16/06/13
旅行好きなら活用している人が多い!? 「旅行積立」の魅力とは
年に数回は旅行に行くという旅行好きの人、お盆やお正月など定期的に帰省することが決まっている人なら、ぜひ活用したいのが「旅行積立」です。旅行積立は、毎月一定額を積み立てると、満期時には、満期時に預けた金額+サービス額が旅行券で受け取れるというもの。意外に知られていませんが、旅行好きの間では人気のサービスです。旅行積立でお得な旅行を実現させましょう。
お得に旅ができる旅行積立とは
定期的に旅行に行く人、お盆やお正月には帰省するという人にオススメなのが「旅行積立」。これは、毎月お金を積み立てていき、満期になるとサービス額(金融商品で言う利息)が上乗せされる商品のことです。多くの場合、毎月一定額を積み立てる「毎月払いコース」と一括でお金を預けて満期まで待つ「一括払いコース」が用意されています。
積み立てたお金は旅行券や航空券にしか利用できませんが、強制的に費用を用意できますし、利率は銀行の利息を大きく上回るものが多くあります。旅行会社によっては、JRや私鉄の切符の購入にも利用できます。
JTBの旅行積立プランの例をみていきましょう。まずは、毎月一定額を積み立てる「定期積立プラン」。例えば、2年後に国内旅行をすることを目的に毎月2万円を2年間積み立てると、預け入れ総額48万円に対して、48万8,750円が満期額として受け取れます。年利換算すると、1.75%になります。
次に「フリープラン」を見てみましょう。例えば、5年後に海外旅行をすることを目的に100万円の満期額を希望している場合、一括で払い込む金額は、91万9,541円。それに対して、5年後には満期額が100万円になって戻ってくるので、ボーナス額は8万459円となっています。
現在の預貯金の金利が0.001%と考えると、とてもお得といえますね。
航空会社の旅行積立は高利率
航空会社でも旅行積立をすることができます。JALやANAなどの航空会社での旅行積立も毎月定期的に積み立てる「毎月払いコース」と、一括でお金を預けて満期まで待つ「一括払いコース」が用意されています。
JALの場合は、積立期間が1年間以内なら利率は、年率換算すると3%、2年目以降は2.5%、ANAの場合は、積立期間が1年間以内なら利率は、年率換算すると3%、2年目以降は2.25%となっています。また、JALも ANAも6ヶ月の満期コースもあります。利率もJALの場合、年率換算すると6%、ANAの場合は5%と利率が高めに設定されていることが特徴です。半年後の旅行計画にも有効に活用できそうですね。また、航空会社の旅行積立は、クレジットカードで支払いをするとマイルが貯められるのもメリットです。
旅行積立を活用する上での注意点は
旅行積立をする上での注意点をみてみましょう。旅行積立は途中で解約することもできますが、解約した場合にはいくつかのデメリットが発生します。
まず、解約した場合には、現金ではなく旅行券で返金されます。積立途中で現金が必要になり解約したとしても現金を受け取ることはできないので不便です。また、最低支払い回数(12ヶ月未満)未満に解約するとサービス額がつきません。旅行券の券面金額が支払った金額を下回る可能性があるので注意が必要です。無理のない金額で積み立てることが大切ですね。
さらに、旅行積立をした会社が倒産した場合、積み立てた資金が戻ってこないという可能性もあります。ちなみに、JALが倒産した時には積立金は保障されました。
旅行積立をする場合には積立先の経営状況もしっかり調べてから活用するようにしましょう。
ぜひ、うまく活用してお得に旅行に行きましょう。
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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue
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