16/06/11
デパートでよく買い物する人なら活用したい「デパート積立」
マイナス金利が導入され、現在の大手都市銀行の普通預金の金利は0.001%。空前の超低金利時代の到来の中、預金にはない高金利を求めて今人気急上昇中なのが「デパート積立」です。月1万円積み立てると、年利換算で約8.3%と驚異の利回り!
そこで、今回は、デパートでよく買い物する人ならぜひ活用したい「デパート積立」をご紹介します。
︎年利換算約8.3%の驚異の利回り
マイナス金利の導入でデパートが提供している「デパート積立」に熱い視線が注がれています。デパートには、百貨店積立もしくはデパート積立といわれるサービスを行っているところが少なくありません。
デパート積立は、毎月一定額を半年から1年間積み立てると、満期時に積み立てた金額に上乗せした額の商品券や電子マネーが受け取れるというもの。
例えば、月1万円を12カ月間積み立てると、満期時には12万円+1万円の上乗せボーナス、計13万円分の商品券・電子マネーとなって返ってきます。これは年利換算すると「約8.3%」。大手都市銀行の普通預金の金利が0.001%なので、その水準から考えると、かなりの高利回りといえますね。
積立額は月額3,000円程度から5,000円、1万円、3万円、5万円とデパートによって異なります。
また、一部のデパートでは6ヶ月満期の積立コースもあります。例えば、三越・伊勢丹のデパート積立では、「1年間積み立てるのはちょっと長い」という人に向けて、毎月5,000円を積み立てる「6ヶ月の積立コース」を提供しています。毎月5,000円を6ヶ月積み立てると、6ヶ月後には2,000円分のボーナスがプラスされます。
積み立てを始めた後に、家計が苦しくなり積み立てできなくなってしまったという場合には解約することができます。満期前に解約するとボーナスはもらえませんが、それまでに積み立てをした分は原則現金で戻ってきます。途中で解約しても支払った分が戻ってくるのであれば気軽に始められそうですね。
各種会員特典も魅力
デパート積立を始めると、「友の会」や「サークル」に加入し、会員になるのが一般的ですが、会員になると受けられる様々な特典も魅力です。
会員向けの情報誌の送付、ホテル、旅館、レストラン、映画、観劇、レジャー施設など、さまざまな優待割引、お中元、お歳暮期にお得なお買い物優待券、カルチャースクールへの優待参加など、内容はさまざま。
東武百貨店の「クレソンサークル」では、会員証の提示で商品が5%割引で購入することができます。デパート積立を行っている三越・伊勢丹、高島屋、東急百貨店、大丸松坂屋、小田急百貨店、松屋などでも各店の趣向を凝らしたサービスを展開しています。気になる方は、各デパートの HPでチェックしてみてくださいね。
デパート積立をする場合の注意点
お得なデパート積立ですが、利用する時の注意点もあります。万が一、積立先のデパートが倒産してしまった場合、保全されるのは積立金額の2分の1。積み立てを始める際には、デパートの経営状況も確認するようにしましょう。
また、満期が来てお買い物券が手に入ると、あれもこれもと急いで買ってしまいそうですが、商品券には有効期限がないので、無理に買わずに欲しいものをだけ買うために計画的に使いましょう。
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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万9000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍100冊、累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。X(旧Twitter)→@takayamakazue
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