックス運用は、指標(ベンチマーク)を決めて、その指標と同じような動きをする運用を目指す運用スタイルです。ベンチマークは、日本なら日経平均株価やTOPIX、米国ならダウ平均株価、S&P500などという具合にたくさんあります。

一方、アクティブ運用は、指標を上回る運用を目指す運用スタイルです。運用会社が独自に企業調査を行い、分析し、投資先を選びます。

現状、アクティブ運用は、手間がかかり、コストが高い割にはインデックス運用より良い成果を出している商品が少ないことから、投資信託はインデックス運用から選んでおけばよし!といった考え方が主流になっています。

アクティブ投信、3つのメリットと2つのデメリット

では、アクティブ投信にはいいところがまったくないのでしょうか。
そんなことはありません。アクティブ投信にもメリットはあります。主なものを3つ紹介します。

●アクティブ投信のメリット1  インデックス投信以上に儲かる可能性がある

アクティブ投信は独自の分析により銘柄を選別し指標を上回る成果を目指す運用を行いますので、インデックス投信よりも大きなリターンが期待できます。

●アクティブ投信のメリット2 インデックス投信の大きな下落時に、下落幅を抑えられる可能性がある

市場全体の大きな下落局面では、インデックス投信も大きく下落します。一方、アクティブ投信は、必ずというわけではないですが、指数に捉われない長期的な運用成果を期待できる銘柄を選んでいる商品であれば、市場全体の大きな下落局面でもインデックス投信より下落幅を抑える効果が期待できます。
例えばインデックス投信は50%下落しても、あるアクティブ投信は30%ほどの下落幅で抑えられる、といったイメージです。

●アクティブ投信のメリット3 投資対象がバラエティに富んでいる

アクティブ投信は、様々な投資スタイルからご自身の興味のある投資分野を選ぶことができるのも魅力です。
成長性が高いと期待される銘柄に投資するグロース投資、今の企業価値から考えて株価が割安と判断できる銘柄を探して積極的に投資しているバリュー投資といったものがあります。また、テーマ型といって、特定のテーマ、例えばIT(情報技術)やAI(人工知能)等の関連企業に投資対象を絞り込んだアクティブ投信もあります。
アクティブ投信には「割安株もいいな~」、「AIも良いかも!」と思いを巡らす楽しみがあるということですね。


一方、アクティブ投信のデメリットとしてよく挙げられるのは次の2点です。

●デメリット1 インデックス投信に比べてコストが高い 

アクティブ投信は独自の分析・調査等を行うため、手間がかかります。したがって、インデックス投信に比べて信託報酬といわれる運用コストが高く設定されていることがほとんどです。
運用コストに見合うだけの成果をだしている商品かどうか、運用レポート等の資料を通して、しっかり確認しておく必要があります。

●デメリット2 インデックス投信に比べてリスクが高い

商品ごとにテーマを設定し積極的に利益を狙うのはいいのですが、もちろん当たる時もあれば、外れる時もあります。インデックス投信よりも値動きが大きい、つまりリスクが大きい傾向にあるといわれています。こちらも運用レポート等から過去の運用実績等を確認して検討するようにしましょう。


以上のようなデメリットを打ち消すだけの成果をアクティブ投信が出せていればいいのですが、これまでの実績としては、インデックス投信よりも良い成績を出しているアクティブ投信が少数派となっていることもあり、インデックス投信を優先して選ぶべし!といった考え方が投資信託選びの主流になっているようです。

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手数料以上に稼げるならヨシ!

とはいえ、アクティブ投信のメリットに魅力を感じ運用資産の一部に組み込みたいと思われている方もいらっしゃるでしょう。どのようなアクティブ投信を選べばいいのか、ひふみ投信の運用実績を例に考えてみたいと思います。

下の表は投資信託の分析評価を行っているモーニングスターの検索機能を利用して、2019年9月30日時点の運用成績とコストである信託報酬を比較したものです。

ひふみ投信は10年以上の運用実績のある、主に日本株に投資するアクティブ投信。ですから、同じく10年以上の運用実績のある、TOPIXを指標とするインデックス投信(SMT TOPIXインデックスオープン)と比較しました。

トータルリターンを見ると、ひふみ投信はこの1年ではTOPIXの投信に負けていますが、5年、10年の長期で見ると大きな差で勝っています。また、ひふみ投信は今回例に出したインデックス投信の倍以上の費用がかかっていますが、長期的にはコスト分を上回る成果を出しています。

この結果からは高いコストをかけてでも成長する企業を見つけだしインデックス以上の成果を出してくれるのであればヨシ!という判断もできるでしょう。


あくまでも一例ですが、このようにコストをかけてでもインデックス以上の成果を出しているアクティブ投信はあります。
ご自身が魅力を感じる運用方針を掲げているアクティブ信託があれば、運用資金の一部に組み入れてみるものはありでしょう。

ただ、今回紹介したのはあくまで過去の成果の比較です。これまで良かったとしても、今後もずっと良いとは限らない点にはご注意ください。

まとめ

投資信託は、新しい商品もたくさんでてきます。
ひふみ投信は10月8日に新たに外国株式を投資対象としたアクティブ投信「ひふみワールド」の運用をスタートさせています。また、インデックス投信も、さらに信託報酬の安い商品や、競うように信託報酬を下げている商品などもあります。

そうした商品の運用成果を観察してみるのも、アクティブかインデックスかを選択する際のよい材料になるかと思います。単に「アクティブよりインデックスがいい」と思い込むのではなく、総合的に判断するようにしましょう。

小林 裕子 ひろファイナンシャルプランニング代表 CFP ・1級FP技能士

2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切得ず、報酬は顧客からの相談料のみとするフィーオンリーへ移行。「ファイナンシャルプランニングは100人100様」をモットーにライフプランの実行支援を行っている。

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