19/02/18
冷え症は3タイプある！ タイプ別「身体の冷え」漢方養生法
春を感じさせるような暖かい日があったと思えば、急に雪が降る寒い日もあります。このような日が続くと、「なかなか体の冷えがよくならない」という方も多いのではないでしょうか。実は、身体の冷えは一年中起こります。例えば、冷たいビールやジュースを飲んだり、ダイエットのために生野菜ばかり食べたりしていませんか？ このような食生活を送っている方は改善が必要です。
実は、冷えにはいくつかのタイプがあります。今回は、あなたの冷えのタイプを調べ、養生する方法を紹介します。
あなたの冷えはどのタイプ？
「風邪をひきやすい」「足腰が冷える」「おなかがちゃぽちゃぽする」など、冷えの症状は人それぞれです。漢方では、冷えのタイプを大きく「エネルギー不足」「血行不良」「水分代謝が悪い」の3つに分けてとらえています。そして、タイプ別に引き起こされる症状が違うと考えています。
次の中から、あなたに当てはまる症状が多いタイプを探してみましょう。
・「エネルギー不足」タイプ
症状：手足が冷える・風邪をひきやすい・疲れやすい・朝が苦手・食後眠くなる
・「血行不良」タイプ
症状：足腰が冷える・クーラーに弱い・疲れやすい・顔色が白い・便秘気味
・「水分代謝が悪い」タイプ
症状：下半身が冷える・冷たいものをよく摂る・おなかがちゃぽちゃぽする・下痢をする
タイプ別による漢方の養生法
あなたはどのタイプでしょうか？ 多く当てはまる症状がもしあれば、それがあなたの冷えの原因かもしれません。以下の養生法を試してみましょう。
・「エネルギー不足」タイプ
エネルギーをおぎなうには、食生活が大事です。とくに朝食をしっかり食べることが大切です。ごはん・お味噌汁などエネルギーの元となる食べることが必要です。積極的に摂りたい食べものは、羊肉・鶏肉・シナモン・ショウガなど身体を温める食材です。
・「血行不良」タイプ
血の巡りをよくするためには、下半身を温めることが大切です。例えば、ウォーキングや半身浴がオススメです。積極的に摂りたい食材は、黒豆・にら・サフランなどです。甘いもの、油っぽいものは血行不良を促進させます。
・「水分代謝が悪い」タイプ
水分代謝をよくするには、軽いランニングや半身浴で汗を出すことが大切です。喉が乾いたときは、温かいお茶や常温の水などを摂るようにしましょう。積極的に摂りたい食材は、とうもろこし、もやし、小豆などです。甘いもの、油っぽいもの、アルコールは控えましょう。
冷えは普段の生活を見直すだけで改善できる
女性はとくに身体の冷えがなかなか治らない人が多いです。しかし、普段の生活を見直すだけで改善できるものもあります。まずは、冷たいものは控える・身体を温める食材を摂るということからはじめてみましょう。
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多田 有紀 漢方・薬膳ライター
医療機関・調剤薬局に医療事務として勤務中に、体調を崩したことがきっかけで漢方の魅力に引き込まれる。その後、漢方スクールに通い、日本漢方養生学協会の漢方スタイリストに合格。現在は、漢方薬局などで漢方専門の知識を活かした記事を執筆中。多くの方に漢方の魅力を伝えるべく活動している。
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